No.2ベストアンサー
- 回答日時:
大東亜戦争(国際法上に於ける正式名称・East Asia War)の発端は真珠湾攻撃ではありません。
ワシントンDC及びロンドンで米英蘭に対して日本が宣戦布告したのが発端です。この宣戦布告に基づいて真珠湾・フィリピン・マレーシアに同時攻撃を行いました。続いてインドネシアへの攻撃が行われます。
もし真珠湾攻撃をしなかったらですが、米国太平洋艦隊が無傷だっただけのことです。米国国民が対日戦に賛同するかは微妙です。フィリピンを巡る戦いのために米国国民が2年も3年も戦争を支持するとは思えません。
> 何が理由で、大国と戦争をしたのですか
中国との戦争を止めるためです。米英が国民党政府をバックアップしていたのが判っていましたのでその供給元を戦争に引きずり出して彼らのアジアに対する影響力を排除しない限り安定がないと思ったから戦争したのです。
「太平洋戦争」と「大東亜戦争」の区別がよくわかりませんが、昭和16年12月8日が始まりと思っていましたが、戦争はその前から続いていたわけですよね。
それが、PENPENMAKKYさんの云う「中国との戦争を止めるためです。」でしようか。
そうしますと、昭和16年12月8日の真珠湾攻撃は、あってもなくても、ともかく「やる他ない」と云う感じがしてきました。
ありがとうございました。
No.9
- 回答日時:
出典は忘れましたが
アメリカは日本が日中戦争から撤退すれば、満州国は承認してもいいと考えていたらしい。それを知っていれば、歴史も変わったと思う。
8の高村光太郎の文章は私も何かの本で読んだことがあります。卑近な例だけど、うっぷんがたまっているときの「射精」みたいな感じなのかな?真珠湾のときは、東京ではちょうちん行列があったらしいし。
猪瀬直樹さんの本では、「関東軍」という「特殊法人」が中国大陸で勝手に暴走して、政府はその動きを抑制しようとしたのに、国民が関東軍を支持したということらしい。今ではお年寄りは「戦争に反対だった」と言うかもしれませんが、当時はイケイケだったんだろうと思う。私の義父(故人)も当時10代だったのですが「ABCD包囲網があって仕方なかった」というような言い方をしていた。
開戦に至る経緯というのは細かい記録が残っているし、研究もされていると思うのですが、私は「文明論」で考えた方がいいのではないかと思う。
最近、朝日新聞で慶応大教授(歴史社会学)の小熊英二さんが「グローバル化とナショナリズムは仲の悪い双子のようなもの」という主張をしておられた。
薩摩の武士も長州の武士も明治維新で「日本人」になったと彼が言うように、「近代化」=「国民国家」となったのが文明論的に非常に重要なんだと思う。例えば、竹島という小さな島が他国に占拠されて国民の誰しもが腹が立つかどうかという問題かもしれない。
冒頭の「アメリカは日本が日中戦争から撤退すれば、満州国は承認してもいいと考えていたらしい」と云うことですが、そうだったのですか、初めて知りました。ありがとうございました。
また「ABCD包囲網があって仕方なかった」とのことですが、実は、私の父(故人)も「仕方がなかった」と云っていたことを覚えています。
それにしても、あの戦争がなかったとすれば、あるいは、今の、この日本はなかった。
と云えるのではないでしようか。
No.8
- 回答日時:
高村光太郎の十二月八日という詩を紹介いたします。
十二月八日
記憶せよ、十二月八日。
この日世界の歴史あらたまる。
アングロサクソンの主権、この日東亜の陸と海に否定さる。
否定するものは彼等のジャパン、眇たる東海の国にしてそを治しめたまふ明津御神なり。 注)明津御神:天皇のこと
世界の富を壟断するもの、強豪英米一族の力、われらの国に於て否定さる。
われらの否定は義による。
東亜を東亜にかへせといふのみ。
彼等の搾取に隣邦ことごとく痩せたり。
われらまさにその爪牙を摧かんとす。
われら自らの力を養ひてひとたび起つ。
老弱男女みな兵なり。大敵非にさとるに至るまでわれらは戦ふ。
世界の歴史を両断する十二月八日を記憶せよ。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
この詩をステレオタイプ的に戦争賛美と受け取るか、当時の人の偽らざる心情と受け取るか解釈は自由です。
*アメリカと日本の戦争はペリーによる砲艦外交まで遡る必要があります。
テーマが大きすぎて明確な答えは出ないと思いますが、
私は抗うことの出来ない「宿命」だったと洞察いたします。
つたない回答ですいません。
furupaiさんは「つたない回答ですいません。」と云っておられますが、とんでもないです。
拝読しまして、胸にこみ上げるものがあります。
「われらまさにその爪牙を摧かんとす。」
「老弱男女みな兵なり。大敵非にさとるに至るまでわれらは戦ふ。」
「世界の歴史を両断する十二月八日を記憶せよ。」
などの部分ですが、私も、何かで「日本始まって以来の総決算の日が来た。」と云うようなことを聞いたことがあります。
それにしても、尊い命を落とした先人達に哀悼の意は私だけではないと思います。
本当にありがとうございました。
No.7
- 回答日時:
アメリカが中国に進出したかったのはまぎれもない事実ですが、それを抜きにしてもアメリカにとって当時の日本は「いずれどこかで懲らしめておかねばならない存在」になっていました。
日露戦争での日本海海戦勝利後太平洋地域で最大(アメリカを除く)の海軍国となった日本ですが、その戦力は太平洋のパワーバランスを崩す巨大すぎる存在となっていました。ハワイからフィリピンへのアメリカの連絡線を脅かす存在としてアメリカにとっては看過できないものとなっていたのです。
しかし一方日本にも深刻な悩みがありました。それは、「どうあがいてもアメリカに勝てない」ことでした。日本海軍は何度となく南太平洋上での艦隊決戦をシミュレーション(机上演習)しましたが、何度やっても「日本の負け」になるのです。そのために色々と苦肉の策をしました。そのひとつが空母戦力の充実であり、伊号潜水艦のような大型潜水艦であり、結局何の役にも立たなかった重雷装艦であり、46センチ砲の大和であり、月月火水木金金の猛訓練でした。
真珠湾攻撃は、そういった「艦隊決戦」でかなわないのでその前に港にいるうちにやっつけてやろうという奇襲作戦でした。それ自体は予想以上の大成功でしたが、日本は「じゃ、上手くいったらどうしよう」って考えが全くありませんでした。ぜーんぶ出たとこ勝負だったんです。いや、石油などの南方資源を使って長期戦を・・・と主張する人がいますが、実際のところ軍部は輸送(シーレーン)に使う輸送艦は割り当てを減らされ、シーレーン防衛に使われる軍艦も皆無で気がついたらアメリカの潜水艦にボカスカと沈められてしまいました。このあたりの事情は名著「海上護衛戦」に詳しく書かれています。
そうですか。
最初から、大国との戦争は勝てないと思っていたのですか。
それにしても奇襲後の計画が足りかなったのは残念です。
私は、「海戦なら絶対勝てる。」と云うことで「戦艦大和」などを用意し、万端の奇襲と思っていました。
ありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
太平洋戦争と大東亜戦争の違いに関して述べます。
国際法上における太平洋戦争とは19世紀末にペルー・ボリビア連合軍とチリ軍の間で起きた戦争のことを指します。この戦争の結果、ボリビアは海岸線を失って内陸国になりました。この戦争の継承戦争でない限り『太平洋戦争』という名称は用いることが出来ません。
では1941年から1945年までの日本が関与した戦争は何なのか?です。これは日本政府が開戦の詔勅の中で『大東亜戦争』の勃発を宣言しましたのでそれの英語読みであるEast Asia Warが国際法上の公式名称となりました。
戦後教育において何故、太平洋戦争という名称を使うのかです。これは先の戦争が真珠湾攻撃を以って始まったとしたい米国の意図です。米国にとってあの戦争の正当性は真珠湾に対する日本軍の奇襲です。ですが実際の戦争はマレーシア、香港、フィリピンへの攻撃が戦争の始まりであって、その後もソロモン諸島などアジア・オセアニア地域での戦闘がほとんどです。太平洋での戦争はミッドウェイ海戦と数個の島々を巡る戦いがあったに過ぎません。
このアジアを巡る戦争が主体の戦争となりますと米国はそれに介入した戦争(実際そうなのですが…)であり、米国の正当性が失われるのです。そこで先の戦争を太平洋戦争と呼びたいのですが、別の戦争で太平洋戦争の名称が使われてしまっているので使えないのが実情です。日本人は国際法に関して無知ですので学校教育で何ら根拠のない『太平洋戦争』という名称を使っていたのですが、近年になってその名称には問題ありが大勢を占め始めたため、『太平洋戦争』や『15年戦争』の名称を使ってきた方々は『アジア・太平洋戦争』なる造語に走っています。
大変貴重なことありがとうございました。
文中で、大変興味深いところがあります。
それは「実際の戦争はマレーシア、香港、フィリピンへの攻撃が戦争の始まり」と云う部分で、
私は、以前から「ハルノート」と云うのが決定的な開戦理由と思っていました。それで、真珠湾と続いたと思っていました。
ですが、あれは「真珠湾攻撃を以って始まったとしたい米国の意図です。」と云うことで、米国のズルさに驚きです。
No.5
- 回答日時:
日本がアメリカと戦争をしなくても
ドイツとイギリス、ソ連の戦争は起きたし、
それによってヨーロッパ諸国は疲弊して植民地を維持できなくなるし、
アメリカだけ自国に被害を受けずに戦後に一人勝ちするのもそのままだし、
戦後の東西冷戦構造もやっぱり発生していたので、
日本がその間でうまく立ち回れば無傷で今のような発展も可能だったでしょう。
戦争しなかったら植民地化される~というのは
日露戦争ぐらいまではその可能性もありましたが第一次世界大戦を
経たこの時代においてはそれはないです。
植民地の取り合いが西欧列強同士の激突に発展すると、自国にとって
大ダメージになることを学習しましたので。
イギリス、フランスが何もないのにわざわざ日本を攻めることはありえない。
可能性があるとしたらソ連ですがこっちはドイツと対峙していたので
アジア方面ではなるべく事を起こしたくない。
残るはアメリカとの中国の取り合いですが、アメリカは中国に工業製品を
売りたかったので、日本が中国に武力進攻する限りはアメリカとの激突は避
けられませんでした。
しかし、日本が中国から手を引けばわざわざ日本と戦争する意味はありませ
んでした。
ただ、昭和初期の日本は軍部の力が非常に強くて、内閣よりも優位に立って
いましたので外交でうまく立ち回るということが不可能だったんですよね。
憲法上、帝国陸海軍は天皇の直属であって政府の指揮から外れた位置に
いたんですよ。かといって天皇も祭り上げられた存在で権威はあるけど
権力がない状態で。
日華事変も軍部が勝手に始めたもので、日本政府はなんとか止めたかったんですが
止めようがなかったんです。それに軍部もとくに高尚な国家戦略があって中国と
戦争をしていたわけではなかったんです。もういきあたりばったりで。
そんなだから中国から手を引いてアメリカとの戦争を回避するということは
実際には不可能だったんです。
真珠湾攻撃を回避するには大日本憲法策定時にまでさかのぼらないと
だめですね。
全文を拝読しまして、戦争は、やむを得なかった、と云う感じがします。
それにしても、日本国内の構造にも問題があったようです。
それらを今後勉強したいです。
ありがとうございました、
No.3
- 回答日時:
日本が大東亜戦争に踏み切らなければ、今でも有色人種は白人種奴隷だったでしょうね。
無論、日本も侵略されて日本人の人権は無いも同然。徹底的に搾取されてたハズです。
日本が戦争に巻き込まれたのは、欧米の植民地政策が激化していた時代の話です。
白人種の「肌が白くないと人間ではない」という妄言が武力行使をもって罷り通っていました。
アジア・アフリカの国々は殆ど侵略され、独立を保っていた有色人国家はエチオピア・タイ・清・日本の4ヶ国だけ。
これらの国々も一応は独立状態だけど、白人にとっては鬱陶しいだけで常に侵略対象です。何かと難癖を付けて侵攻しようとしてました。
特に日本は、明治維新を起こしてギリギリのところで植民地化を回避している過去があります。
欧米にとっては、清国に次いで植民地化する予定だったのを突然予定を狂わされた形なのでかなり鬱陶しかったハズ。
更に、開国後の日本が目覚しい努力で実力を示し、有色人種国家でありながら国連の常任理事国にまで登り詰めます。
東の果ての未開の地に生息する野蛮な黄色いサルが白人様と肩を並べる状況に欧米は相当頭にキてました。
また、日本をこのままの状態にしておけば、今は白人種の下で押さえ込まれている植民地民が
「同じ有色人種の人間が白人と対等な位置にある。肌の色なんか関係なく、自分達も自由になれるんじゃないだろうか?」
と暴動を起こす危険性も有ったので、植民地を持つ白人種国家は是が非でも日本を潰そうと画策していました。
そんな折、欧州で勃発した第二次世界大戦のゴタゴタに白人種国家は体よく難癖を付けながら日本を巻き込んだんです。
日本としては資源や兵力などの国力差が圧倒的に劣る不利な戦いに巻き込まれるのは御免被りたかったのですが、必死の外交努力も白人共は当然聞く耳を持たず・・・。
大人しく奴隷となるか、決死の覚悟で開戦するか・・・という選択を迫られ、開戦に踏み切った結果が真珠湾攻撃です。
お礼、遅れて申し訳ありません。
「肌の色」が、そんなに人種差別の基となるとは知りませんでした。
それにしても「東の果ての未開の地に生息する野蛮な黄色いサルが白人様と肩を並べる状況に欧米は相当頭にキてました。」と云うことで、日本の力強さに気が気ではなかったのですか、
ありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
アメリカ・ヨーロッパのアジア進出で植民地化、アジア人は全部白人の奴隷みたいになっててもおかしくなかったですね。
あっちの連中が欲しい作物を作らされ、あっちの連中の製品を作るために安い労働力で工場を回させ・・・
当時の欧米列強はアジアをそういう風にしか見てなかったです。(ある意味今もか)
あっちから見れば、アジアの黄色いサルどもはおとなしくさっさと支配下に入って欲しいのに、日本だけがいろいろ軍備も技術も進歩しつづけてて言うこと聞きそうに無い。気に食わない。
だからいろいろ難癖つけて軍備縮小を要求したり、輸出制限したり、果ては開戦してもいないのに経済封鎖(ABCD包囲網)したり。
白人国の利益に反するという理由だけで恣意的に目の敵にされ、国が立ち行かなくなるぐらいまで追い詰められたわけです。
戦争をするしかなかった・・・といったところ。
しないで済んだのではないか?と言われると確かにそうなのですが。
我慢して欧米諸国の脅迫や内政干渉を何でもハイハイ受け入れしのぐと言う道が。
そして出来上がるのは、植民地化した日本ということですな。
もしくは、抵抗力の無い国の末路、各国に分割統治されてたかもしれないです。
九州はイギリスに99年間貸し出し 四国はアメリカに・・・てな具合に。
といっても戦争で200万人犠牲になったことを考えると、戦争して正解だったとは言いがたいです。
どっちが良かったのかは誰にも分かりません。
samuraiさんの、締めくくりで「200万人犠牲になったことを考えると、戦争して正解だったとは言いがたいです。」と云っておられますが、「戦争をするしかなかった・・・といったところ。」とも云っておられます。
終わったことですから、少なくとも、その200万人に対して黙祷したいです。
ありがとうございました。
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