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項羽と劉邦の戦いのなかで重要な一戦に「すいすいの合戦」というのがあります。"雎水""睢水"(後者は目偏)のどちらの綴りも見るのですが、いったいどちらが何の綴りなんでしょうか?どちらも正しいということですか?それならいずれかがどうなんでしょうか?

A 回答 (2件)

"睢水"sui1shui3(目偏)がおそらく正解でしょう。


新華字典に、"睢の字は「睢県、河南省にある」とあり、地名に関係している漢字です。
このサイトで検索して
http://www.sogou.com/web?query=%EE%A1%CB%AE&_asf …
このページを見つけました。
http://www.gg-art.com/dictionary/dcontent_b.php? …
こんなページもありました。
http://www.gy16.net/book/story.php?id=9713
この川は古代の川で、現在は黄河の度重なる氾濫でなくなったようですね。

雎水はju1shui3 で発音が違います。四川省安県雎水鎮が検索すると出てきます。
http://www.sogou.com/web?num=10&query=%F6%C2%CB% …
ところがこの雎の字が読んでいくと目偏に変わったりして一定ではありません。
新華字典に雎の字は「雎鳩は古書に出てくる鳥の名前で王雎とも書く」とあります「みさご」のことです。

問題は、雎水でもやはり"睢水の合戦"と同じ意味で使用しているページがあることです。
思うに、よく似た漢字だと古代の文書は手書きなので、写す時に間違える場合が多々あったと思われます。それが現在まで残っているのではないでしょうか。

より詳しい方の回答を、私も期待いたします。
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大学で漢文を教えております。



{目隹}は「き」あるいは「すい」と読みます。「き」と読めば見上げること、「すい」は川の名。

{且隹}は「しょ」と読んで、鳥の名。日本でいう「みさご」のこと。

ですので、「すいすいの合戦」の場合は{目隹}が正しく、{且隹}は誤りです。「{且隹}水」では「すいすい」とは読めない。

1番さんが仰るとおり、古くは手書きですから似た字を書き間違うことも多く、また印刷になってからも、中国の古い本は活字ではなく、1ページ分をまるごと版木に彫ってしまうのですが、版木を彫る職人は知識人ではありませんので、似た字を彫り間違うことも多いのです。

「{且隹}水の戦」と書いてあるサイトは、原典を確認することを怠って誤っているのだと思います。中華書局の標点本で『史記』や『漢書』を見ても、「{目隹}水」しか出てきません。
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