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山ワロ(方言で、山河童のこと)はなぜカタカナで表記するんでしょうか?

A 回答 (2件)

自称妖怪研究家です


すべての訓読みは日本のみで通用する当て字であり、訓の漢字表記は一律ではないからです。
日本では音読みで「ドウ」と発音される童(tong)ですが、この文字が大和言葉では子供を意味する「わらべ」「わらわ」を表すとして、そのように当て字されて、だんだんと固定化していきます。
そして現代では文部省によって当用漢字、常用漢字が定められるとその音訓が便宜上固定化されました(ですから童と書いて「こども」と読ませても、今では一般的でないだけに過ぎません)。

※固有名詞では顕著であり、漢名でユリを意味する百合を、訓では「ゆり」と読ませる例などたくさんあります。

そして地域の伝承の怪異の多くは言葉による伝えです。
「ヤマワロ」という伝承を漢字表記するには、ヤマは「やま」のことだから山を当てることができるでしょう。ワロは「わらわ」の変化したものですから「童」を当てるのが最も妥当ですから「山童」となるでしょうが、かといって「山子」「山児」「幽谷子」「岳童」「山児童」と表記して「ヤマワロ」と読ませることも可能です(現代のように音訓が固定化されていない時代では、漢字の訓は一律ではありません)。

広く一般的な文献資料の表記でなく口碑伝承であれば、漢字表記で名称を固定化するのではなく、かなで表記する方が妥当だからです。

質問者さんもカッパを河童と書いていますが、「河童」の表記は一般的訓読みなら「かわわらべ」でしょう。
水の怪異「カワワラベ」が江戸ではカッパ(カワワッパの訛)と呼ばれ、その表記に河童が当てられて広く流通したので、カッパを河童と表記するのが固定化されたようなものです。

現在は子泣爺、塗壁、一反木綿と漢字表記されることが多い妖怪も、柳田国男翁の『妖怪談義』では口碑伝承の紹介としてすべて仮名表記です
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漢字で書くと読めない人が多いからじゃ無いですか?


常用漢字には無い、けものへんの面倒臭い漢字だったと思いますよ。

方言と言うよりも、西日本で広範囲に使われてる言葉のはずですよ。
山童(やまわらわ・やまわろ)と書く場合もありますね。
山に登った河童の事で、主に九州での呼称だと思いますが、地域限定はできませんしね。
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