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幼いころから大和和紀さんの『ヨコハマ物語』を愛読しています。
大好きな一冊なのですが、どうしても解らないところがあり、質問させていただきました。
卯野がアメリカに発ち、万里子が竜助と結婚したころのエピソードで、
万里子が諫早組の希蝶親分に借金を返しに行くシーンがあります。
部下たちは「親分は午前中は低血圧で会わせられない」と止めますが、万里子はそれを振り切って侵入。
女装した希蝶親分と遭遇します。
このときの親分の言い訳が「俺の家は男の子が育たないので親が女として育てた」「こうやっているのは二十歳まで」なのです。
それに対して万里子が「そういう話なら分かるけど」とすんなり納得します。
これが不思議で仕方ありませんでした。
幼いころは大人になれば解るのだろうかと思っていたのですが、いっこうに解りません。
「女として育てる」「二十歳まで」「低血圧」がキーポイントのような気がします。
これは、当時そういった風習や、何か日本的な古い慣わしなどがあったということなのでしょうか。
どなたかお解かりになる方がいらっしゃいましたら、どうぞよろしくお願いいたします。

A 回答 (2件)

希蝶親分のように二十歳まで、というのは少し珍しいかもしれませんが昔はそういう風習があったようです。


もともと男の子は女の子より体が弱く、現在でも男の赤ちゃんの方が病気にかかりやすいです。
医学の発達していなかった頃は病は「魔物」が持ってくるものだと考えられていました。重い病気にかかると祈祷をして「魔物」を払う儀式を行ったりしていました。
男の子が育たないのは「魔物」が男の子を好んで取っていくからだと考え、「魔物」をだますために男の子に女の子の着物を着せる習慣が江戸時代以前からあったようです。
まるっきりの迷信ですが、当時としては藁をもつかむような気持ちで我が子の無事を祈っていたんでしょうね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます!
長年の謎がやっと解けました。
魔物を騙すために女の子の格好をさせる。。深く納得しました。
希蝶親分が低血圧だというのも、「男の子は体が弱い」ということからくる設定なのかもしれないですね……
そういえば希蝶親分はどこか線が細いというか、華奢なキャラクターのように思えます。

お二人とも、詳しい回答をありがとうございました。
長年の疑問に答えてくださって、
とても感謝しています。
システムが許すならばお二人ともに良回答として20ポイントずつ差し上げたい気持ちでいっぱいなのですが、
書き込んでくださった順番でつけさせていただきます。
本当にありがとうございました!!<(_ _)>

お礼日時:2008/10/04 01:16

江戸時代に書かれた南総里見八犬伝に登場する犬塚志乃も、


男性ですが「しの」という女名を付けられ女装で育てられています。
彼の前に生まれた兄弟はみんな早くに亡くなっており、それを案じた
両親が、元服まで性別と逆に育てると丈夫になるという言い伝えに
従ったからだそうです。
元服=成人式なので「二十歳まで」なのかもしれません。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます!
あの有名な里見八犬伝に、そのようなキャラクターがいたなんて、今回お答えいただいて初めて知りました。
とても勉強になります。
もしかしたら希蝶親分にも兄弟がいたのかもしれないですね……
もう何度も読んできた『ヨコハマ物語』ですが、また違った読み方が出来そうです。

お二人とも、詳しい回答をありがとうございました。
長年の疑問に答えてくださって、
とても感謝しています。
システムが許すならお二人ともに良回答として20ポイントずつ差し上げたい気持ちでいっぱいなのですが、
書き込んでくださった順番でつけさせていただきます。
本当にありがとうございました!!<(_ _)>

お礼日時:2008/10/04 01:16

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