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金融機関の準備預金残高について質問です。
私は4月から、金融機関で働いています。

そこで、日銀の準備預金残高について質問です。

準備預金残高を所要準備額よりも多く残しすぎた場合、金融機関には何か影響はあるでしょうか?

 「所要準備額(月中平均残高)に積み上げ日数を掛けた積数金額を、その月の16日から翌月の15日までの間に日銀の当座預金に積み立てなければならない。この方式は「後積み方式」と言われる。日々の準備預金残高は平均所要準備額より多くても少なくてもかまわない。
準備預金の積みの進捗は、日本銀行の金融市場調節に左右され、コール・手形市場の金利に影響をあたえるとともに、他の市場金利にも波及する。」という文章を読みました。

準備預金残高÷所要準備額×100で進捗率が出る、ということで、100パーセント超えなければならないということですが、調整をできず、150%になってしまった場合、どのような事になるか、分かる方教えていただければ、と思います。

A 回答 (1件)

●大きな影響はない


 以前は、準備預金の積みの進捗状況を日銀が指導していました。「もっと積み立てなさい」とか「ゆっくりでいいですよ」といった具合に。しかし、日本銀行は1991年に、量的緩和政策の採用と共に、窓口指導を今後行わないと発表しました。これにより銀行は自由に積み立てることができるようになりました。
 この、準備預金の積みの進捗状況を日銀が指導する「窓口指導」は経済が急成長しているとき、マネーサプライが急増しているとき、銀行の貸し出しが急増しているときに、インフレ抑制と取り付け騒ぎ予防に効果があったと思います。しかし安定成長の現在、あまり意味はないでしょう。銀行の預金残高が前月より少なければ、所要準備額は前月より少なくて良い、つまり準備預金を積み立てるのではなく、引き出しても良いのですから。
 こうしたことで、150%になってしまった場合、以前だったら日銀が「それほど急がなくても良いですよ」と言ったかもしれませんが、今では、日銀との関係では何も影響はないと思います。積みすぎたのなら次の日に引き出せば良いと思います。
 金融情勢は大きく変化しています。銀行が預金不足で預金獲得キャンペーンをやっていた時代から、優良貸出先獲得へ力を入れている時代へと変化しています。この変化に経済学の教科書が対応していないところがあると思います。
 昔は新規預金契約者に多くのノベルティーをプレゼントしました。今はティッシュペーパー程度で、逆に日曜相談会に来ると何も契約しなくてもタオル程度のプレゼント(新規預金契約者よりも多く)するところもあるでしょう。
 >準備預金の積みの進捗は、日本銀行の金融市場調節に左右され、コール・手形市場の金利に影響をあたえるとともに、他の市場金利にも波及する。
 これは銀行が預金不足で、オーバーローンに悩んでいた、高度成長期以前の状況であり、現在では大きな影響はないと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!!
大きな影響は無いということで、とても安心しました。

 私の仕事では毎月進捗率が大体100%になるように調節し、余剰資金は他の口座へ入れ、資金運用へまわすようになっています。

 ですが、、、今月は年金月の為、日銀当座預金に入る年金分の金額を計算に入れなければならない所、入れずに調整をしてしまった為、進捗率がとんでもない事になりそうなんです。
15日まで数日あるので、できるかぎりの調整をしたいと思います!

>積みすぎたのなら次の日に引き出せば良いと思います。
明日、先輩へ相談して、その方向でいきたいと思います。

>「ベースマネーの増減により、マネーサプライが増減する」という神話
読んで、しっかり考えたいと思います!
金融機関や市場に影響が出たらどうしよう、と思っていて、絶望的な気持ちだったので、とても救われました。
本当に感謝です!ありがとうございました。

お礼日時:2009/10/12 18:46

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