No.5ベストアンサー
- 回答日時:
私は、自称「作家」です。
まあ、某文学大賞に入賞し、本も出版されて、そこそこの売り上げはあったようですが・・・。
さて、ご質問の件ですが、
ズバリ言って、日本では「あまり」採用されていません。
外国の小説などでは、ないこともないです。
それは、例えば「You」という文字だけでは、男女の区別がつかないので、いちいち、「・・・」と彼は言った。とか、「・・・」と彼女は言った、あるいは、「・・・」と彼に向かって言った。とか、「・・・」と彼女に向かって言った。というふうに、誰が誰に言ったかを明らかにする必要性があります。
そこへいくと、日本では、例えば、
「あなた、今日もお仕事頑張ってね」
「おまえも、妊娠している身体だから無理をするなよ」
と、書いたとすると、
「あなた」=女が男に言った言葉。
「おまえ」=男が女に言った言葉。
と、おおよその推測がつくからです。(オカマでもない限りは、・・・そうか、オカマでは妊娠しないか・・・)
それと、小説なのですから、例えば、あなたの事例で言うと、
「ほおぉ、それは素晴らしい」
と、アレクサンドラは感心するように言った。
「褒めていただいて、光栄です」
カーサーは、少し照れながら、うつむき加減に応えた。
と、いうように、読者が「その人物」になりきれるように書いた方が「Good」だと思います。ただただ、誰がこう言った。誰はこう言った。だけでは、国会答弁の議事録みたいなもので、小説としては成り立たないのではないでしょうか。
また、二人の会話だけで進行する時は、
「ほおぉ、それは素晴らしい」
「褒めていただいて、光栄です」
「これからも、そういうところに気を配って頑張ってくれ」
「わかりました」
「今度、時間があったら、もう少し詳しく聞かせてくれないか」
「はい」
と、エレベーターの前でアレクサンドラとカーサーは互いに目を見つめあった。二人の心には、少しずつ少しずつだが愛ず芽生えていたのである。
「でも、あなたには付き合っている人がいるんでしょ?」
カーサーは高ぶる心を抑えて聞き返した。
「別に好きというわけではないさ、ただ、彼女の相談相手、というぐらいの仲だよ」
アレクサンドラは、ちょっとドギマギしながら応えた。
「そう、それならいいんだけど」
「まあ、彼女に気をつかう必要はないよ」
などと、どういう情景かを書いた方が「読者」には「おもしろい」のではないでしょうか。
そして、途中で男女の会話が入れ替わった時には、なぜ、攻守が替わったかを表現した方が良い、と思います。
No.9
- 回答日時:
書きたいものが、このような書き方でということでしたら、何も小説にこだわらずに、脚本で書かれたらどうですか?
今は、脚本に関して、ニーズも多いですし、出版も少なからずされていますし、勉強するための本もあります。
書店の、映画のコーナー、あるいは、「シナリオ」「ドラマ」などの月刊の専門書を読んでみてください。ご自分の本当にやりたいものが見つかるかもしれませんよ。
No.8
- 回答日時:
文章を書くということが、ご自分の中でどのような行為だと認識されているのでしょうか。
僕は、文章を書くことは、何かを表現することだと思っています。
表現するというのは、何かを書き散らすこととは違います。
「表」に「現す」という字の通りですが、ヒトの心の奥に内在する何か(言葉になりにくい不定形のもの)を表に引きずり出して、
それを受け手側(小説の場合は「読者」)にわかる形にしてみせることです。
ということは、ただでさえ言葉では言い表しにくい感情や理念を描くのですから、言葉の絶対数が少なければ少ないほど、より難しくなります。(逆に言えば、一言二言で簡単に言い表せることを書くならば、それは小説ではありません。)
よって、詩という表現媒体は非常に難しいものです。極限に削った字数で何かを表すのですから。
しかし、詩は受け手側に対して、想起する自由を与えています。その文字列から何を思い描いても、それが作者の意図から外れていてもOKなのが詩です。
ところが。
小説というのはある程度大量な文字数を使って、決まったストーリー展開で何か裏にあるテーマを伝えようとするものですから、
詩のような自由を与えるよりも、伝えたいことが明確に示されているほうが適していると言えます。
つまり、できうるかぎりの万言ものボキャブラリーを駆使し、明確なテーマや動機を潜ませつつ、魅力的なストーリーを描いてみせるもの、というのが「小説」です。
なにを誰が言った、というのをそのように書きますと、他の小説を読んでみればわかるかと思いますが、
極限まで情報が削られていることになるのです。これで「表現」になるのでしょうか。
描写を付け加えるのでしたら、そもそも名前をせりふの前につける必要がないですよね。
つまり、これは描写することを放棄した形なのです。演劇の脚本はこのようになっています。
なぜかというと、演劇は観客が見るとき小説のような描写を読み上げるわけにはいかないので、せりふと行動と舞台演出だけで物を表現する媒体だからです。
演劇の脚本が書きたいのならば話は真逆になりますが、小説をお書きになりたいのでしたら、上記のことをよくお考えになってください。
No.6
- 回答日時:
web小説ではときどき見かけますが、普通に携帯小説や紙媒体の小説を読んでいる人からは、歓迎されません。
まず、名前と台詞が並んでいるので、見づらいんです。
それが携帯の小さい画面だとなおさらです。
それに、「文章が書けないから、誰がしゃべっているのかいちいち名前を書いているんだな。つまりこの人は下手なんだな」と思われてしまいます。
個性という風にはとってもらえないんですよね。
実際、ある携帯小説のサイト(魔法のiらんどではありません)で、台本形式で書いた人が、かなり叩かれていましたよ。
趣味の範囲を出なかったとしても、誰がしゃべっている会話文であるかをわからせる程度の文章力は必要になってくるようです。
なぜそのような書き方をしようと思ったのかはわかりませんが、やめたほうがよいと思いますよ。
No.4
- 回答日時:
ドラマの台本そのものということですか?
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_topp …
演劇的な効果を狙うならともかく、小説だとうーん。
誰がしゃべっているかいちいち書かなきゃ分からないようなら、すでに小説じゃないでしょう。少しの会話で1ページ使っちゃうから短編以外は無理でしょう。
たけし
「寒いね」
かおり
「そうかもしれないわね」
しばし無言
たけし
「あれのことなんだけどさ?」
かおり
「あれって何?」
って感じです。
No.3
- 回答日時:
完全に小説じゃありません。
人物名を書くのは「シナリオ」か、TVゲームで言う「テキスト」なってしまいます。
あと単文でもわかる点としては「」内の語尾の「すばらしい。」の「。」を入れてはいけません。
「~すばらしい」
にしなければなりません。
本格的なのを書きたいのなら、もっとたくさん「縦書きの本」の小説を読んで、気に入った本などを400字詰めの原稿用紙に写本するとか研究が必要ですね。
人物名を入れなくても、これは誰がしゃべっているのかわからない構成では小説として失格です。
ちなみに言うと、人物名を入れた作品もネットでならアリですよ。私もヒマ潰しにたまに書いてます。ただ名称は「テキスト作品」にしていますね。勝手につけた通称ですけど。小説を語るにはおこがましいという意味でのランク付け、という意味もあってですが。
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