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子どもの習った漢字で質問があります。
「明るい」送り仮名は、るい。
「明かり」送り仮名は、かい。

子どもが読みの部分が、あか なら、
「明り」じゃないの〜?と。

母、上手く説明できず。覚えるしかないのでしょうか。

A 回答 (5件)

常用漢字表では、「明」の読み方として以下のものを挙げています。



●常用漢字表(平成22年内閣告示第2号)
https://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/sisaku/jo …

・音
   メイ     例:明暗,説明,鮮明
   ミョウ    例:明日,光明,灯明
・訓 (注)「‐」は送る部分の説明のため追記しました。
   あ‐かり   例:明かり,薄明かり
   あか‐るい  例:明るい,明るさ
   あか‐るむ  例:明るむ
   あか‐らむ  例:明らむ
   あき‐らか  例:明らかだ
   あ‐ける   例:明ける,夜明け
   あ‐く    例:明く
   あ‐くる   例:明くる日,明くる朝
   あ‐かす   例:明かす,種明かし
・付表の熟字訓
   明日(あす)

「明」の漢字は小学校2年で教わることになっています。個々の読み方は6年までに全部教わるはずです。

小学校の学習範囲では、とりあえず「覚えるしかない」ということで納得してもらうしかないでしょう。

例に挙げた語は一部です。これ以外の語もありますが、送り仮名の付け方はこのどれかに当てはまります。
常用漢字表に示す以外の読み方は(あったとしても)「表外音訓」なので、公用文や教科書、新聞などには出てきません。

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送り仮名の付け方の基本的なルールは、公的な決まり(内閣告示)があります。

●送り仮名の付け方(昭和48年 内閣告示第2号)
https://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/sisaku/jo …
(平成22年内閣告示第3号で一部改正。上記ページは改正部分を反映済み)

言葉はもともと論理的に単純明快なルールに基づいて作られたわけではありません。
上記の送り仮名の付け方についても、「単独の語・複合の語」「活用のある語・ない語」などに分けて、それぞれ「本則」「例外」「許容」と、個々に決まりの説明と代表的な用例が示されています。

送り仮名の基本の第一は、「活用する語は活用語尾を送る」(語幹=活用しない部分は送らない)ということです。活用形がいくつかあって区別できない場合や読み誤る恐れがある場合は、例外的な送り方をする場合があります。…ということで分かりにくくなってしまうわけです。

冒頭に挙げた常用漢字表の「明」の訓読みも、個々にどれかのルールに当てはまるはずですが、小学生にはもちろんのこと、おとなでも容易に理解できるものではないでしょう。(私は小学生に分かりやすく説明できる自信はありません)


ちなみに、考え方の概略は国語審議会答申の前文に記載されています。

●送り仮名の付け方(答申)
 第10期国語審議会(答申日:昭和47年6月28日)
https://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/sisaku/jo …

1 前文
 昭和34年内閣告示による「送りがなのつけ方」は,十余年にわたり行われてきたが,その経験にかんがみ,又,社会の各方面からの意見や批判を考慮して,今回これを改定することとした。
 この「改定送り仮名の付け方」は,法令・公用文書・新聞・雑誌・放送など,一般の社会生活で現代の国語を書き表す場合の送り仮名の付け方のよりどころを示すものである。
 なお,「改定送り仮名の付け方」は,「当用漢字改定音訓表」の音訓によって語を書き表す場合について取り扱ったものである。

〔方針〕
 我が国で一般に行われている漢字仮名交じり文において,漢字を用いて語を書き表す場合,語形を明らかにするために,漢字の後に仮名を添えて書くことがある。この場合,語のどこまでを漢字で表し,どこから仮名で書くか,という送り仮名の付け方が問題になる。
 今回,送り仮名の付け方を改定するに当たっては,国語表記の実態を踏まえた上で,できるだけ系統的で簡明な法則にまとめることとした。しかし,送り仮名には,このような法則だけで処理することのできない慣用の事実があり,これを無視するわけにはいかない。そこで,この現実を考慮して,慣用を尊重し,更に表記上の実際に即して弾力性を持たせることとした。
 <以下略>
「子どもの習った漢字で質問があります。 「」の回答画像4
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この回答へのお礼

助かりました

わかりやすくご教示いただき感謝です。

お礼日時:2022/10/12 21:50

名詞「明り」の場合と形容詞「明るい」で区別します。

形容詞を「明い」とすると、「あかい」と読むのか「あかるい」と読むのか分かりにくくなります。苦肉の策、仕方がないですね。
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この回答へのお礼

助かりました

ありがとうございました!

お礼日時:2022/10/12 21:49

「明かり」は辞書では


あかり【明(か)り】
https://sakura-paris.org/dict/%E5%A4%A7%E8%BE%9E …
で、どちらでも良いということになっています。

訓読みとして以下のようなものがありますので、「明かり」のほうが紛れがなさそうです。

あかり, あかるい, あかるむ, あからむ, あきらか, あける, あく, あくる, あかす,
https://sakura-paris.org/dict/%E5%AD%A6%E7%A0%94 …

明けの明星
https://sakura-paris.org/dict/%E5%A4%A7%E8%BE%9E …
という例がわかりやすいかもしれません。
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この回答へのお礼

ありがとう

なるほどです

お礼日時:2022/10/12 21:51

言葉は最初に規則が有って発生したものでは無いからです。



送り仮名にも色々な使われ方があって、一応は統一して置いた方が混乱しないから、と言う理由で政府が昭和48年頃に告示してます。

この中で、原則としては「用言」は活用語尾を送り仮名とすると決めています
この原則どおりなら、「あかるい」は「明い」となります。

ですが、派生語の送り仮名の原則というものも示されていて、これに従うと、「明かるい」となります。

さらに、例外というのも示されていて、これに従うと、「明るい」となります。

つまり、「明い」「明かるい」「明るい」は送り仮名としては全部正解になります。

「じゃあ、どうすれば良いの???」です。

結局は、新聞・書籍などがどの送り仮名をよく使うかで判断されるわけですね。

広く使われるようになると、他の送り仮名はほとんど見られなくなっているという事です
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この回答へのお礼

あなたに会えてよかった

詳しい解説大変勉強になります

お礼日時:2022/10/12 21:52

漢字については、すべて整合性を取ろうと思うと無理があるので、そういうもんだと覚えるしかないのが現実です。



送りがなは国語審議会で決まったものであり、その結論に矛盾があるので、どうしようもありません。

ただし、国語審議会がまったくテキトーにやってるかといえばそんなこともなく、何となく説明することはできなくもありません。

たとえば、「あかり」が「明り」だとすると、「あかり」と古語的用法「あけり」の区別が付かなくなるという問題があります。

しかし同時に、「あかるい」が「明かるい」だと表記として冗長です。

適度に冗長さをなくし、読みの判別が付かなくなることを回避した結果、現在のようになったのだと、私は勝手に思っています。
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この回答へのお礼

真摯に相談に乗っていただき感謝です。

お礼日時:2022/10/12 12:16

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