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欧州銀行の政策金利の定例買いオペ最低応札金利ってなんですか?
あと、国ごとに政策金利が違うのはなぜですか?名前だけ違うだけでやろうとしていることは同じなのでしょうか?

A 回答 (2件)

まず政策金利と長期金利の区別について説明します。



政策金利は通常オーバーナイトコールレート(一晩お金を貸す場合の金利の年率表示)
のような超短期金利になります。
だから政策金利自体は我々の生活に関係のある金利(定期預金金利、住宅ローン金利)
とは直接の関係はありません。
我々の生活に直接関係する金利はお金を借りる(貸す)期間が長期の場合の金利の方です。
よく長期金利の指標として10年もの国債の金利が使われます。
我々の生活には直接関係がない政策金利と
我々の生活に直接関係する長期金利を区別するようにしてください。

政策金利は中央銀行が決定し、市場操作によって実現します。
市場操作は中央銀行が金融商品を売買することによって行ないます。
中央銀行の役割は市場に流れるマネーの量をコントロールすることによって
マクロ経済を安定させることです。それを金融政策と呼びます。

景気が過熱しすぎてインフレ率が上昇し続ける状況を放置すると
マクロ経済の安定が崩れる可能性が高くなるので
マネーの増加速度を下げることによって景気を冷やして
インフレ率上昇を抑えます。

逆に景気が低迷してインフレ率が下降し続ける状態を放置すると
マクロ経済安定に大きなダメージを与えてしまうので
マネーの増加速度を上げることによって景気を盛り上げて
インフレ率下降を防ぎます。

実際には金融政策の効果は遅れて出るので
1年後を予測して金融政策を実施することになります。

FRB議長のバーナンキが政策金利を下げたのは
サブプライム問題で苦しんでいる人たちを助けるためではなく
マクロ経済の安定を保つためにそうしたのです。

日本はデフレ懸念がおさまる気配がないので
日銀はマネーを増やす政策を実施するべきなのですが、
量的緩和もゼロ金利も止めて政策金利を上げてしまいました。
過去の日銀は同様の政策を繰り返すことによって
十数年ものデフレを放置し続け、日本経済が低迷する原因になりました。
米国のバーナンキのような優れた人物を日銀総裁にできない日本は不幸です。

さて通貨圏ごとに政策金利が大きく異なるように見えるのは
政策金利の数字を発表される名目金利で見ており、
実質金利で見てないからです。

実質金利=名目金利-インフレ率

日本以外の先進国のインフレ率は大体3%程度はあり、
日本のインフレ率はゼロなので、
実質金利で比較すれば日本と日本以外の先進国のあいだでの差はかなり小さくなります。

金利の負担は名目金利ではなく、実質金利で効いて来るので、
インフレ率が低いほど実質政策金利を下げるために名目政策金利を下げる必要があります。

問題。中央銀行が政策金利を上げたせいで景気が失速する可能性が高くなると
庶民の定期預金の金利は上がるのか下がるのか?

解答。下がります。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!
非常にわかりやすかったです。

実質金利と名目金利が違うということで、かなりスッキリしました。
単純な質問から、くみとっていただけて助かりました。

お礼日時:2007/11/08 03:32

参考URLの日銀をECBにすれば、同じようなものです。

通貨の供給を行って金回りを良くする政策を取ったと思います。応札だから、入札になっている。

各国、インフレ率が違うので政策金利も違ってきます。

参考URL:http://allabout.co.jp/career/economyabc/closeup/ …
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