【あるあるbot連動企画】あるあるbotに投稿したけど採用されなかったあるある募集

一般的な傾向として、先進国の人口増加率は低く発展途上国は高くなっています。
(国の政策の結果、人口増加率の改善に成功している先進国もありますが・・・)
イスラエルでは、恵まれた生活をしているユダヤ人より、国内にいる生活水準の低いアラブ人の人口増加率が高いため、近い将来、人口の逆転が起きることが問題となっています。

単純に考えると、生活の不安がない生活水準の高い環境の方が、子孫を育て人口を増やすのには好都合に思えますが、実際はそうなっていません。
これは生物学的に説明できるのでしょうか。
それとも、他に社会学的な説明などが必要な事柄なのでしょうか

A 回答 (7件)

ヒトが子供を持つ欲求を(ある程度は)持っているのは進化の産物ですよね。

ところが進化のプロセスは「現在ある物をわずかに変更する」ように働きます。その変更されたメカニズムが以前の物より相対的に良く出来ているときに、その性質は広まるわけですから、完全なシステムができる可能性は小さいです。例えば甘い物を好む性質は発達したけど、甘い物を摂りすぎることを抑制するシステムが進化しなかったのはその好例です。進化のプロセスは完全な性質や特徴を作るのではなく、「脳という器官を通して間接的に生物の生態に影響する」と言う点は重要です。

子供を持つことに関しても、性欲や性交に伴う快楽、労働力としての子供の重要性は進化的にもたらされた物ですが、私たちの行動を直接引き起こすのは(進化のプロセスではなく)脳ですから、現代人が子育ての大変さを理解して、子供を持つ苦労を背負いたくないと判断することはあり得るわけですね。

生活環境の変化や社会的なプレッシャーの変化といった社会学レベルと、個人の欲求などの個人レベルの視点(心理学)、そして神経的、生理的、進化的といった生物学レベルの視点は一貫性がなければなりません。特に社会学者の中には生物学的要因と社会学的要因を区別したがる方、生物学的説明お断り!な方が少なくないのですが、そもそも切り分けることはできないのです。(E.O.ウィルソンなんて人は切り分けに反対し、社会学も心理学もヒトという生物の現象を扱うのだから生物学の一部だと主張して社会学者から叩かれていましたが、ウィルソンの「統合すべし」という主張は重要です)
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>特に社会学者の中には生物学的要因と社会学的要因を区別したがる方、生物学的説明お断り!な方が少なくないのですが、そもそも切り分けることはできないのです。

納得できる考え方です。
人口の減少が始まった日本の場合、社会学的要因も含めた生育環境が、人間の生存には適していても繁殖には適していないといえるわけですね。

お礼日時:2009/03/28 08:18

「多産のグループ」=「(いわゆる) 単純労働をしているグループ」とまで単純化しちゃいかんのだろうけど, そんな感じはあるかと思います. 単純労働だから, 「子供が多い」=「労働力が多い」=「収入が多い」=「豊かな暮らし」, と.


だから, 「教育は必要なんだよ~」って認識があれば勝手に少産の方向に向かうと思います. ちょろっと書いた戦後の日本なんか, そんな感じですよね. みんながみんな「子供にはちょっとでもいい教育を受けさせよう (=『せめて高校/大学には行かせてやろう』)」と考えたということもあって, 「奇跡」といわれるほどの出生率の低下が起きています.
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2009/03/29 20:22

貧乏なほど子がたくさんできる


娯楽がないから
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 社会的なものです。

というより、最も大きな要因は、発展途上国とご質問にお書きのように、経済です。
 日本政府では、少子化対策、なんぞの大臣までいて、愚の骨頂。
1)先進国である限り、人口減少は、当然の帰結です。まさか、発展途上国に戻りたいと、・・・。
2)人口が多すぎると、ハワイやブラジルへの移民を奨励したのは、いつの話か。その時よりも、現在は、人口が多い。
3)少子化=経済問題。1970年の合計特殊出生率(テレビなどでは、出生率と、間違って報道されていることが多い)は、2.0。すなわち、40年も前に、少子化は予想できていた。しかし、当時は好況だったので、誰も問題にしなかった。すなわち、少子化問題ではなく、経済問題なので、私には少子化担当大臣はピエロ同然。

 人口増加は、出生率と死亡率との差で決まります。もう一つは、社会移動というのもありますが、密入国など数度が不明確なこと、国全体としてはそれほど大きくない(地域によっては外国人が目立っても、50%を超すことはない)ので、省きます。この中で、死亡率を下げる努力は「長生き」になるのでどこの国でも実施します。上げること=殺人ですので、できません(日本では、医療費の切り捨て、入用費の値上げなんぞ、政府はジンワリとやっていますが)。というわけで、死亡率の操作は、公然とはできません。また、経済とは、それほど強い関連はありません(3割程度)。
 出生率の6割以上は、経済に依存しています。これは、子供を生むには、主に3つの動機(=利益)があるとされています。1)子供が可愛い、2)労働力、3)老後の保障です(「世界の人口」東京大学出版会)。これらの動機は、先進国になるにつれて薄らぎます(何故かは、ご自身で考えてください)。その結果、先進国になるにつれて、出生率が下がり、人口増加率も減少します。日本だと、子供に縛られたくない、教育にお金がかかる、という理由も足されます。

 出生率に関連して、合計特殊出生率から、将来の人口の増減を予想できます。この値が、2.05であれば人口静止、というのは、人口関係の教科書には記載されています。経済との関係では、国によって差が大きく、回帰式が難しいのですが、私は、一人あたりのGNPが5000ドルを超すと、人口増加が止まり、減少に移行する、と結論しています(発表済み、本の名を書くと実名が分かるので)。

 出生率については、6割以上はその国の経済水準に依存しますが、残りは検討中です。
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この回答へのお礼

わかりやすく説明したいただき、ありがとうございます。

>経済との関係では、国によって差が大きく、回帰式が難しいのですが、私は、一人あたりのGNPが5000ドルを超すと、人口増加が止まり、減少に移行する、と結論しています。

人口の減少が、日本で実際に起きているのが無気味ですね。
この減少って、ある程度進めば止まるんですよね?

お礼日時:2009/03/28 08:07

社会学的ということがどういうことなのか私にはわかりませんが、



単純に、国の文化だったり(子供は多い方が好きとか)、人々の忙しさの度合いだったり(仕事のストレスが無い方が子づくりする気になるとか)、コンドームの普及が進んでなかったり(コンドームが高くて買うお金がない、又はする気がない)、中絶なんて出来ない(お金がない、発想もない)とか。

生物学的に難しく考えるより、そっちの方で考えた方が理由がわかると思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2009/03/28 07:53

どちらかといえば「社会的な理由」です.


人類の歴史をふりかえると, 先進国では医療の進んでいない「多産多死」の時代から医療の発展した「多産少死」の時期を経て「少産少死」となっています. そして, なぜ多産から少産になったかというと, 乳幼児死亡率が下がったために「子供をたくさん生む必要がなくなった」ことと「発展した社会に適応する子供を育てるためにはそれなりに教育を施さねばならず, それを前提にすると子供をたくさん育てるには経済的・労力的に無理がある」ということが主因. つまり, 子供をたくさん生んだとしても負担にしかならない, という心理によります.
一方発展途上国では先進国の発達した医療を導入することで乳幼児死亡率が減少しています. ところが社会構造が本質的に変化していないために, 「経済的な理由」が出生率減少への圧力となっていません. むしろ, 「子供も収入源」であったりします. 例えば農業主体であれば, ある程度育った子供も労働力として計算できるのですが, これは「一家の収入増加」とも考えられます.
まとめると, どちらでも「(ある程度の) 発達した医療」が提供されているが, 社会構造 (特に経済的な構造) により出生率が違っているということが主因であると説明されているはずです.
実は, 「社会構造の変化に伴う出生率の変化」を見るには, 第二次大戦後の日本を見るとわかりやすかったりします.
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>まとめると, どちらでも「(ある程度の) 発達した医療」が提供されているが, 社会構造 (特に経済的な構造) により出生率が違っているということが主因であると説明されているはずです.

納得できる気がします。
すると、人口増加の激しいグループも、いずれはいずれは少産少子に向かって行くだろうと考えられるわけですね。

お礼日時:2009/03/28 07:50

高度な文化(生活水準の高さ)が生理的影響を与えるか?


まったくないとは言えません。
メタボによる心臓疾患などはその例です。
しかし、出生率となると・・・
一般的に、生活水準があがるには
社会が安定している必要があります。
社会が安定し、医療など福祉が充実すれば
死亡率もさがります。
したがって、子孫を残すのにたくさんの子供を生む必要が無くなります。また、高度な文化に対応する教育を行うには、お金も必要ですから
子供は少ない方が、高度教育を与える機会が増加します。
これらの心理が働き、一般に生活不安のない、生活水準た福祉制度の水準が高い環境では少子化となると考えられます。
子孫を残したいために、死亡率の高い環境では子沢山にならざるを得ないのです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>子孫を残したいために、死亡率の高い環境では子沢山にならざるを得ないのです。

でも、出生率はともかく、人口が増えてますよ?

お礼日時:2009/03/28 07:42

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