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ヒストリア?という漫画で、ギリシャのファランクスが突撃の際

アッラララララーイ!

と叫ぶと載っていましたが、本当なのでしょうか。その出典をご存知の方はいませんか。

A 回答 (1件)

「アラライ」「アララライ」なら実際に古代ギリシャ語の文献に出てきます。

「アララー」「アラレー」というのもあります。

ちょっと突撃の際とは違うのですが、アリストパネスの喜劇の終わりあたりコロス(合唱隊)が「めでたしめでたし」と喜んで歌を歌いながら退出する場面にalalalaiの声は複数の作品にあります。

ペルシャ戦争の頃の散文で「戦闘開始!」と叫び声を上げる場面に動詞化したalalazein(アララゼイン)「アラライと叫ぶ、鬨の声を上げる」 というのがあります。 クセノポーンのアナバシスなどにでてきますね。
ただし語形が激しく変化しているのでalala...で検索してもみつかりません。
http://www.perseus.tufts.edu/cgi-bin/ptext?doc=P …
ここの5-2-14のe^lelixanが alalazein が変化した形「(彼らは)アラライと叫んだ」です。

>アッラララララーイ!
擬声語でαλαλαλαλαλαιはないですね。辞書にも載っていません。

でも嘆きや不安の叫び声οτοτοι(オトトイ!)が長くなって οτοτοτοτοτοτοτοι(オトトトトトトトイ!)なら用例(悲劇「アガメムノーン」でカッサンドラーが登場する場面など)があります。

ですからアラララララライもあったかもしれません。ただし実際に文献で用例を検証することはできないでしょう。それには理由があります。叙事詩や演劇は定型詩で、トトトトト...のように短い音節が4つ以上も重なるのは避けられるのです。

だから、ギリシャの兵がアッラララララーイ!という叫びを上げることはあったかもしれません。
詩の形式上の制約で記録されることはなく、散文も歴史の闇に消えてしまったとしても。そんな風に雄たけびを上げていたと想像するのもまた読書の醍醐味です。
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この回答へのお礼

解答ありがとうございます。詳しい説明に感動しました!回答者様はすごい教養の持ち主ですね。どうやら本当にあった感じがしますね!

アッラララララーイ!

雄たけびとしても勇ましく言いやすくあったかもしれません。
作中では軍神アキレウスの加護を!とかに由来するそうです。

お礼日時:2008/02/12 20:22

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