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油絵の具についての質問です。絵画製作ではなく、人形作りをしている者です。
自作の人形に油絵の具で彩色したのですが、乾燥後、ところどころ絵の具が剥がれてきてしまいました。人形は石粉粘土に胡粉で地塗りをしたもので、その後、薄く溶いた油絵の具をメラミンスポンジで塗り広げて彩色しました。(かなり薄く彩色しました。)オイルは「スペシャルマットペインチングオイル」のみ使用です。乾燥時間は約2週間です。
なぜ、油絵の具が剥がれてくるのか知りたいです。
また、どうしたらきちんと定着するようにできるか、知りたいです。
詳しい方いらっしゃいましたら教えてください。お願いします。

A 回答 (4件)

#1llamaですお返事拝見いたしました。


確かに胡粉は日本画などの水性下地なのですが、
油絵の具との組み合わせで絶対ダメというわけではありません。
誤解を招く回答で申し訳ありませんでした。
テンペラとの混合技法で胡粉(炭酸カルシウム)とチタニウムを
混ぜたジェッソの下地を使用します。しかしニカワの代わりに
卵の黄身を混ぜた絵の具で下描きをするので必要以上に油絵の具が
吸われてしまうことがないのと、樹脂や粘度の強いとき油を使用
するため油が安定するのです。あくまで油絵の具の表面保護のこと
を考えて水性絵の具のほうがよいのではと回答したとお考え下さい。

次に、お返事の油性の下地というのは油絵の具になります。
石粉粘土の表面をニカワで遮断して油絵の具の白を塗るのが
油性下地となりますが、胡粉自体ニカワでつないでいるので
二度手間になってしまいますね。
一部油性樹脂(ラッカーのようなもの)で覆うというのがありますが
あとはでんぷんやアラビアゴムかニカワ(タンパク)と
アクリル下地だけです。特にニカワは水性でも油性でも使用できます
とき油は流動性がきわめて高く基底材(この場合石粉粘土)を
遮断するため、のりやニカワ(この場合胡粉)やアクリル樹脂で
覆います。
普通、紙や布を胡粉とニカワで覆えば十分油分を遮断することは
できるのですが、人形ということで、1枚の紙や布ほどたっぷりと
ニカワが表面まで覆っていないのではと考えたため油が流動する
のではないかとの推測でお返事してしまいました。申し訳ありません。
ですのでしっかりと乾燥した胡粉でなおかつニカワかアクリル樹脂で
覆えば油絵の具は固着してくれるのではないかと考え回答しました。

あと水彩絵の具が弾くとありますが、たぶんですが、胡粉を固める
ニカワが原因だと思います。また水分量が多いのも考えられます。
水性下地なのにニカワは固まると表面が硬化しているので弾く
場合が多いのです。
そんなときは中性洗剤を水で薄めて混ぜると表面張力が弱まって
塗れるようになります。分量はほんのちょっとで構いません
なにか試し描きが出来るものでほどよい分量を調べてみてください。

あと少し考えてみたのですが、油絵の具が乾燥する時間について
です。かなりの長時間かかるのですが、質問文で2週間と
ありましたが樹脂やシッカチーフ(乾燥剤)を混ぜない状態で
表面が乾くギリギリの日にちのように思えます。
ひょっとしたら乾燥しきっていなかったと考えることも出来ますね。
「薄塗りです」と描いてあったために見落としていた
かもしれません。
油絵の具は樹脂やシッカチーフを混ぜない表面乾燥時間は
常温20度で、およそ3週間から一月かかります。
あくまで油絵として描いた目安です。(古典絵画のような薄塗りで)
また気温が低いと酸化が遅いので乾燥速度は落ちてしまいます。
(完全乾燥は一年はかかるといわれていますが塗りの厚さに
もよるので目安としてです。)
また平面に原則塗るものなので乾いているように見えて
絵の具の硬化は非常に遅いのです。
関節部分の塗装とあったのでこすれたりするのでしょうか?
それですと、油絵の具は落ちて当然のように思います。
固まっていないのですから、こすれたりしたら落ちてしまいます。

対処としてはシッカチーフ(乾燥剤)を混ぜる。
最低30日は置いておく。
あったかいところで乾燥させる。
ぐらいでしょうか?油絵の具ってほんとなかなか乾かないんですよ。
もし乾いていなかったのであれば、質問者さんの手順でなに一つ
間違っていなかったことになります。
ただ乾燥時間だけ足りなかったというオチなのかも知れません。
一度確認してみてはいかがでしょうか?
参考まで。
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この回答へのお礼

大変詳しくご説明いただき、ありがとうございます。
画材の性質や特性、組み合わせについて本当に無知で、お恥ずかしいかぎりです…。
乾燥時間は2週間では全然足りなかったのですね。油絵の具が剥げた部分は、関節部分で、常にぴったりと触れ合っていて可動する時は摩擦が起きます。これでは落ちて当然ですね。
胡粉と油絵の具の乾燥時間を充分に取ること。全く間抜けなオチですが
解決策はこれだけなのかもしれません。

油性下地についてもお答えいただきましたが、油性下地は油絵の具になりますか。下地に油絵の具はちょっと自信がないのでやめておきます。油絵の具自体、触るのに慣れていないので広範囲の使用はちょっと自分には難しそうです。。。
胡粉が水分をはじくのはニカワが原因なのですか。。。わたしが使っているのは最初から液状になっている「液体胡粉」というユザワヤなどで売っている製品で、そのまま水で薄めて使っていただけなので、原材料の方にまでは目が向きませんでした。「液体胡粉」をさらに水で薄めて使用していたのでこれがまずかったのかもしれません。中性洗剤を使用するというのはおもしろい手ですね。あんなものが役に立つんですね。
お礼文にまでご返答いただいて、恐縮いたしました。
わたしのような素人に丁寧にご説明くださってありがとうございました。

お礼日時:2007/12/21 20:22

液体胡粉だと、膠では低温でゼリー状になってしまうので、澱粉やアラビアゴム(これならまだましかな)が使われている場合がありますね。


またグリセリンなどの湿潤剤なども添加されているので、下地との密着性は、膠を用いたものよりも劣るものが多いですね。
ものによっては、定着剤として合成樹脂が用いられているものもあるようです。
また、胡粉以外に、安価なチタニウムホワイトが加えらているようなものが多いです。

胡粉というよりも、水彩絵の具(初心者用)の白といったほうが良いかもしれないものです。
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この回答へのお礼

そうなのですか…。
胡粉は扱いが難しいと聞いたので、失敗したら嫌だなぁと思って、手軽に使える液体胡粉を購入したのですが、やはりそんなにうまい商品はないようですね…。
本物の胡粉には、いつか挑戦したいと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2007/12/23 11:05

剥がれた層は、どこでしょうか?



1)石粉粘土-石粉粘土(剥がれた面に石粉粘土が付いている)

2)石粉粘土-胡粉

3)胡粉-胡粉

4)胡粉-油絵の具

以前、石粉粘土にアクリル絵の具を塗って剥がれたときの経験からすると1のような気がするのですが。

これだと防ぎようがないですね。

もし、4であるなら、油絵の具ではなく、#1さんのおっしゃるように、膠に顔料を溶いたものを使用するか、水彩絵の具のような染み込む絵の具を使用するのも手ですね。

また、石粉粘土の乾燥は充分でしょうか?
石粉粘土、胡粉などの水性のものの上に油性ものを塗るときは、下地が乾燥したと思ってもそれは表面だけで、中から水分が出てくる事があります。これが下地と油絵の具を剥離させる原因になることもあります。
石粉粘土で作ったものは、オーブンで乾燥させるか、サイズにもよりますが、最低1ヶ月は乾燥させる必要があるのではないでしょうか。
芯材を用いずに石粉粘土のムクでしたら、もっと乾燥時間がかかる場合があります。

P.S.
胡粉は、膠で溶いたものですか?
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この回答へのお礼

ご回答有難うございます。
剥がれたのは、胡粉の上の油絵の具(の膜)のみですので、4)に当たるかと思います。説明不足で大変申し訳ありません。実は油絵の具は自然に剥がれてきたのではなく、摩擦によって剥がれたものと思われます。剥がれてきたのは人形の関節部分(球体関節人形です。関節部分が可動します。)に塗った油絵の具なのです。
それから、胡粉はあらかじめ液状になっている液体胡粉という製品を使用しました。(素人が胡粉を扱うのは難しいと聞いたので。)
思い当たるのは、胡粉の乾燥時間と胡粉に混ぜた(有色地塗り)透明水彩絵の具です…。胡粉は一日しか乾燥時間を取っていませんでしたから完全に乾いていなかったのかもしれません。
粘土の乾燥時間はもう記憶にありませんが、芯材を使用していますので、3~4日もあれば乾くだろうという頭でやっておりした…。
この点については、次回から気をつけたいと思います。ご指摘ありがとうございました。

お礼日時:2007/12/19 21:33

まず考えられることは油絵の具が胡粉に吸い取られてペンティング


オイルが固着しなかったことが考えられます。
油絵の具というものはより油分のない所へない所へと移動する
性質があるため、胡粉のように吸い取り易い性質の物へは固着しづらい
のではないかと思います。(胡粉には目に見えない隙間のようなものがあるため)
またスポンジで彩色したとあるのでスポンジに油分が吸い取られすぎた
のも原因の一つと考えられます。
ではどのように彩色するかですが、まず胡粉を目止めする必要が
あると思います。使用する目止め剤ですが、考えられる物を上げる
とすれば
1・※ニカワ(画材店で日本画コーナーで売っています。)
2・ニスやペ-パーセメント (ホームセンターや画材屋にあります)
3・合成のり(文房具店で、アラビヤゴムのようなのり)
4・木工用ボンド(そのまま使用すると使いづらいので
         アルコールで希釈)
5・※アクリル絵の具陶器用目止め剤
  (リキテックスやアクリラなどの下地剤として売られているもの
   陶器に塗装するセラミックプライマーという製品があります。)

※がついているものが比較的扱い易くオススメです。

思いつくものすべて挙げてみましたが、一番使いやすく
目的に合うものは5番のセラミックプライマーだと思います。
まず5で目止めをして、できればその後ルツーセをテレピンで希釈して
薄く一層引き、乾燥後油絵の具で彩色するのがよいと思われます。
(ルツーセとは要するにニスです。光沢が気になるようなら
 避けてもよいですが。)
どのような完成をめざして制作されているのかわらないので、
いろいろな目止め剤を書きましたが、表面がつるつるになるのを
避けた完成を考えているなら、目止め剤やニスの濃度を色々と試して
試行錯誤してみてください。
また胡粉に描くのなら、ニカワに岩絵の具を混ぜたもの
(日本画の絵の具や水彩絵の具)で彩色されたほうが理にかなっている
と思うのですが、ダメなのでしょうか?水彩地に油性絵の具だと
どうしてもツヤ引けを起こすので乾燥後ニス(ルツーセやタブロー)
を塗ることになると思います。
また溶き油は濃い目のほうがいいのですが、重ね塗りをするのなら
はじめは薄め(テレピンで希釈)2層目以降は除々に濃くする
ように塗りましょう。
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この回答へのお礼

大変丁寧にご回答いただきまして、ありがとうございました。
確かに、胡粉はもともと日本画で使用する画材の様ですから、油絵の具をのせるのは組み合わせがおかしいですね…。でもなぜか結構主流になっているやり方らしいのです…(苦笑)。油絵の具を使用したい理由は、何度でもやり直しがきくからで、水彩でいけないということはないのですが、以前同じように胡粉地塗りの上に水彩絵の具で彩色しようとしたところ、胡粉の表面が水分をはじいてしまって上手く絵の具がのらなかったんですが…。
目止めとは、つまり上に塗る塗料が下地の影響を受けないようにコーティングする、という意味ですよね?表面はなるべくマットな感じに仕上げたいので、やはりニスなどは向かないと思います。
膠+岩絵の具を試してみたいです。あるいは下地の方を油性のものに変えるという手もあるのでしょうか…。色々試してみないと分からないことがたくさんありますね。
勉強になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2007/12/19 22:14

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