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辞書で“自若”と引くと「落ち着いていて、物事に驚いたり慌てたりしないさま」と大抵どの辞書にも載っています。

ここでとても素朴な疑問なんですが、
“自”と“若”、個々の漢字には「落ち着いている」の意味はないですよね?

熟語になるとなぜこのような意味になるのでしょう?

私など、漢字に疎いものは“自若”の意味を全く正反対に取りかねません。(おのれが若い→落ち着きがない)

詳しい方教えてください

A 回答 (2件)

 中国では古く「わかい」という語と「似ている」という語は niag のような発音だったようです。

「若」の字は両方に使われましたが、他に「わかい」には「弱」、「似ている」には「如」「似」があります。
 「若」は英語で言えば他動詞に相当します。後ろに目的語が来て、
   A若B
で、「AはBに似ている」「AはBのようだ」という意味になります。

「自」はもともと「鼻」の象形文字で、話者自身をあらわす代名詞です。普通、一人称代名詞といわれますが、「自」が主語と目的語を兼ねているので、独仏語の再帰代名詞に相当します(英語の oneself )。
 自殺  その人は その人自身を 殺す。
 自賛  その人は その人自身を 褒める。
 自薦  その人は その人自身を 推薦する。
 自愛  その人は その人自身を 大切にする。
 自若  その人は その人自身の ようである。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます!!

>中国では古く「わかい」という語と「似ている」という語は niag のような発音だったようです。「若」の字は両方に使われました。

発音から意味を考えることが出来るのですね。
大学の授業で「発音が同じ語は、意味が近いことがある」と熱心に教えてくださった先生がいたことを思い出しました。

また「自」が再帰代名詞という文法的な説明、なるほどと、とても納得できました。

お礼日時:2009/02/05 19:27

漢和辞典によると「若」の漢字には年齢が若い、の意味の他に、「ごとし、・・・のようである」という意味がちゃんとありますよ。


「自若」の自は「おのずから、しぜんの姿」という意味です。
つまり、「自若」で常に自分のあるがままのすがたのごとく、と言った意味になります。
そこで、いつでも落ち着いて、あるがまま自分を見失わない様となります。
「若」のこれと同じ用法は「傍若無人」があります。
そばに若い人がいない、ではなく、自分勝手なこと、の意味ですが、これは「傍ら(かたわら)に人、無きが若く(ごとく)」と読むため、転じて自分勝手なことを示す言葉になります。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます!!

>「ごとし、・・・のようである」という意味がちゃんとありますよ

その通りです。実は確認済みだったのですが、恥ずかしいことに「自分のあるがままのすがた」までは考え付いたものの、そこから「いつでも落ち着いて、あるがまま自分を見失わない様」へは回路がつながりませんでした…。私がいかに自分の様に自信がないか、視野が狭いか、思い込みが激しいか…恐ろしいです(汗)

とても勉強になりました。

お礼日時:2009/02/05 19:12

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