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「マイ・フェア・レディ」のような構成の小説があったら教えて下さい。
そのままでなくても、この作品をヒントにした、という程度のものでもいいです。
よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

映画「マイ・フェア・レディ」には、実は原作がありまして、


それはバーナード・ショー George Bernard Shaw の「ピグマリオン Pygmalion」
という戯曲です。「マイ・フェア・レディ」と決定的に違うのは、ラストですね。
「ピグマリオン」は、フェミニストやマゾヒストの男性には、ハッピーエンド
と言えるでしょう(笑) 日本語訳も幾つか出ています。

谷崎潤一郎の「痴人の愛」は、この戯曲に影響を受けた可能性がある
と考えられています。荒筋は、主人公の男が、貧乏な小娘ナオミを町で見つけて、
引き取って育てていくのですが、ナオミは年とともに魔性の女へと変貌していきます。
主人公はナオミの素行の悪さを知りながらも、愛欲には勝てず、従うがままに・・ 
という内容です。これは新潮文庫で安価で手に入ります。

ナボコフの「ロリータ」は、これに非常に近い内容です。もしかしたら、谷崎
の「痴人の愛」を映画を通じて、知っていたかも知れません。内容は
主人公のH.H.が、ある町で幼い少女を見つけ、母親の死(だったかな?)
によってその子を引き取ることになります。最初は純真なロリータも、
次第に子悪魔に変貌していき、そしてある事件が・・

誤解があるといけませんが、ナボコフというのは20世紀文学の最高峰の
一人と言われています。ですから、ロリータも、非常に官能的な小説では
ありますが、殆ど奇跡のような文体の素晴らしい作品でもあるのです。
同じく新潮文庫から、悪訳と言われていますが、安価で手に入ります。
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