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98年度センター漢文の問2(2)で、

「『非六十万人不可。』の読みとして適当なものはどれか。」

という問題があり、解説には

「『非ざれば』と仮定に読んだ1(六十万人に非ざれば可ならず。)が正解。」

とあります。

しかし、文語文法では
・未然形+ば→「もし~なら」
・已然形+ば→「~なので」
となると思うのですが…。

「非ざらば」ではなく、「非ざれば」なのに仮定の意味になる理由が納得できません。

よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

古文と一口に言っても奈良時代から江戸時代末期まででは千年ありますから、その間に言語は変化します。



平安時代あたりは「未然形+ば」でいわゆる順接の仮定条件(もし~なら)を表していました。

しかし中世になると「已然形+ば」で順接の仮定条件を表す用法が生まれ、それが室町時代、江戸時代にかけてしだいに多くなり、逆に「未然形+ば」で順接の仮定条件を表すことが少なくなります。現代語は完全に(古文文法風に言えば)「已然形+ば」で仮定を表しますね。

さて、漢文訓読法が確立したのは江戸時代ですので、順接の仮定条件を表す際には、しばしば「已然形+ば」が使われます。もちろん、「未然形+ば」でも間違いではないのですが、読み方が固定してしまったような文章では、衆寡敵せず、「已然形+ば」が「正しい」ということになってしまいます。

そのほか、こちら↓もご覧ください。

参考URL:http://www.seiwatei.net/kanbun/katei.htm
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已然形は、「~なので」(理由) だけでなく「~なときは」(条件) もあります。


* 「既定条件」という用語は適切ではありません。

また、打ち消しの助動詞「ず」に「ざらば」という形は存在しません。
副助詞の「は」が附いた「ずは」が変化して、「ずば」となり、漢文訓読では「ずんば」と読みます。
「非六十万人不可」は“もしも六十万人でなかったならば、…” という仮定ではなく、“六十万人でない場合は” という条件ですから、已然形で決して誤りではないと思います。
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