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私は外国人の日本語教師で、
よく「日本の言語、文化、文学の特色を簡単に紹介してもらえませんか」と質問されます。私の知っているのはただ細かな、偏ったものだけですので、質問されるたびに困ります。誰かに簡潔で全面的な紹介をもらえたら助かりますね~~。

A 回答 (5件)

こんばんは。


私は数年ヨーロッパに滞在した経験があり、帰国後あらためて日本の文化の特色について自分なりに考えたことがあります。
あくまで主観の域を出ないので恐縮ですが、私は「曖昧さ・簡素化」「自然との融和」「縮み志向」の3点が主に挙げられると思います。

・「曖昧さ」
以前から海外で販売されている電化製品には分厚いマニュアル本や仕様書が付属しましたし、また、海外向け企業間の各種契約書の内容量・情報量も大変膨大で、読み手は辟易することが多々あります。
この場合、必要不可欠なことは全てクリアーにあらかじめ「明文化」してあるために、大変公正かつ合理的です。

昨今のグローバル化に伴い差が顕著でなくなりましたが、以前の日本の電化製品に付属する仕様書、また、国内向け企業間の契約書などは、情報量が比較的少なく簡素化され、必要に応じて不文律の部分を臨機応変に解釈・対応するケースが多かったように思います。

つまり、日本においては「曖昧さのゆとり」を省かず、むしろそれを許容する文化があり、ともすると「和を尊ぶ」という別義にも繋がることも十分に考えられます。
また日本語的にも、「曖昧さ」を感じる部分は外国人の質問者様の方が私より一層感じるのではないか、と思います。

・「自然との調和・一体感」
京都の龍安寺の石庭「枯山水」。
これは一切の池水を使用せずに、たった15個の大小の石と白砂の構成によって山水の風景を抽象的に表現した日本を代表する名庭です。
西洋のシンメトリーなベルサイユ宮殿の庭園のように、人間が自然を征服・人工的に歪曲し不自然な美を尊ぶようなニュアンスでは無く、人間が自然と対極するどころか、庭を眺めることによりむしろ人間が自然との調和・一体感を感じさせるように思います。
そしてこれはある程度の年齢に達した日本人であるならば、決して「物珍しさ」というよりも、「癒しや和み」を感じるものと思われます。

・「縮み志向」
俳句、短歌、和歌など。
隣国韓国では「詩」が日本よりも比較的ポピュラーなようですね。
ですが、大きな世界観から複雑な個人の心情までを、たった5・7・5の17字の中に凝縮するという、何ともユニークな表現が歴史的に好まれてきたのは、日本独特の美意識の発露以外の何物でもないと言えるでしょう。
また、他の例としましては、盆栽、精密機器なども同様に挙げられるかと思います。
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この回答へのお礼

ご親切な回答ありがとうございます。そうですね、私もよくこのような問題を考えて、ご体験や考えをシェアしてくれて本当に助かりました!

お礼日時:2008/12/24 09:42

「日本の言語、文化、文学の特色」について、たとえば欧米や中国の言語、文化、文学の特色と比較対照してみると、次のように言えると思います。



「日本の言語」:語彙的には、原日本列島語としての《倭語》、大陸から流入してきた《漢語》、明治以後に西洋から流入してきた《外来語》から構成されており、それぞれを《ひらがな》、《漢字》、《カタカナ》の三種類の文字で書き分けている。
その結果、《倭語》はより本音、私生活に密着した、私的、音声的なコミュニケーションで多用され、《漢語》はより建前、社会生活に対応した、公的、書記的な情報伝達で多用される。
なお、日本語における《漢語》と《外来語》の違いは、単なる《旧外来語》と《新外来語》との違いでしかないと言えます。

「日本の文化」:古代に中国文化を模倣するところから日本文化は始まり、日本列島の地理的条件によって、徐々に日本独自の文化を形成していった。
同様にして、明治維新後は西洋文化を模倣するところから近代日本文化は始まり、第二次世界大戦後はアメリカ文化を模倣するところから現代日本文化は始まったと言える。
その結果、江戸時代までは中国文化が、戦前までは西洋文化が、戦後はアメリカ文化がそれぞれの時代の文化的な規範となってきたと考えられる。

「日本文学の特色」:日本文学には、漢字文学の系譜・仮名文字文学の系譜・漢字仮名交じり文学の三系譜があり、明治以降の近現代文学は漢字仮名交じり文学であると言える。

なお、現天皇は原始呪術文化の長《=倭語》、中国的政治システムの長《=漢語》、現代の外交官の長《=外来語》という意味で、まさに日本の言語・文化・政治の《象徴》であると言うことができます。
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この回答へのお礼

言語、文化、文学の特色をいちいち紹介してくれて、ありがとうございます。助かりました~
ありがとう~~~

お礼日時:2008/12/24 09:45

「神は細部(ディテール)に宿る」と言いますからディテールから語るのは文化を語る上では正しいアプローチかもしれないと思います。


というのは、これは日本人流の考えなのかもしれませんが、文明や習慣は変わるもので文化とはその中のどうでもいいような細部にこそある、あり続けると思うからです。

芸術・文化の中では素材そのものの美しさを活かした簡素な印象のものが評価される特徴はあると思います。
言語文化の中でもそれは言えるのではないでしょうか。
思想を論理的に語ったり絢爛たる修辞を技法的にちりばめるより実際感動した光景などをなるべく簡素に描写したようなものが受ける傾向はあると思います。
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この回答へのお礼

わかりやすいですね、
ご回答をどうもありがとうございます!~~

お礼日時:2008/12/24 09:47

私は中国の大学で日本語教師をしている者です


私も学生から同じような質問を良く受けるので、その際は中国との比較で説明していますね


日本の言語

・前舌音と後舌音を使い分ける発音方法
・日本独自の発音の他に、中国から伝わった発音が少し変化して現在の発音になったと考えられている
・中国から伝わった漢字に日本語の意味を当てた「訓読み」と中国語の発音を真似た「音読み」を複雑に使用している
・文法語順が中国語や英語と違う
・直接的な表現は好まれない


日本の文化

・日本独自の物もあるが、中国や韓国から伝わった物を日本流に変えた物も多い
・言語と同じく直接的な表現ではなく、心を表すことを重視
・江戸時代までは仏教と儒教の影響がとても強く、文化の中心地は京都
・明治時代以降の近代文化は欧米の影響がとても強く、文化の中心地は京都と東京になる


日本の文学

・日本の文学の原点は中国の白居易の「白氏文集」に大きな影響を受けている
・文学も文化と同じく仏教と儒教の影響が強い
・安土桃山時代までは公家が文化の担い手だったが、江戸時代中期以降は商人が文学の担い手となり、文学が大衆化される


簡潔に書いたつもりですがどうかな^^;
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます!
すごく簡潔です。これからわたしもこのように答えられますね。

お礼日時:2008/12/24 09:51

最初に断っておきますが、私は専門家ではありません。


あくまでも個人的な意見としてお読みください。

私が思う日本の文化の特徴は「形を大切にする文化」
であるということです。

言語的には俳句の五七五、和歌・短歌の五七五七七を
始め、少し前までは歌謡曲にも七五調の歌詞がついて
いました。掛詞名などの決まりごとも多いのではない
でしょうか。

日本舞踊や歌舞伎などでも最も大切にされるのは「決めの
ポーズ(形)」であり、これは相撲や柔道、剣道、空手
などの日本を起源とするスポーツにも当てはまります。
何でもいいから勝てばよいのではなく、型どおりのしきたり
のなかで美しく勝つことが良いとされます。

選手が型どおりに自分の役目を果たす野球に比べて
選手が自由に自分のアイデアで動かないといけない
サッカーは苦手なところも日本らしいと言えるかも
しれません。
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この回答へのお礼

「形を大切にする文化」という考えがいいですね、
私の先生でもこの面に触れていないようです、自身もこういう考えをしたことはありません。
新しい思想を教えてくれてありがとうございます~~~

お礼日時:2008/12/24 09:54

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