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・王族は基本的に苗字(姓)を名乗ることは無く、そのため、ウィキペディアなどの紹介では「(爵位)(名)」の構成で人名が成っている。

・王族以外の貴族は、王族とは違い、基本的に姓も名乗る。
そのため、ウィキペディアでは「(名)(姓)(第~代・爵位)」で紹介されている。

・・・ウィキペディアの「エドワード・プランタジネット (ウォリック伯)」など、
http://ja.wikipedia.org/wiki/Category:%E3%82%A4% …
の項を見て、名に関して疑問を持ちました。
なぜ、王室成員は(名)(爵位)で紹介され、貴族達は(名)(姓)(爵位)で紹介されているのだろう?と。

そう考え、最上記の2項に自分の勝手な解釈をまとめてみました。
この解釈は正解しているのでしょうか。それとも、違っているのでしょうか。

教えてください。

A 回答 (4件)

> ・王族は基本的に苗字(姓)を名乗ることは無く、



1917年まで、英国の王族に姓(Surname)はありませんでした。"Saxe-Coburg-Gotha"は王朝名あるいは家名で、姓とは違うものだとされています。で、1917年にジョージ5世が"Proclamation"(訳すなら「詔書」あたり)を出して、王朝名を"Windsor"に変更し、併せてヴィクトリア女王の男系子孫は"Windsor"の名を帯びると定めたので、このときから英国の王族は"Windsor"の姓を持っています。

"all the descendants in the male line of Our said Grandmother Queen Victoria who are subjects of these Realms, other than female descendants who may marry or may have married, shall bear the said Name of Windsor:"

http://www.royal.gov.uk/ThecurrentRoyalFamily/Th …

しかし、慣習は昔のままで現在も王族("HRH"の敬称や"Prince"の称号を有する人)は姓を用いません。署名するときも名前だけを書きます。

> ・王族以外の貴族は、王族とは違い、基本的に姓も名乗る。

貴族は称号を名乗り、姓を名乗ることはありません。たとえば、ダービー伯爵(姓はスタンリー)は"Lord Derby"としか呼ばれませんし、署名するときも"Derby"としか書きません。有爵者が姓を名乗る機会は原則として存在しないのです。

#スペンサー伯爵のように姓と称号が一致する例はありますが、これも「スペンサー伯爵(卿)」という称号を名乗っているのであって、姓を名乗っているわけではないのです。

> ウィキペディア

ウィキペディアの見出しについては、日本語版は知りませんが英語版では、"Naming conventions"で王族について「姓を使わない」とされているから、というのが答えですが、王族が姓を用いない慣習の影響もあるかもしれませんね。

http://en.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:Naming_co …

ちなみに、王族でもHRHの敬称やPrinceの称号がなくなる曾孫世代になると、普通の貴族と同様に「(名)(姓)(爵位)」の見出しになっています。たとえばケント公の長男は"George Windsor, Earl of St Andrews"です。
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 取り合えずウィキペディアの一番先頭に有るのは「記事名」であって、仮に特定の人物の事を書いた物であっても、その人物の名前であるとは限りません。


 (記載者が記載内容の記事名に一番適していると判断[世間的に認知されている名称]した単語を使用しています。)

 なお、王様に関しては、即位する時に自分に対しての呼称をどの様にするかを明確に指示(法律 or それに準じる国王の指示と言う形)します。
 この為、稀に王様のファーストネームと指示された呼称が違っていて世界史好きを混乱させる事が有ります。

 例 先代イギリス国王(エリザベス2世の父君)
   ファーストネーム アルバート
   国王名      ジョージ6世

 王子時代にはアルバート王子と呼称されていたのが、国王に即位した瞬間にジョージ6世と成るのですから注意が必要です。

>なぜ、王室成員は(名)(爵位)で紹介され、貴族達は(名)(姓)(爵位)で紹介されているのだろう?
 つまり、あれは名前でなく国王としての特別の呼称であり、個人としての名前は別に有ると理解してください。

 その為、エドワード8世(エリザベス2世の叔父)は国王の座を自ら退いた後(イギリス国王は離婚暦のある人物と結婚できない為 = 所謂「王冠を賭けた恋 or 王冠を捨てた恋」)は、エドワード8世とは名乗れなくなります。

 日本で言うと、崩御後に送られる諡号の様(昭和天皇[諱は裕仁]など)な、個人の名前ではないけど公式に定められた呼称と言ったものです。

>王族は基本的に苗字(姓)を名乗ることは無く
 そんな事は有りません。(日本の天皇家には確かに苗字が無いのですが…。)

 例えば、エリザベス2世の場合「ウィンザー」がファミリーネーム(ラストネーム)に成ります。
 (全名は「エリザベス・アレクサンドラ・メアリー・ウィンザー」)

 なお、イギリスでの時代区分(日本の室町時代や江戸時代に相当)を表す方法に王族のファミリーネームを使いますから、現在は「ウィンザー王朝」と成るのですが、イギリスではファミリーネームは父系継承の為、チャールズ王太子が国王に即位した場合どうなるのか、正式発表まで色々と憶測が出ました。
 (結局、折衷案(父君と母君のファミリーネームを合算)の「マウントバッテン=ウィンザー」と成りましたが…。)

 なお、No.2さんが書かれている件はチョットおかしい気がします。
 日本でも表記は、役職 + 位階 + 名前 + 爵位 or 称号 と成ります。
 (勲章である「大勲位」が名前の後ろに来ることは日本語の表記上考えられないのですが。日本語に訳す時に、名前の前に有った敬称を後ろに、名前の後ろにあった称号を前にと言う手順を踏んでいる事を理解していれば…。)

 例 小松宮彰仁親王の場合
  元帥陸軍大将 大勲位功三級 彰仁 親王 が正式です。
   (明治36年勅令第16号「故元帥陸軍大将大勲位功三級彰仁親王国葬ノ件」等)

 ちなみにエリザベス2世の正式称号は
  Her Majesty Elizabeth the Second, By the Grace of God of the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland and of Her Other Realms and Territories Queen, Head of the Commonwealth, Defender of the Faith
  直訳『神の恩寵において、グレートブリテンおよび北部アイルランドの連合王国ならびにその他の王国・領土の女王、英連邦の元首、信仰の擁護者にあらせられるエリザベス2世陛下』
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 続きです。



 イギリスの、エンペラー・ジョージ1世といった、代・爵位などとの併記にむりやり当てはめて書くと、皇太子・徳仁・大勲位となります。先ごろ襲名した春蝶なら、桂・春蝶・三代目となります。魚吉という魚屋の、2代目の吉田拓郎さんなら、魚吉・拓郎・2代目か、魚吉・吉田・2代目です。名前が先代と同じなら、魚吉・留吉・2代目か、吉田・留吉・二代目という表記になります。

 なお、皇太子殿下は、ご自分のご署名では、皇太子徳仁親王とされておられるようです。これが慣習の違いです。
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 「慣習」と、日本でも使われている「屋号」を思い起こせば、そのなぞは解けると思います。



 朝青龍が一人横綱だったとき、「横綱」といえば朝青龍のことでしたね。ローマ帝国のガイウス・ユリウス・カエサルが王位に就いたとき、カエサルといえば王でした。王も一人ですから。だから、養子のガイウス・ユリウス・カエサル・オクタウィアヌスが後をついで「皇帝」になったとき、姓のカエサルと呼ばれました。カエサル2世とは呼ばれませんでしたが、これは魚屋の吉田留吉さんの2代目の吉田拓郎さんも吉田さんと呼ばれて、2代目吉田さんとは呼ばれないのと同じです。
 ところが、古今東西、特別な職業においては、名前も受け継ぐことがあります。たとえば落語家や歌舞伎役者。三遊亭圓生や桂春蝶は「三遊亭」とか「桂」とかでよばれず、「圓生」「春蝶」と呼ばれる慣習です。6代目圓生を山崎圓生とは呼びません。王も職業の屋号なのです。だから、「カイザー・ヴィルヘルム2世」が正式な呼び方ですが、「ヴィルヘルム2世」というのです(もっともこの人の場合、カイザーといえばこの人だけど。もちろんカイザーの語源はロシアのツァーリと同じくカエサル)。ナポレオンの場合、ナポレオン(ナポリのライオン)・ブオナパルテという、イタリア人だかフランス人だかわからない(コルシカ人だから無理はないが)姓ですが、皇帝になるとアンプルール・ナポレオンと名乗りました(アンプルールはインペラトールつまり皇帝です)。三遊亭・圓生にあたります。イギリスではエンペラー・ジョージ1世が、桂・春蝶です。この順番で当てはめると、日本の今上天皇陛下は、天皇・明仁。「継宮」様は称号、様・陛下は敬称なのでここには該当しません。皇太子殿下は皇太子・徳仁(なるひと)あるいは親王・徳仁。浩宮様は称号、様・殿下は敬称なのでここには該当ません。
 なお、ご存知かと思いますが、西洋と違い、日本では同じ名を名乗る慣習がないので、本人が望む場合、「後」醍醐などと「おくりな」に「後」をつけますが、これは死後につける名です。したがって今上天皇陛下に「平成天皇」などというのは、生きている人を死人扱いにしていることになり、天皇陛下でなくても無礼千万です。
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