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私は経済学の勉強をしていますが、「フィッシャー方程式に関する古典派とケインズ派の考えの違い」がよく分からないので質問させて下さい。

(1)古典派のフィッシャー方程式
名目利子率=実質利子率+期待インフレ率
(2)ケインズ派のフィッシャー方程式
実質利子率=名目利子率-期待インフレ率

私の本には上記のように定義されています。これらの式を私は下記のように解釈したのですが、間違ってる箇所があれば教えて頂きたいです。

古典派は実質利子率は実物資本市場(貯蓄=投資)で決まり、期待インフレ率は貨幣市場(M/P=kYより貨幣供給量の増加は物価上昇を起こし、物価上昇がインフレ期待を招く)によって決まると考え、その結果、名目利子率が決まると定義した。

つまり、古典派では実質利子率の水準が先に決まってしまう為、金融政策による期待インフレ率の操作をしても投資を伸ばす事は出来ない。

ケインズ派は名目利子率は貨幣市場(流動性選好理論より)で決まり、金融政策による期待インフレ率操作をする事で実質利子率に影響を与える事ができ、投資を伸ばす事が出来るとする。

私は以上のようにフィッシャー方程式に対する考えの違いを理解しましたがどうでしょうか?ちなみにケインズは元々あったフィッシャー方程式を新しい観点から見直したと考えて正しいでしょうか?

A 回答 (1件)

古典派とケインズ派の利子率の決まり方のついての考え方は正しいと思います。



ケインズ派の金融政策と投資に関する考え方についてコメントします。

ケインズ派では投資は長期期待の状態と限界効率で決まり、(長期期待をとりあえず一定とすれば)限界効率表と長期金利の高低で可否が決まります。すると、一般物価水準一定の下でマネーストックが増えると実質貨幣供給量が増えるので、貨幣市場の均衡から長期利子率が低下して投資の限界効率が採算にのりますから投資が刺激されます。
 期待インフレ率に働きかけて・・・という議論は最近の'フォワードルッキングな金融政策'で見かける概念ですが、いわゆるケインズ経済学では短期の物価水準を一定と考えているのでこのようなロジックにはなりません。むしろフィリップス曲線において失業率とインフレ率のトレードオフに直面したときにどうするのか、という点が関心事項となります(ただし、この点も1970年代のスタグフレーションを経て議論自体が行き詰まり、ニューケインジアンやRBCの研究へと学界の中心が移っていきます)。
 なお、金融政策の効果として、まずは短期金利に影響が出て、金利の影響が大きい在庫と生産が調整され、最後に金利裁定を通じて長期金利→設備投資に影響する、と考える人もいます。
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この回答へのお礼

アドバイスありがとうございます。ケインズについての考え方の間違いを指摘してもらい勉強になりました。やはり、ケインズは物価一定、名目賃金率一定という原則があるのですね。

ありがとうございました。

お礼日時:2009/06/14 19:55

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