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質問です。
微生物の検査を行う際、希釈水を加え、サンプルを10倍、100倍、1000培…と希釈していくのは何のためですか?
検査の精度を高くするため、というのが理由の1つだと聞いたのですが、どういうことなのかちょっと理解できません。
どなたかわかる方がおりましたら教えてください。
よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

こんにちは



シャーレの中にぽつぽつと出てきたコロニーを数えるのに、細かいのが1,000個もあったら数えるのが大変だし、コロニー同士がくっついたりして正確かどうかわかりません。また2~3個しかなかったら、本当にきちんとサンプリングして希釈したかどうか不安があります。
だいたい30個から300個程度が数えやすく、信頼性があると言われています。
個人的な感想ですが、ぱっと見て粒の揃ったコロニーが100個程度あるのが一番好感がもてます。

もとの菌数がわからないのに、ちょうどよい希釈倍率を選ぶのは困難なので幅をもたせて3~5段階程度に希釈して培養し、希釈前の菌数を算出します。もともと菌数が少ないサンプルでしたら仕方がないのですが、それを確かめる意味合いもあって数段階に希釈して調べます。
10倍希釈系列で10^1、10^2、10^3などと希釈していくと計算が楽です。
10^2(100倍)希釈で80個コロニーがあれば80x10^2個/gとすぐに計算出来ます。
元の菌数が多いと予測すれば10^3、10^4、10^5希釈などとすることもあります。

範囲の選択に失敗してもう一度測定をやりたくても、オリジナルの菌が増殖してしまっていると何を測定しているのかわからなくなるので、失敗がないように幅をもたせます。不安ならば4段階、5段階の希釈をすることもあります。
サンプルが液体ならば濁度法で菌数を予測する事もできますし、ATP法で予測する事もできます。相関がとれれば濁度法やATP法で計った菌数を採用する事もあります。
また、感受性試験などの場合は10倍ではなく2倍希釈系列を採用する事もあります。

こういう試験は量をこなすことになりますから精神力、体力勝負です。
精度を落とさずに楽に速くというのが大切だと思います。
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正確な菌数を知るためと,菌数は対数で表記しますから10倍希釈法が便利なためじゃないかなぁー? 下記をご参考までに…



http://niah.naro.affrc.go.jp/sat/joseki/Osiete/A …
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質問の主旨があいまいなので質問の答えではないかもしれませんが。


サンプルを何故10倍希釈ずつするのか?
一気に1000倍とかでもいいじゃない?
という質問かと思いましたので。

サンプルをとるときの誤差を少なくするためです。
例えば±1μlの誤差があるピペットを使った時、
10倍希釈で、900μlに100μl入れて1000倍まで希釈する時、その誤差はほとんどありません。
が、一気に1000倍希釈、999μlに1μl入れると誤差1μlですからその結果に倍以上の差がでてきます。
スケールをでかくすれば誤差は少なくなりますが、1リットルに1mlいれて1000倍希釈とかあまりやりたくないですから。
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サンプルの菌数が分からないので、


希釈するのですが、そのまま1mLを混釈すると
菌数が多い場合、シャーレ上に生育したコロニー数が多すぎて読めなくなるからです。

本来は10倍希釈は100希釈の10倍のコロニー数が出るのですが、
微生物の菌数はあなり精度が高くないので、30~300位の
コロニー数のシャーレの希釈倍数の菌数の結果を採用するため、
希釈するわけです。
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