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 北京オリンピックは盛り上がりましたが、このような世界大会では記録も大いに関心がいきます。ところでいつも不思議に感じていることですが、主に陸上競技と水泳競技を比較した場合、圧倒的に水泳競技に世界新記録が生まれます。今回のオリンピックに限らず、水泳競技の世界新記録達成率は陸上と比べて比較にもならないくらい高いものです。おそらくスピード社製の水着でなくとも世界新記録達成率は、陸上よりも高かった事でしょう。
 感覚的に言えば、陸上競技はトラック、フィールドに限らずの世界新記録は生まれにくいことは分るのですが、科学的にはどのような理由と背景なり因果関係が存在するのか、また、両者の限界性と今後も水泳の世界新記録樹立は陸上を上回っていくのか。みなさんの考えを聞かせてください。感覚的でもけっこうです。

A 回答 (5件)

私は現在40代の男です。


陸上のことはよく分かりませんが
中学~高校時代に競泳をやっていました。
大学に入ってから一旦、水泳から離れてしまいましたが
30代後半になって運動不足から
またスポーツクラブのプールに通うようになりました。

水泳を再開して驚いたのは
私が以前教わっていたやり方と
教え方が全く違うことです。

私の時代は根性第一でしたから
厳しく必死に泳いでナンボのもんだったのですが
(今になって考え直すと練習も無駄だらけでした)
最近の泳ぎ方は「楽に無駄なく」なんですよね。
(北島やソープ、フェルプスの掻きのゆっくりさを思い出して下さい。)
元気だった中学生時代に、こんな楽な泳ぎ方を知っていれば
自分だってもっと速くなれたのにぃ!と思いますよ。
楽に無駄なく泳げるようになった原因は
恐らく流体力学の解明が進んだことでしょう。
水中抵抗は空気中抵抗に較べてずっと抵抗が大きいわけですが
その抵抗を抑えるノウハウの蓄積が
陸上でのその他の進化よりも大きかったのでしょうね。

ここ数年、ストリームライン(水中抵抗の少ない基本水中姿勢のこと)
をつくりなおしたことで
本当に楽にスルスルと泳げるようになりましたよ。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
水泳が流体力学の影響を受けやすいというのはよく分ります。抵抗が大きい分、改良の余地が大きいのでしょうね。水泳の選手間では、このストリームラインは基本でありマスターしていることと推察できます。すると記録の決定的な差はどこから生まれるのかが、更なる疑問として湧いてくるのです。例えば選手間どうしではなく、フェルプス選手のように自分の記録を数日間の間で大幅な記録更新(世界新)がなぜ可能だったのか…。あんな短時間に大幅な記録更新が可能なほどフォームが改善されたとは思えません。するとモチベーションなど、精神的な問題なのかの疑問が湧いてきます。

お礼日時:2008/09/10 01:01

技術的な要因は皆さんが書かれているので、精神的な要因で感じることを。



トラック競技に限られますが、陸上って相手選手との位置関係がよく分かりますよね。
オリンピックのような大舞台で「優勝!」と感じれば、ついガッツポーズをしたり、少しスピードを緩めたりするのが、正直な心情だと思います。(それでも世界新記録を出したボルト選手は、ただ「スゴイ」としか言えません)

水泳なら隣のコースでさえも、相手選手の水面下の動きは分からず、ゴールするまで全力で泳ぐのが普通だと思います。

ここで、「一流選手がゴールまで全力で泳ぐ」水泳と、「優勝が決まればつい手を抜いてしまう(決して悪い意味ではありません)」陸上とで、大きな大会での世界新記録の発生数が違ってきます。

技術や用具の進歩の他にも、上記のような選手の心情が影響しているのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
あなたの回答で、確かに陸上競技のトラックなどは、かなり駆け引きの部分が影響していると思いました。また、陸上はその時の環境(温度、湿度、風向きなど)にも影響を受ける要素が強いですよね。水泳は一定しているため、競争相手だけを意識していればよい状況があります。陸上長距離のようにペースメーカーも必要ありません。このような条件の違いも記録に影響するのかなと思った次第です。

お礼日時:2008/09/11 22:35

最近は陸上競技より、水泳関係の技術の方が発達が早いから、水泳の方が記録更新の頻度が高くなっているのだと思います。



差が出そうな要因は下記あたりだと思います。
・フォームの改善 
No.3も指摘しているとおり、水中抵抗は空気抵抗より大きいため、選手のフォームの質の差は水泳の方がより結果に反映されます。
そのため、映像関連やコンピュータ解析の技術の進歩によりフォームを改善した場合の効果が、水泳選手の方が陸上選手よりも大きかったのだと思います。

・用具の改善
陸上競技で使われるスパイクは長い間、改良を重ねられ続けたために、今更急に飛躍的に性能が上がるという事は起こりにくくなっています。
それに対して水着は運動力学により形を変えたり、水中抵抗を軽減するために生地を変えたりする余地が残っています。
又、水着に関する規定が最近変わった事で、この傾向に拍車が掛かっています。

・フィールドの改善
陸上競技では今までトラックの色や材質等を工夫してきましたが、現在その改善は頭打ちになっています。
それに比べて今回のオリンピックの水泳競技場は、水の透明度を上げて選手の視認性を高める。
プールをこれまで以上に深くする事によって、選手の得られる浮力を今まで以上に高める、等の改善を行いました。

これらの要因による水泳の競技結果アップ率が北京オリンピックの時に頂点に達したのだと思います。
この後の数年は水泳競技の記録更新が続くでしょうが、10年以内には頭打ちになると思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
いずれ、水泳競技といえども頭打ちになるのは間違いないのでしょうね。「フォームの改善」、「用具の改善」、「フィールドの改善」いずれも水泳競技が記録に反映されやすいのはよく分ります。話はそれますが、日本選手が体格のハンディキャップを克服するには、3つの改善に加えて更に他の研究が求められるかもしれませんね。北島康介選手が決勝に進んだ選手の中で最も体が小さかったにもかかわらず、世界記録を出しました。平井コーチは、決勝では前半ピッチ泳法ではなくストローク数を押さえて泳ぐよう指示を出しました。こういった戦術や精神コントロールに活路を見い出すのは、今後日本選手が世界と戦ううえで参考になります。

お礼日時:2008/09/11 22:25

競技以外の部分ですと映像関係の技術というか普及度がでかいと思います。



陸上競技の場合、実際に走っているときのフォームなり何なりを観察するのは容易です。
ビデオ関係の機器が普及しているので自分の走りを観察するのも簡単になりました。

水泳ですと水中/水面なので同じことをしようとすると大変です。
ですがこれもどんどんと改良されてきていますし、撮影件数も増えていろいろと比較できるようになりました。

こういった面での時間差は影響していると思われます。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
確かに撮影技術など、質量とも改善されているのでしょうね。そうした点でフォームなど細部にわたって良し悪しが掌握できることでしょう。しかし、それが記録改善に貢献するのは分りますが、水泳の場合にそれが大幅記録更新につながるのはもう一つ納得できないのです。

お礼日時:2008/09/09 23:53

端的に言うと、水泳の方が技術的要素が多い分だけ改良の余地あり、ということだと思います。



走る、跳ぶといった単純な動きのスポーツはトレーニング方法は進歩しても、フォームが大きく変わるといったことが少ないものです。
(水泳もある意味単純なのですが、あくまで陸上との比較の上で)

陸上の100メートルと水泳の100メートルの競技を比較してみた場合、陸上ではどこの筋力を使って推進力を得るのかというトレーニングの議論が中心なのに対し、水泳ではどのようなフォームで泳ぐのかということが議論の中心です。
つまり、まだまだ技術的に改善の余地があり、みんな模索をしているということです。

そして、陸上競技では技術的にはある程度行き着いているので「10秒の壁」は今でも大きな壁ですが、水泳の場合かつて言われた「50秒の壁」は今では特になんということもない記録です。

今の時点では、水泳は技術的にまだまだ発展途上であり、その技術的な要素の差が現状記録の出易さの差になっているのだと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
水泳の方がまだまだ技術的に改良余地があるということですね。その点はよく分りましたが、ただ同じ大会で同一選手が準決勝あたりで世界記録を更新するケースが見受けられます。それも短距離での更新記録が、コンマ1秒の世界ではなく、1~2秒の更新記録となると、改善余地が大きいだけでは何となく割りきれない思いにもなります。

お礼日時:2008/09/09 23:41

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