海外旅行から帰ってきたら、まず何を食べる?

はじめまして。英語の文法はみんなに嫌われがちですが、僕は文法が好きです。このカテゴリーでも「日本流ハードコア文法」という用語が何度か出てきましたね。そして、「日本流ハードコア文法」を一生懸命にやったとことで英語が話せるようにはならないという意見がありました。
そこで今回お伺いしたいのは、英語のスキルと「日本流ハードコア文法」の相関関係ではなく、英語も学問として捉えた場合、「日本流ハードコア文法」が果たして合理的なのか、また論理的に不備なところはないのか、あるとすればどんな所か教えてください。

A 回答 (6件)

これはある程度英語が出来る人でもあまり疑問に思わないかもしれません。

私たちが最初に習う外国語と言えば言うまでもなく英語であり、右も左も分からないまま文法を叩き込まれ、疑問を持つ余地などなかった人が大部分でしょう。それでは、私なりに不備なところを挙げてみます。

1.文型: これは疑問視する人も多いですね。例えば“He breaks a window.”という文はSVOになりますが、進行形にすると、“He is breaking a window.”となりますよね。その場合、現在分詞を形容詞とちて扱うと SVCという見方もでき、却って混乱します。また、受動態にした場合、能動体では目的語だったのが主語になるのですが、主語だったのは何と呼ぶのか用語がありません。これはフランス語の文法では動作主補語と呼ぶんですが。

2.不定詞の分類:日本の学校では名詞的、形容詞的、副詞的用法と分類するのが好きなようですが、分類の難しいものがあります。例えば
“I know how to cook. ”と言った時です。これは、howを名詞と看做し形容詞用法になるのか、副詞を修飾するのだから副詞的用法になるのか、knowという動詞の目的語になっているので名詞的用法になるのか、はっきりしません。アメリカの文法書ではあまり詳しく扱っていませんが、不定詞は動詞が名詞化したものであり、toの働きに還元して考えるようです。

3.動詞の叙法:アメリカの英文法書によると、次の5種類があります。

(1)indicative mood・・・・直接法のことです。最も基本的なのに、というかだからこそ、中学校では言及されず、仮定法が出てくる段階で 仮定法と対比する段階になって初めて触れられます。
(2)imperative mood・・・・日本式の英文法では「命令法」と言わず、「命令形」と呼ばれます。
(3)infinitive mood・・・・日本式の英文法では「不定法」と呼ばれず、「不定詞」、または「原形」と呼ばれています。
(4)subjunctive mood・・・・仮定法のことです。しかし、「仮定法」という用語は日本式の英文法では、動詞の叙法を指すのか、構文を指すのか不明確です。
(5)conditional mood・・・・日本式の英文法では用いられない用語ですが、仮に「条件法」と呼ぶことにします。これは多くはwould+動詞の原形で表わされる形で、仮定法とよく混同されます。

4.動詞のアスペクト: これは時制の中に取り込んで考えるのが普通なんですが、大雑把に言えば 普通の形と進行形の対立を含む動詞の様態です。日本の学校では進行形に出来ない動詞というのを習いますが、それでは日本語の「持つ」と「持っている」、「知る」と「知っている」は英語ではどう区別するのかという領域にまで広がります。これは多くの人が見落としているんですが、日本語の現在形は英語の現在形用よりも未来形に対応することが多いんです。例えば友人と喫茶店行って、「何飲む?」と聞く場合は“What do you drink?”ではなく、“What will you drink?”とか “What are you going to drink?”
が正しいんです。というのは、drinkのように英語で進行形に出来る動詞の現在形は反復動作や習慣を表すものであり、日本語と違い、一回限りの動作が近い未来に行われることを指すわけではないからです。ところが、学校の英語ではwillを「~だろう」、be going toを「~するつもりだ」と結び付けるので、正しく理解できないことが多くなります。

5:phrasal verb: これは look forやput offのような動詞に副詞や前置詞が付いた形を言います。これは中学校の英語では熟語扱いすることが多いんですが、これだと make up one's mind to のように名詞なども含んで少し長いものまで含まれます。しかし、句動詞とか群動詞とも呼ばれることもありますが、統一された呼び方はないようです。
また、look forのforやput offのoffの品詞は副詞になるのか前置詞になるのか、はっきりしないものが多いです。アメリカの文法書では
こう言った一連の語句は particleとして敢えて区別しない場合も多いです。

6.助動詞:英語の助動詞にはdoやhaveのように、疑問文を作ったり時制をあらわす為に使われる auxiliary verbとcanやmustのように意味をを加えるmodal verbとがありますが、日本式の英文法では区別されません。まあ、厳密に区別しなくても大きな支障はないんですが、日本式の英文法では「準助動詞」という用語も使われることがあり、定義がマチマチです。

7.代名詞の格: 例えば“ Me too. ”と言った場合、Meは目的格なのに表しているのは主格の場合が多いです。なぜ、目的格なのに、主格を表わしているのか不条理ですね。これは、一種のstressed formと考えることができます。

私が思うに、「仮定法」なんて教える側も根本的な定義を理解していないので、教わる側は、そんなに難しくないことも理解に苦しみ、動詞のアスペクトは逆にそういう用語を持ち込まないからこそ、むしろ感覚的に覚えられるんじゃないでしょうか?
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この回答へのお礼

素晴らしい回答ありがとうございます。
私は旺文社の「ロイヤル英文法」を持っているんですが、そんな記述はありませんでした。

お礼日時:2008/10/12 12:05

>このカテゴリーでも「日本流ハードコア文法」という用語が何度か出てきましたね。



そうなんですか?
私があまり文法話題を読まないせいか、記憶にありませんでした。
過去ログを検索してみましたが、どうも同じ人の発言しか見つかりません。
複数の人が使っているわけではないということは、一般的な用語ではないのでしょうか。

私はこの話に参加するつもりはありませんし出来ませんが、No.5の方がおっしゃるように、「定義」がわかりにくいと感じます。
定義が曖昧では、的外れな発言が相次ぐのでは?
個人的に使っている呼称であれば、一般的な用語のようには他者と概念を共有できません。
説明しないとね。

英語教育について考えている人が多いんですね、ご苦労様。
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初めまして、と言いたいところですが、何か最近までよく議論させて


いただいた方と重なるところがあるので、なぜか懐かしく感じます。
No.4の vishnyaさんとのやり取りも、既読感があります。

http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4357468.html

それはさておき、「日本流ハードコア文法」なるものの定義がないので、
よくわかりませんが、それがマニアックな英文法のことを意味されている
なら、学問としての英語では重要なのではないでしょうか? その学問の
中から編み出されたものでしょうからね。ただ、「合理的」か「論理的」か
どうかは、その学問を専門にされている方しか判断できないと思います。
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日本流ハードコア文法は嫌いじゃないですよ。


英語の授業の目的を単に英会話を身につけるためと規定してしまえば、日本流ハードコア文法は確かに害も大きいでしょう。
でも国が高校生に英語を課す理由は会話ではなく第一に脳を鍛えるためでしょう。
あるいは日本語を客観的に見るため。
日本流ハードコア文法は必要悪でしょうがないかなと思ってます。
短い期間でエッセイとか評論文とか外国の文献が読めるようになるには文法を叩きこむのがいいんでしょう。
本当に英文が読めるようになるには多読が必要ですがそれには相当の金と時間もかかります。
金も時間も制約があった明治以来の日本では英文法中心になったんでしょう。

それに日本流ハードコア文法を身に付ければ会話はともかく読み書きはいちおうできるようになります。
できないという方はちゃんとやってないからでしょう。
読み書き能力はネット社会ではかなり大きいと思います。

そして自分の実感ですが「英会話」というのは本来、授業とか試験とか勉強とかになじまないですね。
英会話というのは自転車の運転みたいなもので教室で理屈をあれこれやるよりも運動場で実地で体に叩き込んだほうがいいです。
英会話は勉強とか知的なことになじまなんです。英会話”勉強”しても頭を使った気にはならないんです。
英会話ができてもオツムの出来がいい悪いとはまったく関係ない。
だから優秀な生徒を取りたい大学側としては英会話の試験よりも英文解釈のほうがいい素材が分かるから意義があると思います。
だから教育現場で実践的な会話よりも文法や解釈が重視されがちになるのは仕方がないと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

折角回答を頂きながら、心苦しいのですが、私が聞きたいのはそんな紋切形の理屈じゃないんですが....

お礼日時:2008/10/12 12:01

日本流ハードコア文法というのは他では聞いたことがなく、定義が定まった言葉ではないでしょう。



言語を学問として研究する上で、文法規則を調べ上げていくという手法は当然あるわけですが、それが合理的だとか論理的に不備があるのかとか問題にするのは、おかしなものだと思います。文法という完璧な規則があって、それにのっとって言語があるわけではありません。大勢の人が使っている言語が先にあって、その使われ方の仕組みを研究した結果、わかってくるのが文法というものです。

実際に存在する言語をうまく説明できるのであれば、その文法は合理的で不備がないといえるし、うまく説明できないのであれば、不備はあると言えるでしょうね。また、不備はあっても、他にもっとうまく説明する方法がなければ、便宜的にそれを使い続けるということもあるでしょう。

いま日本の学校で教えられている文法というのは、だいたいは英語の規則をよく説明できるのではないでしょうか。特に受験問題で使われやすい英語では、かなりうまく説明できるのでしょう。でも、現代の口語表現などでは、当然、うまく説明できないところも出てくる。その程度の感覚じゃないでしょうか。

学問というのはそういうもので、自然科学でもそうだと思います。ニュートン力学でかなりのことは説明できても、一部で説明できないことが残っていたのを、アインシュタインの一般相対性理論でさらに広い範囲のことがわかるようになったとか。自然という壮大なものについて、人間があーだこーだと言っているわけで、人間が考え出した理論が、自然をすべて語っているわけではありません。

あなたが文法理論が好きで勉強したいのであれば、誰かがとやかく言えることではないと思います。それで実用的な英語力が身に付くわけではないということさえ理解して、それとは別の興味でやっているのであれば。

ただ、何か確固とした理論がすでにあって、誰かが教えてくれるはずだと思っている限りは、その興味はたいしたことはないし、あまり役に立たないのではとも思います。それだけ興味があるのであれば、自分で不備を発見し、新たな規則を見つけていこうといった意気込みが欲しいですね。でも、自分が生きている限り、不備がなく完璧に説明できるようになることは、ほとんどないでしょう。学問・研究というのは、そういうものだと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

折角回答を頂き恐れ入りますが、些か見当を外されているようです。
これについては、genmai59さんご自身が仰っているように、“大勢の人が使っている言語が先にあって、その使われ方の仕組みを研究した結果、わかってくるのが文法というもの”ですが、「日本流ハードコア文法」が唯一正しい説明法なのか疑問に思いました。つまり、日本では一般的でなくても、こういう見方もあるんではないかと疑問に思いました。

>また、不備はあっても、他にもっとうまく説明する方法がなければ、便宜的にそれを使い続けるということもあるでしょう。
たとえ見つかったとしても、導入するにはまた別の問題も出てくるんじゃないでしょうか?

ニュートン力学やアインシュタインは関係ないと思うんですが、ご自分が的確に答えられなからと言って、話をすり替えるのはあまりよくないと思います。大人ってそういう人が多いです。両親も学校の先生も。

お礼日時:2008/10/12 11:57

はじめまして



外国語を勉強している者の立場からのアドバイスです。

まず、「日本流ハードコア文法」というのはduosonicさんの造語でないでしょうか?

>英語も学問として捉えた場合
言葉は雲か水の様に時代によって、また場面や前後関係によって変化します。
大切なのは、自分の伝えたいことを、相手に伝えることです。
外国語学ぶ場合には、文法というのは「手助けになる」くらいの認識です。
英語の試験の長文や、英語の論文を読むときには回りくどい表現が出てきますので、文法を知らなければ理解することは難しいです。
しかし、話し言葉や小説、歌などの場合は、文法よりも背景になっている
事を把握するの方が重要になります。

例を挙げます。
「はるはあけぼの」
これを「日本流ハードコア文法」を使ったら英訳できますか?
この文は、省略されている言葉がありますので、この文だけを英訳しても相手には通じません。
それが言葉のおもしろさであり、難しさだと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

折角回答を頂いて大変恐縮ですが、質問でも前書したように“「英語のスキルと「日本流ハードコア文法」の相関関係ではなく”の部分に注目して頂きたく存じます。「はるはあけぼの」は日本語の問題も絡んできてまた別問題だと思いますが。

お礼日時:2008/10/12 11:44

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