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ど素人な質問ですみません。

化合物と分子は何が違うのでしょうか?

A 回答 (5件)

高等学校の教科書に出てくるレベルで書きます。



「全ての物質は原子で出来ている」という表現と「物質としての最小単位」との間に少し混乱しやすい部分があります。
原子は部品です。原子1つで物質の性質が決まるとは限りません。いくつかの原子が集まって決まります。

そこで物質を2つに分けて考えます。
(A)1種類の元素の原子が集まって出来ているもの
(B)2種類以上の元素の原子が集まって出来ているもの

(A)を単体、(B)を化合物と呼びます。

・「単体」の中には2つ以上の原子が組を作っているものがあります。この組が物質の性質を現している最小単位になっています。この組が変われば性質が変わって別の物質になります。この組は固体、液体、気体の状態変化によって変化しません。このような組(原子の塊)を分子といいます。
水素H2や酸素O2はそういう分子の例です。
(O2とO3は組の構造が異なりますので別の物質です。)

単体で分子の存在しない物質の例は金属です。物質としての最小単位は原子1つですのでFeとかCuのように表します。
希ガス元素He,Ne,・・・も原子の組が存在しませんので分子は存在しません。
(分子という言葉は単体気体が構造を持っているということに対して提出された考え方です。単原子分子という表現が使われることがありますが原子1つで存在する物質を分子と呼ぶのは本来の使い方ではありません。気体の状態方程式に従うということで分子と呼ぶのであれば高温での金属蒸気も分子であるという事になります。)

・「化合物」の場合も分子の存在するものと存在しないものがあります。水H2Oは分子です。H2つとO1つの合計3つの原子が一定の規則にしたがって結びついて塊を作っています。このH2Oという塊が氷の中にも水蒸気の中にも基本単位として存在しています。分子を表す化学式を分子式といいます。塊の中の元素の組成比が同じでも原子の数やつながり方が異なれば別の分子です。CH2O,C2H4O2,・・・C6H12O6.・・・は別の分子です。
しかし、食塩NaClの中にはNaとClの決まった数の塊は存在していません。数が1:1であるというだけです。分子が存在しませんのでNaClは分子式とは呼ぶことが出来ません。成分元素の組成比だけしか表すことが出来ません。NaClは組成式と呼びます。

原子が集まって分子が出来る時の原子の結合は共有結合という結合です。
食塩NaClは原子がそのまま集まって出来ているのではありません。Na+とCl-というイオンが集まってできています。イオンが集まって出来ている物質の中では正イオンの周りを負イオンが、負イオンの周りを正イオンが取り囲むという配置になっています。全体としては電気的に中性になっていますが決まった数の塊は存在していません。

イオンの中には
・原子1つで出来たイオン・・・単原子イオン
・2つ以上の原子で出来たイオン・・・多原子イオン
があります。
多原子イオンは分子の断片で出来ていると考えることが出来ます。多原子イオン内部での原子の結合は共有結合です。
H2Oからできる水酸化物イオンOH-、HNO3からできるNO3-などはこの例です。NH3からできるNH4+のように断片ではなくて別の断片がくっついたものもあります。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2009/03/01 01:34

化合物というのは、複数の元素(異なった種類の原子といっても良い)から構成される単一の物質のことであり、構成原子は化学結合でつながっている。

化合物の対義語は『単体』であり、これは単一の元素のみから構成される物質のことです。ついでに言うならば、電荷をもっていないことも条件に入ると思います。電荷を持つものはイオンと呼び、通常は化合物という言葉とは区別しますから。

それに対して、分子というのは共有結合のみでつながった原子の集合体(ただし希ガスは例外的に1個の原子で分子を構成する)のことです。
化合物であっても分子にならないものはあります。たとえば塩化ナトリウム(食塩)はナトリウムと塩素からなる化合物ではありますが、分子ではありません。水は酸素と水素からなる化合物であり、分子でもあります。

物質に対する理解が無ければイメージとしてとらえにくいかもしれませんが、そもそも両者は概念として比較対象にはなりにくいと思います。
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例えばイオン性結晶、分子はないけど化合物ではある。

だから分子量の代わりに「式量」を使わなくてはならない。
そもそも「化合物」は物質を指す「集合名詞」。
「分子」は原子が結合して「化合物」をつくったとき、物性を示す(?)「最小単位」、と習いました。
直感的に言ったら「化合物」はそこらに転がっているもの全て。
「分子」は「原子から出来て一定組成を持ったもの」で、目に見えない感じ。
はっきり違うが「国語力」が無くてきれいに説明出来ない。だから三流研究者なのだ。(恥;
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No1の方が


2つ以上の元素から成っている分子≒化合物
なんて指摘していますが、≒ と書かなければならないほど、実はよく定義できない。
反応させて作っちゃいました・・・・なんて時には化合物
気体の熱力学を語りましょうか・・・なんて時には分子
と、言う感じです。
なので、化合物の分子モデルと言う言葉が平気で語られます。

また、たとえば金属の固まり、あれはあれで、巨大分子とも言うことができます。なんせどの部分も均質ですので。
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化合物


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%96%E5%90%88% …

分子
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%86%E5%AD%90


多少御幣はあるが簡単に言うと
2つ以上の元素から成っている分子≒化合物
です

例えば、酸素分子(O2)などは化合物とはいいませんが、水(H2O)は化合物です
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