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こんにちは。趣味としてフランス文学を読んでます。

バルザックという小説家、僕は少々読みにくいというか
読みはじめから疲れてしまうというか、そういう感がある
んですよね…翻訳で読んでてです。
「ゴリオ爺さん」なんて有名ですが、読破し
ませんでした。

バルザックの作品は読みにくいと感じるのは僕だけでしょうか?

もし、多少読みにくいという感は否めないというなら、
バルザックの中で読みやすいものがあれば紹介して欲しいです。

読まなきゃいいじゃないかと言えばそれまで。
でもそれはあまりに寂しすぎる

A 回答 (1件)

私も同じく趣味で翻訳ものを手に取ります。


おっしゃっていること、とてもよくわかります。

バルザックの読みにくさは特に最初にあって、小説の出だしの「舞台設定」の説明が延々と続くこと。
それも、文庫本でなら20ページ30ページ40ページ(もっとかな?)という分量ですから半端じゃありません。
ここでだいたい読書意欲が事切れてしまいます(笑)

どうもバルザックという人はこうした説明、
というか雰囲気作りからはいらないと、小説が書き出せない人だったようです。
いわば作者のがわの都合といったところで、小説の重要な伏線なり仕掛けがしてあるといったたぐいではないようです。

ですからバルザックは出だしは適当に、ななめ読みする。お話が動き出してから、通常の速度に落として読む。
必要が生じれば、そのとき前へかえって確認すればいいし、読み終わってから、はじめを読み返してもすむことである。
あまり完璧を期さないこと。それが実戦的な読みかたかな、と思ってます。どうでしょうか。

また、大作家と呼ばれるような人はたいてい短編にもすぐれたものがあり、
こちらから切り崩すという手もあります(たとえば『知られざる傑作』とか『恐怖時代の一挿話』とか)、
が、しかし、やっぱりバルザックのすごさ、醍醐味、無類さは長編小説に尽きるでしょうし。

ということで、『従妹ベット』を強くおすすめします。
作家の最後から二番目の作品、発表当時から世評高かったそうですし、
なにより、ふつうの小説と変わらないはじまりかたをします(延々たる状況設定がない)
奇妙な情熱にとり憑かれた人々、人間の業の深さ、どうしようもなさ、駄目さ、あほらしさ、
まさに「人間喜劇」の面目を思いっきり味わわせてくれることうけあいの長編です。

世界で一番おもしろい小説を書いたのは誰か、という設問があって、
その答えが「ドストエフスキーとバルザック」
まあ、基準はいろいろ考えられるし、半ばお遊びとしても、
読むことの意欲をかき立ててくれるエールになるでしょう。
確かに、こんなよいものを見のがす手はない、というのが実感なんですけれども。
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この回答へのお礼

凄く丁寧な回答に対してお礼が遅くなりました。
テストでかなり大変だったんで、すいません。

長編小説が読みたいですね。お勧めしていただいたものを
テストが終わったら読ませていただきます。
また、バルザックの読みにくい小説の対処策も
参考にいたします。なるほどなあと思いました。

本当にありがとうございました

お礼日時:2008/01/23 18:19

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