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ボーイングMD-90双発ジェット旅客機は、シビアで操縦が難しいという話を
先日聞きました。
それは、初めてフライトしたパイロットが驚く程であるとのこと。
(しかし、シュミレーターで訓練しているはずですが)

この話が本当ならば、この特性はMD-90になって現れたものなのでしょうか。
MD-90の前身といえる、DC-9はエンジンが尾部にあり重心から遠いため
安定性が悪くなるという話は聞いていましたが、DC-9、MD-80シリーズ、
MD-90と進化する課程で、モデルチェンジされた部分の影響によるものなのか
もともとそのような特性を持っていた航空機なのか興味があります。
DC-10からMD-11への変更の場合は、性能アップのための設計変更により
機体の特性が変わったということは知っていましたが、MD-90も同様になにか
大きな変更点があったのでしょうか。

注意:興味のない方へ
  「シビアで操縦が難しい」といってもあくまで飛行機の「クセ」の問題で
   あり、安全上の問題があるわけではありませんよ。(念のため)

詳しい方、教えてください。

A 回答 (1件)

DC-9、MD-80、MD-90とも機体コンポーネントはほぼ共通です(実際、MD-80、MD-90の各型は同一ラインで生産できるそうです。

)MD-90は、耐食性の改善や、複合材料の使用、積載量、航続性能の改善などが図られております。また、機体のシステム上の改善点としては、パイロットの視界の改善や最新の電子機器の装備、さらに昇降舵と方向舵は電動とし、エンジンは完全自動化されたデジタル制御(FADEC)でコントロールされています。エンジン形式はMD-80までのP&W社のJT8DシリーズではなくIAE(国際合同企業体、日本は石川島、川崎、三菱)のV2500シリーズが採用されております。
共通してるのは、リアエンジンでT字型の尾翼を持っていると言う事でしょう。リアエンジンの利点は主翼を低く設計できるという事でしょう。よって全高を低くできますのでDC-9からの伝統である乗降ラダーを内蔵できたのでしょう(これは離島など地上機材の限られた空港で活躍します)。
で、エンジンをリアに持ってきたため必然的にT字尾翼を採用したのでしょうね。
T字型の尾翼の長所は、垂直尾翼が小さくても、大きな効果が得られる。同じ規模のB737と比べても随分小さいですよ。また水平尾翼のモーメントアームも大きく、小さなエレベータ角で十分な効果が得られます。全体が小さく済むので、重量も軽く、空気抵抗も小さくなります。
短所は、ディープストールが問題視されてますね、これは、通常の飛行機は迎角を大きく取って主翼が失速しても尾翼が持ちこたえて機尾を支えます。すると、機体は自然と頭を下げた格好となり、ゆるく降下する間に失速から回復します。が、T字尾翼の場合迎角を大きくして主翼が失速すると、その乱れた後流に水平尾翼がすっぽり入ってしまいます。こうなると失速から回復する事が出来ずに最悪墜落です。
ながながと書きましたがようするに、T字型尾翼はレスポンスが良すぎる様です。機体の挙動がシビアなのはDC-9、MD-80,90とも持って生まれた特性だと思います。一般の尾翼に慣れたパイロットがMD-90などのT字尾翼機に乗り換えた?時はレスポンスの良さに違和感を覚え難しいと感じるのでしょうね。個人的にはJASの沖縄線で良く利用しますが、リアエンジンの為、機内は静かで主翼幅が狭い為、眺めも良く気に入ってます。
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この回答へのお礼

私もMD-90は好きな機体のひとつで、JASの関空~三沢だったと
思いますが一度乗りました。 非常にスムーズな飛行で、バンクする時の
動きも軽く非常に快適でした。

やはり、シビアな挙動というのは、DC-9、MDシリーズに共通する特性で
特にMD-90が他の機体よりシビアであることはないのかも知れませんね。
私が聞いた話も、他のMDシリーズよりもシビアだ、という内容ではなく
JASのパイロットが機体をフェリーするため、初めて飛行したときの
感想という話だったので、私が推測でJASのパイロットならば、MDシリーズ
の機体には慣れているだろうと思ってしまったためなので。

とても勉強になりました。 ありがとうございました。

お礼日時:2002/09/24 06:15

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