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原曲ではルート根音だと思うのですが、管弦楽では第I展開形になっているようです。なぜラヴェルはそうしたのでしょうか?

なにか、つなぎの感覚があります。中にちょっと浮いた感じが残ります。その余韻感が最高だからでしょうか?

ついでにといっては何ですが、プロムナードを7曲目から引っ込め端折ったのは、終曲にその旋律が登場するときのインパクトを強めるためであったのでしょうか?

A 回答 (2件)

これは個人的な見解ですが。



ラベル編では、練習番号[122]から、全音符8回(8小節)と終止四分音符で成り立っています。
原曲(ピアノ版)では、同じ部分は、二分音符8回(4小節と)終止の根音(3小節)という構造です。

ラベルは、原曲の二分音符を2倍の長さ(全音符)にし、8回の内後半4回は、打楽器の一部(Tam-tamとTublar Bells)以外は、最初の和音の形(第1転回形もしくは基本形にさらに第3音が上に追加された形、ベースは根音)をタイでつないで伸ばすという手法をとっています。最後にピアノが根音を3小節のばす部分を、四分音符の打撃に縮めて表現しています。最後の一撃まで第1転回形の和音を伸ばしているので、原曲と違うように見えるのではないかと思います。
これらのアレンジは、曲の最後を盛り上げるための、オーケストラの表現を最大に活かす楽器の使い方・和音の使い方と言えるのではないでしょうか?


原曲の7曲目にある「プロムナード」をラベルが省いたのは、(推察しかできないですが、)重々しい曲想の「サムエル・ゴールデンベルク…」のあとに明るく軽い「リモージュ…」を続けることで、組曲のメリハリがつきやすいと感じたからではないでしょうか?そのために、「プロムナード」を削除し、「サムエル…」の最終形も、短い音に変えたと思います。さらに、「カタコンベ」の後半は「死者の言葉による死者との対話」とタイトルが付いていますがこれも「プロムナード」に当たると思いますので、原曲7曲目のプロムナードがもしあると、ラベルが意図した曲の全体の流れを削ぐものだったのかもしれません。
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この回答へのお礼

大変参考になるご意見でした。
とくに、カタコンブででますからね。
全体的に、管弦楽化と同時に、曲構成の改良改編も行ったという作業みたいですね。さすがだと思います。ご指摘になったこと、いちいち納得してます。
特に気になった終音ですが、これもその一端のようですね。

お礼日時:2008/10/10 00:43

こんにちは。


あてずっぽうですが。

楽譜が手元にないので,最後の和音が第I展開系になっているかどうかは定かでないのですが(ベースはルートかもしれない?),確かに第三音が印象に残る響きですよね。ルート中心の響きに比べると,確かに,続きがあるような,というか,開放感・浮遊感・高揚感のある響きになるような気が私もします。

プロムナードの省略についてもあてずっぽうのコメントしか書けませんが,サムエル~→リモージュの市場→カタコンブの曲想のダイナミックな展開を途中の一服なしで一気に聴かせたかったのかな,という気がなんとなくしています。
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この回答へのお礼

やっぱり、そういう印象ありますか?いろいろと原曲から工夫するという姿勢があります。3度を強調するという効果は、やっぱり浮遊感連続感高揚感。そんな気がします。プロムナード省略は、一気に聴かせたかったの方に軍配上がる気がしてきました。

お礼日時:2008/10/08 08:23

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