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一般的に nuclear(正確には名詞 nucleus ですが)と core は両方とも「核」という訳が当てられています。
何故 nuclear は core と混同されうる「核」と訳すことになったのでしょうか?
また、原子核・中核部分を訳し分けをしない日本語は、訳し分けをする言語と比較すると少数派なのでしょうか?

もしご存知の方がいらっしゃいましたら、よろしければお知恵をお貸ししていただけるとすごくうれしいです。

A 回答 (3件)

言語学者ではないので的確にはお応え出来ませんが、英英辞典の説明から見ると、nucleus は彗星の頭の部分を指しており、原子物理が発展してからは原子核の意味に転用されたと考えられます。

細胞核も指します。いわば理系用語でしょうか。

core (kernel) は果物の中心部分という意味が元になっていて、中心的な部分という抽象的な意味が付与されたと考えられます。いわば日常用語でしょうか。

国語辞典から、日本語の核という言葉は木の実の中心にある種 (nut) から来ていると思われます。これを nucleus の意味にも適用するようになったのだと思われます。
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この回答へのお礼

返答が遅れて申し訳ありません。

回答ありがとうございます!
彗星のこともそのように言うのですか。
移動・浮遊している物体の中心って意味では確かに同じですね。
木の実の中心という点で核・nucleus は同じだからではないか、ということですか。
なるほど、明治期のトランスリテレーションとしてはそれが一番納得がいく説明ですね。

細胞核って cell nucleus って言うんですね。
グラディウスという昔のシューティングゲームの敵キャラの名前から、てっきり core なんだと思ってました。(ビッグコアっていうんです!)

あと core は中心的なところと。う~ん、より曖昧で色んなとこに使えるって感じでよろしいでしょうか。

お礼日時:2009/08/30 20:09

“英語の”nucleus も原子核に限らずいろいろな「核」を表します。

core や kernel と言い換えてもいい表現でも使われます。

the nucleus of the story 話の核心
the nucleus of the society 社会の中核
他に種子の中の「仁」、「細胞核」、彗星の「核」、微分方程式の「核」etc.

kernel は植物に関する意味、「仁・核果・穀粒」を第一義としますが比喩的に the kernel of Christianity「キリスト教の本質」、最近ではオペレーティングシステムの中核をカーネルと呼んだりします。

core はもっと広い意味、有形・無形のものの中心部を表しえます。

nucleus はラテン語からの借入で元の意味は「種の仁」です(nux (=nut) の指小形)。よくあるようにラテン語“そのまま”の単語は一番専門語的です。core もラテン語起源ですが借入の時期が古く、フランス語を経由しているためもとの形 cor(=heart) から形が変わっています。
kernel は生粋の英語です(corn「穀粒」の指小形から)。

ちなみに他言語では

ドイツ語 名詞:Kern、形容詞:nuklear
オランダ語 名詞:kern、形容詞:nucleair
フランス語 名詞:noyau、形容詞:nucl?aire

nucleus は通常用いずそれぞれの本来語でいろいろな「核」を表現します。一方形容詞は nucleus に由来するものでこれらは「原子核の」で使われることが一番多いようです。

英語は本来語(と外来語とはもはや意識されない古い外来語)とラテン語・ギリシア語に基づく新しい造語(と古くからある単語に新たな、科学的な意味を付与したもの)を使い分けるという特徴があります。
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この回答へのお礼

お返事が遅れて申し訳ありませんでした。

回答ありがとうございます!
>最近ではオペレーティングシステムの中核をカーネルと呼んだりします。
ですよね!
最近数学の関数論で「カーネル」という概念があることを知ったので、単純に「古い・新しい」「日常的・学際的」という事ではないのかな~、と思い質問させていただきました。

う~む、原子論・分子論などの自然科学的論争においてまだ未知の概念だったという点では、当時の科学者たちも変わらなかったんですね!
それでドイツ語などでは、名詞・形容詞で不整合となっている、といったところでしょうか。
英語が希・羅語を借用したのは歴史的にもかなり後の方だと聞いたことがあります。

単語ごとに丁寧な解説を下さって、どうもありがとうございます!

お礼日時:2009/08/30 18:46

nucleusはラテン語、coreの語源はよく解らないですが古フランス語のheartまたはhornに対応する言葉に由来するようです(英語語源辞典:寺澤)。

ちなみにドイツ語では両方ともKernです。「原子核」という概念ができた時に既存の単語を活用したのが日本語およびドイツ語、ラテン語系の学術語を使ったのが英語ということだと思います。
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この回答へのお礼

お返事が遅くなってしまって申し訳ありません。

回答ありがとうございます!
ふむふむ、core と heart・horn の例は「硬口蓋音+母音+r+~」というペアですので確かに分かりやすいです。
ドイツ語は日本語と同様、「核」の訳し分けをしないんですか。
へー、ひょっとすると文明開化以降に初めて「核」を日本語に訳した人はドイツ語の論文を読んでたのかもしれませんね。
ただ、原子論の決定的な理論をつくった方はドリトンっていうイギリスの科学者でしたよね?
日本で初めて nuclear、nucleus を「核」と訳した例なんかが分かるといいなぁ、なんて思っています。
これからも出来る限り調べてみようと思います。
どうもありがとうございました!

お礼日時:2009/08/30 18:23

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