アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

経済素人からの素朴な疑問です。
自動車を例にして話をしますが、国内で生産した自動車を米国へ輸出
したとします。その際に輸出する車の米国販売価格はどうやって決まるのでしょうか?
 素人なりに考えると、1台100万円の車を米国に持っていって、
米国の日本系ディーラーの店頭にならび、米国のお客が車を購入して
いくのでしょう。でも販売地が米国なので、客はドルで購入する事に
なるから、100万円をドル換算しないといけないですよね。そうなると
為替レートから換算して車の1台のドル価格がきまるように思うので
すが、その為替レートは時々刻々と変化しているし、どのタイミング
で換算するのでしょうか?(以上の小生の頭の中での仮説がおかしい
かもしれませんが。。。) 出国時?国内メーカーと米国代理店との
契約時?それとも米国通関が完了した時?米国代理店で販売契約が
成立した時?
 ものすごく、庶民的な感覚での質問で恐縮ですが、どなたかご存知
の方、いらしゃいましたら御教授願います。

A 回答 (4件)

輸出の価格をどうやって決めるかとの質問ですが、


1.米国の輸入価格は、1.商品代+運賃+保険(CIF条件)
           2.商品代+運賃(C&F)
           3.商品代(FOB)
  (1.が基本的な貿易の条件で、2.3.運賃、保険の負担を
   輸入側がする)  
  のように貿易の場合の条件として3つが考えられます。
2.それぞれの条件で、決済通貨を何でするかが問題となります。
  日本側の立場では、円貨で輸出するほうがリスクがありません
  ので、円ベースの見積を行いたいのですが、輸入先の要望も
  あり、ドルで決済しなければならないときには、売買契約が
  成立した時点で、その決済時期に合わせて、為替の先物を予約
  します。(見積時点と決済時点が余りにづれるような場合には、
  為替変動のリスクが伴います)
3.輸入業者の側は、米国であれば、ドルベースで決済を行えば、
  為替によるリスクがなくなるので、そのように希望することに
  成ります。
4.米国での売価は、以上の経過から、
  見積価格(前述の如く見積ベースは3条件あり)+経費+利益
  =販売価格
となります。すなわちご質問のポイントである為替のリスクは誰が
どのような方法で回避するかについては、自国通貨ベースの場合に
は為替リスクは発生しないので、相手国(米国の場合はドル)通貨
で、決済する場合には、為替リスクが発生する可能性があるので、
多くの場合、先物を手当てして為替リスクをないようにします。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

詳しいご説明 ありがとうございます。
できれば1点だけ、教えてください。

>売買契約が成立した時点で、その決済時期に合わせて、為替の先物を予約します。(見積時点と決済時点が余りにづれるような場合には、
>為替変動のリスクが伴います)

この説明の中で「為替の先物を予約」とありますが、具体的にどういう
ことでしょうか?

 契約時にあらかじめ、いつの時期の為替レートを適応するか決める
という事でしょうか?

よろしくお願いします。

お礼日時:2008/11/17 16:52

NO.2です。


トヨタ自動車や、パナソニック等の輸出企業は、その企業内において、
輸出価格や、売上げを固定する為に、為替レートをその会社独自に
設定しておいて、その期中の業績見通し等を立てています。
上期、下期又は四半期毎の業績を発表するのに、レートを固定した
数字で発表することになります。(そのレートに対して、実際の
為替が変動する場合があり、現時点のように円高傾向になると
利益減少の下方修正を行います。)
業績見通しの為のレートの設定と、現実の為替の違いはありますが、
企業業績に関して言えば、為替差益、為替差損は、その期中に発生
した実際の金額を修正した決算を行っていますが、その内容は
発表されません。
ですから、現実の為替リスクの対応と、企業の業績見通しにおける
為替レート(社内レート)とは別物と考えてください。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

何度も、ご回答ありがとう御座います。
業績見通し時の設定レートと実際の売り買いが発生した時の為替レート
は別物と解釈すればいいのですね。

小生なりの理解としては
設定レートは予算作成時に使用するもので、実際の売り買いで使用する
のは為替レート(実際は為替予約)を使用するが、期毎の決算をする
際に、設定レートと為替レートとの差額によって発生する予算-実績
差をもって、自動車メーカー等は、円高なら約××億の減益
円安なら約○○億の増益になる見込みと報道で報じられていると
いった感じでよろしいでしょうか。

経済音痴の小生なりの解釈です。

お礼日時:2008/11/20 10:05

No.2です。

為替の先物は、取引銀行に買い、又は売りの先物取引
を行います。例えば、輸出の場合、決済通貨として、外貨(ドル、
ユーロ等)が入金されます、その時に、為替レートが変動している
可能性が大きいため、為替差損が発生しないように、決済月の
先物を売予約し、そのレートで決済します。
為替銀行(大手銀行はすべてそうです)は、先物のレートを
毎日取引先に対し常に提示しています。
先に回答したように、輸出価格としては、円ベースの価格に、
決済通貨のドルの変動を見込んでドル価格を設定しますが、その
設定価格を担保するために、為替予約を行います。そのことで、
見積時点の価格(円ベースの)を維持することが可能になります。
多くの輸出企業は、円の交換レートを設定し、自社が設定した
水準以上の変動が発生した場合には、円高では利益が減少し、円安
では、利益が増加します。このことが新聞紙上にぎわすことになり
ます。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

非常に詳しい説明をありがとうございます。
小生の知見不足の為、少し頭の中がこんがらがっています。

>多くの輸出企業は、円の交換レートを設定し、自社が設定した

とのご説明がありました。為替差益を回避する為に、先物為替予約
をするのだと理解しましたが、「自社が設定した交換レート」とが
ごちゃになってしまいました。
 先物為替予約とは別に輸出業者各社が設定する交換レートなるもの
があるのでしょうか?

 何度も質問ばかりで、恐縮です。ご回答 宜しくお願いします。

お礼日時:2008/11/18 09:57

国内メーカーと米国代理店との契約時です。


輸入する業者が為替レートに応じて自動車メーカーに代金を払います。
「輸入した業者はアメリカで自由に値段をつけて売ります。
為替レートを値段に反映するかどうかはその業者しだいです。」

あなたがアメリカ雑貨を輸入販売するお店をしていると考えてください。
購入時に、「あなたが為替レートに応じてメーカーにドルを支払います。」
もし円高で、安く仕入れることができても、
商品の値段を下げるかどうかは、業者のあなたの裁量しだいです。


もちろん、代理店との契約内容などいろいろなケースがあるでしょうが、
基本は上記の通りかと。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。

お礼日時:2008/11/17 16:46

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!