No.5
- 回答日時:
転調的弱進行
セカンダリードミナントE7が短三度上のメジャーコードGに偽終止的に進み、その後Dに進んでいる。(質問文はE7ではなくEですが)
I II7 IV I
これはよくあるコード進行ですね。II7が強進行していない、つまりドミナントモーションになっていないということで、偽終止的ということです。
なお、IからIIは浮揚感を与える、つまり少し上にスライドした感じを出しただけと私には感じられます。Iの次はどのコードもOKですから。
参考URL:http://www1.odn.ne.jp/morejam/oldtext-site/8-4.htm
ご回答ありがとうございます。
>(質問文はE7ではなくEですが)
いま持っている楽譜には、セブンスは付いていないです^^;
D→E→G→D
になっています。
>これはよくあるコード進行ですね。
そうですか^^;
偽終止について、もう少し調べてみたいと思います。
No.4
- 回答日時:
エーとこれは比較的、理論的解釈が容易なたぐいのプログレッションです。
理論的に大定番の進行にこういうものがあります。
I-II7-IIm7-V
これの仕組みですが、II7はVに向かいます、そのVをツーファイブで分解してIIm7-Vとなるわけです。
この場合のII7はセカンダリドミナントの代表格であり、IImがメジャーに変化したものではないのです。
質問の場合はその応用編ですね。つまりEはセカンダリドミナントです。
I-II7-IIm7-V
のIIm7のサブドミナントがIVになり。
I-II7-IV-V
そこからVに行くのを省略してIにもどると
I-II7-IV-I
(D-E-G-D)
になります。これは理論的に偽終止と呼ばれます。
大昔からある立派に「理論的」と呼べる進行です。
全体的に言うと理論的に言うと全く変でも変わっているわけでもなくとても普遍的な進行です。
ただDに戻るドミナントが無かったりセカンダリのストレートな解決が無かったりが印象としてはユニークな感じを受けます。
ちなみに#3にある
IIのコードには、その曲のスケールの減5度の音が入っているので
は誤解なきように申し上げると間違いです。
減5度ではなく増4度です。
この違いが分からないレベルのうちはコードプログレッションのアナライズはかえって危険です。理論的に分析のつかないものが多く出現してしまうので「感覚的」の一言で片付けてしまいがちです。
名曲は大抵の場合一見感覚的と見えて実は理論的にも非常に理にかなったものである事が多いのです。
こういう質問をされると必ず「理論よりも感覚」とか「楽曲というものは感覚的に作るものであり分析そのものに大きな意味は無い」という方がいますがそれは大変大きな間違いです。
分析というのはそれそのものに意味がある事で、たとえ作曲者が感覚だけ思いつきだけでやった事であっても、それを分析することに作曲において重要なトレーニングになります。
The Beatlesはオーソドックスでスタンダードナンバーがとても好きなロックンローラーの集まりです。
特にポールはアマチュア時代100数十曲のスタンダードナンバーをとても良く研究していますので、和声に関する感覚の芯の部分はおおかたその時に仕込んでいると思われます。
ロックンロールな曲を作ろうと思ってもついついそのインテリジェンスな片鱗がにじみ出てしまうと言った所でしょう。
つまりビートルズの楽曲を分析するという事はポールやジョンのフィルタを通して『シンプルなブルースやロックンロール感とスタンダードで豊かな和声感が混ざった感覚』をダイレクトに取り入れる事が出来るというわけです。しかも100数十曲のスタンダードナンバーをコピーする事なく。
ポールやジョンはそれを感覚だけでやっているから俺達もそうすべき??(笑)
この回答への補足
ブルースのコード進行で、
V→IV
がありますが、これとは別なのでしょうか?
なぜ、V→IVになるのか・・・
カデンツは関係ないのでしょうか?
ご回答ありがとうございます。
大定番の進行ですか^^;
>特にポールはアマチュア時代100数十曲のスタンダードナンバーをとても良く研究しています
そうですね。ポールは音楽教育は受けてないそうですが
研究熱心な印象があるので、ある程度の理論は把握してるような気がするのですが、
その反面、フィーリングで作ってるような部分も感じられ
ます。
>たとえ作曲者が感覚だけ思いつきだけでやった事であっても、それを分析することに作曲において重要なトレーニングになります。
作曲者がフィーリングで作った曲でも分析する価値はあるということですね。
No.3
- 回答日時:
ビートルズは基本的にロックンロールバンドである、ということです。
この進行は、理論云々というよりもまず『ブルース』が下敷きにあるのです。ブルースというのはつまりロックンロールです。
この曲の場合は、そのままI→II→IV→Iで捉えるのが正解だと思います。
ブルースのスケールは、普通のメジャースケールにブルーノートを加えたものです。つまり短3度と短7度を加えるのです。だから半音が重なって常に不協和音のような状態となります。また、5度を半音下げることもあります。
IIのコードには、その曲のスケールの減5度の音が入っているので、ブルース、またはブルース系のロックではごく普通に使われます。また、これには出てきませんがIII♭やVII♭も多用されます。
この曲のメロディからすると、Dの次はG若しくはEmに進むのが一般的なのでしょうが、元々がロックンローラーであるレノン=マッカートニーとしてはこれをIIにするのはごく自然な選択に思えます。
また、こういう展開は実にギタリスト的な作曲法でもあります。それから、実はこのI→II→IV→Iという進行はビートルズによくあり、特にポールの曲に顕著な特徴となっています。例としては"You Won't See Me"や"Sgt.Pepper's~"など、外にも多数あります。
だから理論よりも先にロックンロール的感覚が先行しているということです。ただもちろん、一般的なコードの使い方も充分理解していて、それとブルース的な感覚を巧みに融合させるのがビートルズの素晴らしいところだと思います。
ご回答ありがとうございます。
なるほどブルーノートですか^^
これは見落としていました。
key=DにブルーノートのF、A♭、C の内のA♭を
使ってるということですね。
他の長調か短調から一時的に転調したものと思っていました。
確かにkey=DのブルーノートのA♭を使えば
IIのEmをEに変えることができますね。
>一般的なコードの使い方も充分理解していて、それとブルース的な感覚を巧みに融合させるのがビートルズの素晴らしいところだと思います。
なるほど、そう考えるとやっぱりビートルズはスゴイですね^^
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
ビートルズの場合で言うと、比較的前期の作品においては、デタラメなコード進行は結構多く、それは理論で分析してもあまり意味のない(こじつけでプログレッションを表記することは可能ですが)事が多いです。
ただ、お尋ねの部分については、ドッペルドミナントというよりII-V-IVのツーファイブ進行であるVを省略していきなりIVへ進行させたと見る方が自然な気がしますね。
多分、ポール自身、当時はそれほど理論を考えて曲作りしていたとは思えず、「ミッシェル」に至っては長調短調織り交ぜ、禁則処理の連続になります。それでもさほど違和感がないのは、理論より感覚を大切にしているからではないかと思います。
もちろんアナリーゼはどんな曲を対象にしても無駄になることはありませんが、曲によっては(特に作者側に理論的な意図が意識されないような曲に置いては)あまり考え込んでも仕方がないのかなと思いますね。
要は「フィーリングだよ」ってことなのかも知れません。
ご回答ありがとうございます。
>「ミッシェル」に至っては長調短調織り交ぜ、禁則処理の連続になります。
早速、ミッシェルのコード進行見ましたが、仰るとおり
あれこれ織り交ぜたコードが出てきますね^^;
弾いてて違和感なかったので気になりませんでしたが
いずれこのコード進行についても疑問が出てたかもしれません。
この機会に知れてよかったです^^
ポール自身が理論よりフィーリングで作った曲なら
いくら考えても答えはでないし、
仮に答えが出たとしても確かに、
こじつけの理論になってしまいますね^^;
ポップスは、理論よりフィーリングなのかもしれませんね^^;
No.1
- 回答日時:
よくある進行ですが特に名前はないと思います。
D - Em - G - D ならあまりよくないとされます(しかし実際には使われますが)。II は IV の代理と考えられ、代理から本来のものへ続くのは好ましくないとされます。E にすることでこれを避けることができます。
もっとも禁則であれ何であれ、聞いて感じがよければいいのです。A7 でも G でも、内部に「ラ-ソ#-ソ-ファ#」という半音の動きを持つことができます。
ご回答ありがとうございます。
>D - Em - G - D ならあまりよくないとされます(しかし実際には使われますが)。
>禁則であれ何であれ、聞いて感じがよければいいのです。
理論ではないのかもしれませんね^^;
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