アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

「イギリスは昔、インドを植民地にしていた」なんて誰でも知っているのでしょうけれど、植民地っていったい何ですか?
植民地にされた国(この場合はインド)の人たちはイギリスから具体的にはどのようなことをされたのですか?
詳しい方、教えてください。よろしくお願いします。

A 回答 (5件)

まずツッコミから。

インドでは茶の生産は行われていません。茶は中国で生産されイギリスに輸入されていました。インドの生産物は主に綿花です。後に対清の貿易赤字を解消するために阿片を生産しますが、綿花が重要な生産物です。

インドを事例に植民地の悲惨な経過を説明します。
(1)イギリスの綿花輸入地として選ばれる。
(2)イギリスの国際分業に巻き込まれ、イギリスの機械製綿織物が大量に輸入され、国内産業が壊滅、経済的自立を失う。
(3)英領インド帝国の成立によって政治的自立を失う。
(4)近代的地税制度の導入による伝統的な農村共同体の崩壊(私有財産制を認めた上でライヤットワーリー制やザミンダーリー制を行う→農民の困窮化)つまり社会的に自立を失う。
(5)第一次大戦において、人員が徴兵される=経済的、政治的、社会的自立を失った上、命までもが搾取される。もちろんこの間もインド内陸部から資源は搾取され続けている(インドの鉄道の形状を見れば一目瞭然)
(6)ベンガル分割令によって国内の宗教対立を煽られ、インドとパキスタンに分離する羽目に。現在でもカシミール問題などが残る。

これが大まかな経過です。どう考えてもデメリットの方が大きいでしょう。まあメリットと言えば、英語が準公用語になっているので、現在国際語=英語の時代において有利、な事くらいでしょうか。インドの鉄道網が内陸から海岸線に引かれている弊害は現在も残っていて、(1)ネットワークとして機能しない、(2)各鉄道の幅(持ち出す資源に適した幅というのがある)が異なるため相互乗り入れができないなど百害あって一利なし状態です。

植民地=自分達の思うままに出来る地域と考えて良いでしょう。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

植民地にされるというのは主権も奪われるということなんですね。
とてもよくわかりました。ありがとうございました。

お礼日時:2009/01/26 20:46

あと植民地にcolony(colon→つなぐ、英文もコロンやセミコロンで2つの文をつなぎますよね)以外に、plantation(plant 植物、植える)が宛てられることがありますが、これはすでにでているように、時代やその支配/管理形式によります。


どちらも漢字になると植民地になってしまいますが、いわゆる投資をし、人や資源を送り込み、その土地での収穫物を本国に送ったり貿易の商材として利用していた側面もあります。

植民地経営はトータルでみるとおいしいものではないという人もいますが、もうけ話はどのタイミングで参入しどうビジネス化するかは今も昔も同じ。フランスのベトナムのように、アジアに領土があり、そこでの収穫物のおかげで富みが積まれた地域があるのも事実です。

ベトナムのフランス遺産をみると、日本だけが朝鮮などで現地を豊かにしたとは、必ずしもいえず、ヨーロッパも現地を豊かにしたとおもいます。朝鮮人を日本人化して考えるから、現地の人にもよかったと日本人が言うだけで、現地人はうれしくなかったかもしれませんし(即席日本人が頻発したので、朝鮮人の本音はわかりませんが)、別に植民地を豊かにしたのは日本だけの功績とも思いません。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
世界史などは勉強したことがなく、歴史には疎いのですが、
実は今、オーストラリアについての書籍を読んでいまして、イギリス帝国からイギリス連邦へ、そしてオーストラリアが国家として自立していく変遷が記されていました。そんな中で、「植民地ってよく聞くけど、知っているようで知らないなぁ」と感じ、質問しました。
みなさんに、とても理解しやすい回答を書いていただけたので理解が深まりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2009/01/27 14:52

 もともと植民地とは、移民先の土地のことです。



 大航海時代までは、植民地というと、ほんとうに植民されていました。
 中南米にいるスペイン系の人や、イギリス系の東部のアメリカ人やオーストラリア人なんかはそうして新天地に移り住んだ人々の子孫です。

 しかし18世紀ごろに後発の海洋国である英仏蘭などが進出する頃になると、原住民が高密度で暮らしている土地を植民地とよび支配するようになります。
 インドは新しい部類で、こちらにあたります。イギリス人がインドに、オランダ人がインドネシアに大量に植民されたわけではありません。
 これらは名目上植民地といっているだけで、実質は海外領土です。領土と違い、本土の法律が適用されません。

 評価は地域により様々ですが、初期には原住民を追放したり奴隷化したり(中南米、アメリカなど)、後期には産業構造を破壊したり(インド、アフリカなど)、ネガティブな評価が多いです。一方で、近代化設備を導入したり(旧仏領アフリカの一部など)、別の支配から逃れることができたり(香港など)で、ポジティブに評価されるところもあります。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

質問の意図を理解していただき、ありがとうございます。
自治植民地は別として、植民地=海外領土なんですね。
とてもよくわかりました。ありがとうございました。

お礼日時:2009/01/26 21:11

植民地ですか。


・材料供給地
  南アフリカだと鉱物資源など
  インドだとお茶など
・安価な労働力供給地
ですね。そのために植民地に白人が進出し、植民地の政治や資本などを握っていきます。

この回答への補足

早速の回答ありがとうございます。
インドのケースを考えますと、イギリスはインドで栽培したお茶(紅茶)を本国に持ち帰ったり、インドで栽培したアヘンを中国に輸出したりしていたと思うのですが、それらはイギリスにとっては勿論メリットがあったと思います。
と同時に、植民地にされていたインド側にもメリット(雇用面や技術面など)となっていたのではないのでしょうか?
「植民地のインドはイギリスに搾取されていた」というような記述をよく見ますが、低賃金で働かされていたということなのでしょうか?
植民地にされた側のデメリットとはどういったことだったのかイメージできにくいのですが、教えてください。
よろしくお願いします。

補足日時:2009/01/26 00:39
    • good
    • 0
この回答へのお礼

すばやい回答ありがとうございました。
私も、インドといったらダージリンティー、スリランカといったらセイロンティーと思っていましたが、No3の方が教えてくれたように、インドでのお茶栽培はもう少し後かららしいですね。とても勉強になります。
植民地についての理解が深まりました。ありがとうございました。

お礼日時:2009/01/27 15:05

世界史の教科書に載っています。


または、百科事典でも見て下さい。
人に聞くことではありません。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!