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趣味で小説を書いている者です。一人称小説の書き方について悩んでいます。

「私」などの一人称で書かれる小説は、<主人公が語っている>ということが前提であると思います。夏目漱石『こころ』の後半のような手紙や、日記、回想録、あるいは誰かに話していると考えることもできます。
では、「私」がその語りを行っている(小説を書いている)のはいつだと考えればよいのでしょうか。

例えば、泳ぐことのできなかった主人公が泳げるようになったあとで、その間の出来事を振り返って日記を書いている、とします。
その場合、主人公が語っているときはすでに泳げるようになっているので、小説の最初で臨場感を出すために「私は泳ぐことができない」と書くと矛盾が生じることになります。
また、「これから辛い試練が待ち受けていることを、私はそのとき知るよしもなかった」と書くと矛盾はしませんが、臨場感は失われます。白けてしまう読者もいるでしょう。

一人称小説で臨場感を失わず(未来からの視点をできるだけ入れず)、かつ語られているときと矛盾しないようにするには、「私」がいつ語っていると考えればよいのでしょうか。他に何か解決方法はあるのでしょうか。

ご意見がありましたら教えてください。よろしくお願いします。

A 回答 (6件)

NO.3の方もちらりと書かれてますが、質問者様が時制を一致させたいのをどこにしたいかでいかようにも書けるはずですよ。



「私」が泳げるようになったのは『結果』であり、そこを結末にさせたいのであれば、泳げなかった過去→試練を経て徐々に泳げるようになる→泳げるようになった、ことを書けばよろしいのではないでしょうか?

その『結果』から書きたいのであれば、今は泳げる→過去は泳げなかった→試練を経て徐々に泳げるようになる→そして泳げなかったのが嘘のように今は泳げて○○が可能になった(金メダルが取れた、とか?)とか書けばいいと思いますが…。

一人称で書かれる小説は、<主人公が語っている>……
一概にもそうとは限らないですよ。語っているというよりかは独り言のように書かれてることもありますし、相手に向けて(読者だったり、気持ちを寄せている相手だったり…)心の中で気持ちをぶつけていたりしてますし。色々です。

「私」がその語りを行っている(小説を書いている)のはいつだと考えればよいのでしょうか。
最初の時制の一致とかぶりますが、書きたいところ=現時点でよろしいのでは?泳げた『結果』を書きたいのであればそこから書いても、最後に書いても良いと思います。
ようは見せ方と言いましょうか…どういう風にプロットを切るかで同じ内容でも話しは異なってきますので…。語りを行なっているのはどの時点かではなく、書きたいのはどこなのかを考えればスッキリまとまるのではないでしょうか?

A:泳げなかった→B:泳ぎたいと思う何かきっかけがあった→C:泳ぐ練習をした→D:泳げるようになった、わけですが、D→A→C→BでもA→D→B→CでもA→C→B→Dでもいくらでも書けます。
これは一人称・三人称でも代わりはありません。どう見せるか、どう読ませるか、どう書いたら一番しっくりくるか。そう考えていけば自ずと書き方は決まってくると思いますよ。
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この回答へのお礼

>書きたいところ=現時点
>語りを行なっているのはどの時点かではなく、書きたいのはどこなのか
>どう見せるか、どう読ませるか、どう書いたら一番しっくりくるか

自分の書きたいことが一番大切なのですね。「語り」の行われているのはいつかなどと色々考えるあまり、自分がどう書きたいのかを見失っていました。原点に戻って考えようと思います。

非常に参考になりました。ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2008/07/03 23:51

小説は基本的には過去を記述するという形で進行し、臨場感を出すために現在形の文章を入れたり、振り返っている雰囲気を排除したりします。



泳げなかっただけ事実だけを伝え、臨場感を失わないようにするには、例えば次のようなやり方があります。

(1)台詞や心理描写を使う。
(2)海やプールなどで泳げなかったエピソードを入れる。

どちらにせよ「私は泳ぐことができない」と地の分で説明しないことです。
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この回答へのお礼

なるほど。描写やエピソードと、地の文での説明は、まったく別ということでしょうか。自分の小説を振り返ってみると、地の文で説明していることが多いです。違和感があるのはそのせいかもしれません。気をつけなければ……。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2008/07/03 23:29

素人ですが、はじめに回想していることを明確に記述して、そのあとを章に分けてその時を現在として表現するというのはどうでしょうか。

一つの章の中では将来のことをまったく書かないわけです。終章では再び回想の形をとって各章の間の関係などを記述するなどを考えてみました。
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この回答へのお礼

タイタニックのような感じですか。その形式だと物語の導入ができ、終わりもうまく収めることができそうです。

>回想していることを明確に記述
他の方のご意見にもありますが、やはりこれは必要なことのようですね。そうしないで書き始めて最後に回想だと分かったら、読者がとまどってしまいそうです。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2008/07/03 23:19

質問者さまがどうしても「書いている」「語っている」形式にしたいのならば別ですが、通常、一人称小説は、同時進行的に「思っている」という形で書かれている印象を受けます。

その中で、「思考」なのですから、都合良く時制を移動することはできます。

極端な話、章立てさえ変えれば、中心となる進行時制に対して「未来」のことも書くことは可能です。このあたりは、作者のテクニック如何でどうとでもなると思いますよ。
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この回答へのお礼

>同時進行的に「思っている」という形で書かれている
おっしゃるとおりです。考えてみれば私もそのように解釈して読むことが多い気がします。語っている時点を明らかにしないまま過去の話として書くより、その時の主人公の思考を書く方が自然かもしれません。

非常に参考になりました。ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2008/07/03 23:09

こんばんわ。

日記と言う事ですので、文字どうり今日の出来事を

記録するという観点から、なぜ泳げなかった自分の姿を思い出したのか

というきっかけが必要になると思います。例えば海開きのニュースを

見ていたらあまり泳げない子供がいた。そこであまり泳げない子供と泳

げなかった頃の自分を重ね合わせて、時計の針を自分の泳げなかった

時代まで戻してしまう事で臨場感のある文章が書きやすくなるような気

がするのですが?
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この回答へのお礼

なるほど。そうすれば主人公がその小説(日記)を書いている理由が明らかになりますし、語りを行っている時点がいつか分かりますね。読者を物語に引き込むことができそうです。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2008/07/03 22:58

私も文筆業に興味があり、今は中断中…ですが、主人公が出来事を振り返って書いて「いる」なら、「私は、以前は泳ぐことが出来なかった。

しかし…」と書いてみると、過去形なので不自然ではないかと思うのですが…臨場感を失わずに、全ての話が完結した上で、主人公回想のようにしてその時その出来事年齢に合わせた書き方、という…または主人公が見た、周囲の人たちの成長の度合いなどで、あいまいでもおぼろげな主人公の年齢は推測できるような表現など…これはあくまで「わたしならこう書くかな」という考えですが…
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この回答へのお礼

>過去形なら不自然ではない
確かにそうですね。私もできるだけ過去形で書こうとしているのですが、時々現在形にしたり「今のところ~」などと書いてしまったりして、これでいいのかと悩むことがあります。

>主人公の年齢に合わせた書き方
耳の痛い話です……今書いている小説の主人公は14歳なので、2X歳の私が書いた文章は合ってないのかもしれません。気をつけようと思います。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2008/07/03 22:50

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