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外国で日本語を教えています。日本を離れて6年以上が過ぎました。今日「のだめカンタービレ」というDVD(Vol.2)を見ていたら、「先輩は貧乏を知らなさすぎますよ」という、のだめの言葉が出てきました。
「なさそうだ」「よさそうだ」と、「そうだ」に接続する場合には「ない」と「よい」の語幹に「さ」が加わりますが、「(知ら)なさすぎる」と「なすぎる」にまで、「さ」が入るとは、少し驚きました。私は60代です。皆様は、「…なさすぎる」という言い方をなさいますか。
他方、「よさすぎる」は、いかがでしょうか。「カッコよさ過ぎるよ」「人がよさすぎるよ」などと使われますか。
できれば、何十代・ということもごいっしょにお教えいただけますか。
もし、「なさそうだ」「よさそうだ」も含めて、入るのがなぜ「さ」なのかもお教えいただければ、嬉しいです。

A 回答 (13件中1~10件)

#2



|知らなさそうだ

|[質問]「本当のところ彼は何も知らなさそうだ」のように「知らなさそうだ」という言い方をよく耳にしますが、間違いではないのでしょうか。

|[答え]形容詞の「ない(無い)」の場合は、「自信がなさそうだ」のように「なさそうだ」の形になりますね。これに対して、助動詞「ない」(動詞、動詞型活用の助動詞の未然形に付く「ない」)の場合は、本来の形は「知らなそうだ」のように「…なそうだ」となるところです。『明鏡国語辞典』では次のように説明しています。

|~中略~

|この説明は事実を述べるにとどめたものですが、現在ある程度広まっている言い方(俗用)として認め、誤用とまではみない立場です。形容詞の「ない(無い)」と助動詞の「ない」とは、しばしばその識別などが問題になりますが、形容詞の場合の「なさそうだ」の類推で、助動詞の場合も「さ」を介することが生じだしたのです。

|形容詞の場合、「ない」「よい」が「そう」に接続する場合、語幹(活用語の中の、変化しない部分。形容詞「ない」の語幹は「な」、「よい」の語幹は「よ」)が一音節で音数的に不安定なため「さ」を介するようになったのですが、実は、様態の助動詞「そうだ」(「さうなり」)が成立した室町時代には、もともと「ない」「よい」の場合も、「高そう」とか「少なそう」などと同様、語幹が直接「そう」に接続し、次のように「なそう」「よそう」の形で使われていたのです。

|頼朝よにも本意(ほい)なさうで(天草本平家物語・巻四)
|ここち(心地)がよさうな(大蔵虎明本狂言・薬水)

|もっとも「なそう」「よそう」とともに、「なさそう」「よさそう」の形の例もかなり古くからあり、ゆれている状態を経て、江戸時代の中ごろに「さ」を介入する形に定着したようです。

|現代は、それが助動詞の場合にまで及ぼうとしている状態ということになります。なお、「理解がなさすぎる」のように、形容詞の「ない」は、「過ぎる」に接続する場合も同様に「さ」が入りますが、「良い」の場合は、「調子がよすぎる」のようになり、「さ」は介入されません。こうした点、言語変化は多様で、必ずしも一筋縄ではいかないものですね。(小林賢次)『問題な日本語 北原保雄 編 大修館書店』

長々と申し訳ありませんでした。
失礼いたします。
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この回答へのお礼

『問題な日本語』も含め、いろいろとお教えいただき、ありがとうございました。
私自身は、「理解がないにも程がある」とか「理解がなすぎる」とかと言って、「理解がなさすぎる」とは使いませんので、「形容詞の『ない』は『過ぎる』に接続する場合も同様に『さ』が入りますが…」と言われても、「そうだったんですか!!?」という感じなのですが、ぼーっとしている内に、日本語もどんどん変わってきている、という一語に尽きるようですね。
一例ですが、私が若い頃も、「すごくきれいでした」などというと、先生に「すごく」はそんなときに使うものではない、とたしなめられたものでした。その先生は、「とてもきれい」と言うと先生の先生に「とても」は「とてもきれいとは言えない」というふうに使うものだ、と注意された、とのことでした。先生の先生にとって「とても」を強調の程度副詞に使うのには違和感があり、私の先生にとっては、「とても」を程度が甚だしい意に使うことに違和感はないけれど「すごく」をプラス語感の語の強調に用いることには違和感がおありだったようなのでした。私は違和感がありそうな人の前でこそ使いはしませんが、話し言葉では「すごくきれい」「めちゃめちゃきれい」等とも使います。
今回の「…さすぎる」は、自身使うつもりもなく、教えるつもりもありませんが、2009年現在、「…なさすぎる」は許容、「…よさすぎる」はなし、ということで、理解しておこうと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2009/10/19 01:38

こんにちは。

二分割になります。

> わたしもあわてて『明鏡』を見て、北原先生、ずいぶん許容が広いですね、と思いました。

確かに明鏡は俗とされている用法などに寛容なところもありますね^^;
ただ、後に引用しますように、決して正用と認めたわけではなく、現在の状況・事実を述べるにとどめただけという見方もできると思います。

ちなみに私のPCでも「しらなすぎる」の変換はできませんでした。正用とされているのに何か変ですね^^;

比較の意味で他の見解もご紹介できればよかったのですが、手持ちの辞書には明鏡ほど詳しく解説されていませんでした(助動詞「ない」について)。

おそらく、新しい版の辞書でないと今回の用法に対する見解は示されていないと思います。
私は、現在販売されている辞書のほとんどを所有していますので、この見解を示しているのは今のところおそらく明鏡だけであろうと想像いたします。

ただ、新しいところでは『広辞苑 第六版』が出ていますが、あいにく私はこれを所有しておりません。もしかしたら広辞苑に何か記述されているかもしれませんね。

> 『問題な日本語』の方にも書いていらっしゃるようなので、

ちょうど手もとにありましたので引用いたします。

#1
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私も



なさすぎ→△
よさすぎ→×

ですね

貧乏の知識が「足りない」といえば済む話なのですけどね
私の場合、使うのは、単にそこまで頭が回らなかったか、あえて変な表現にしたいときです
基本的にははっきり物を言う性格なので、
カッコよさ過ぎ、より、すごくカッコいい!
人がよさすぎ、より、優しいんだね!のほうが「好み」です

のだめの場合は「ボカシ」だと思いますよ
教えて下さい
より
お教えいただければ嬉しいです
のほうが丁寧な印象を受けますが、
これを極端にとらえてしまった結果、知りません、知らないでしょう、知らなそうです、知らなさすぎです...
二重敬語や三重敬語、ひとつしか選択肢がないのに「○○のほう」、
などと同じパターンの勘違いだと思います

臨界期まで外国にいたので多少は日本語に敏感な、20代です
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この回答へのお礼

お答えありがとうございました。
なさすぎ→△
よさすぎ→×
ということで参考になりました。
外国で育たれたことによって、外から日本語を見ることができ、ずっと日本で育った人よりもっと日本語に敏感になる、ということはあるでしょうね。
言葉への鋭い感性をどうぞ大切になさって下さい。
ありがとうございました。

お礼日時:2009/10/19 02:06

#4 です.


「知らなさすぎる」は「ひっかかるといえばひっかかるかな」くらい. じっと考えれば「なんとなく変な感じもする」けど, 普通に発話するときには「知らなさすぎる」と言っているかもしれません.
これに対して「よさすぎる」は口調がとても悪いので発声するときでも言い淀むような気がします.
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この回答へのお礼

お答え、ありがとうございました。
言葉で、自分では使わない、と思っていても、実は使っている、ということはありますね。例えば、「ら抜き言葉」では、使わないと自分では思っていますが、「見る」「来る」「出る」のような一音節の動詞の場合は、「見れる」「来れる」「出れる」のように言ってから、それを耳で聞いて、「あ、あ、あ、私、使ってるじゃない」と思うことが何度かありました。
Taoosanの場合は(かなり多くの方がそうなのですが)「知らなさすぎる」は、ご自身では意識なさらないけれども、或いは使うことが有るかもしれず、「よさすぎる」は口調が悪いので、すらっとは出ないからお使いにならない…ということですね。
参考になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2009/10/19 01:55

#3



|●すぎる(二)
|<動詞の連用形、形容詞・形容動詞の語幹などに付いて複合語を作る>
|物事がある程度をこえる。度をこえる。
|「働き-・みじか-」「自信がなさ-」「あまりにも情けなさー」「ぎこちな(さ)ー」「人の意見を聴かな-」

|[語法]
|形容詞の「ない」に続くときは「なさ-」(お金がなさ-)、
|接尾語の「…ない」に続くときは「…な-」「…なさ-」(せわしな(さ)すぎる)、
|打ち消しを 表す助動詞の「…ない」につづくときは「…な-」(読まな-)となるのが一般的。

|●そうだ(一)
|[語法]動詞・助動詞「(ら)れる」「(さ)せる」の連用形、形容詞・形容動詞の語幹、助動詞「たい」「ない」の活用しない部分に付く。
|形容詞「ない」「よい」の場合は「異論はなさそうだ」「気分はよさそうだ」のように、語幹と「そうだ」との間に「さ」が入る。
|助動詞「たい」「ない」の場合は、「た」「な」に付いて「何か言いたそうだ」「何も知らなそうだ」のようになる。
|俗に「言いたさそうだ」「知らなさそうだ」などともいう。

|■ない《助動 形型》

|[語法]
|(4)
|助動詞「ない」が様態の助動詞「…そうだ」に接続するときは、「知らなそうだ」「すまなそうだ」のように、語幹相当の「な」に直接続くのが一般的だが、

|形容詞「ない」と同様に、「知らなさそうだ」「すまなさそうだ」のように「さ」を介することもある。⇒ない(形容詞)

|(5)
|○「悪くない」「静かではない」「犯人は僕じゃない」など、形容詞・形容動詞の類に付く「ない」は補助形容詞。
|※次の(  )は私が入れました。(「なさ-」)

|○「切ない・せわしない・あどけない・ぎこちない」などの「ない」は接尾語。
|(「…な-」「…なさ-」)

|○「行かない・知らない・構わない・つまらない・やむをえない」など、打ち消しの助動詞「ぬ」で置き換えられるものが、ここで扱う助動詞「ない」である。
|(「…な-」※一般的/「…なさ-」)

|○「情けない・だらしない・しかたない」などの「ない」は、形容詞「ない」が接尾語化したもの(「無い」と漢字で書くことができる)。

|■ない《接尾》
|《性質・状態などを表す語に付いて》程度のはなはだしい意を表す。「あどけー・はしたー・えげつー・せわしー・せつー」
|[語法]「…そうだ」「…すぎる」に続くときは、「せわしなそうだ」「切なすぎる」のように「な」に直接付く形と、「せわしなさそうだ」「切なさすぎる」のように「なさ」に付く形とがある。

|■ない
|(1)《形容詞》「この部屋にはテレビがー」
|(2)《補形》〈1〉《主に形容(動)詞型の活用語の連用形に付いて》否定の意を表す。「評判ほどには面白くー」「ベテランらしくー失敗だ」「穏やかでー話だなあ」

|[語法](1)(2)とも「…そうだ」「…すぎる」に続くときは、「恐れることはなさそうだ」「少しも悲しくなさそうだ」のように、語幹「な」+「さ」の形となる。『明鏡国語辞典』

記述が長くなってしまい大変失礼いたしました。
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#2



(a)はたら・く(動詞)…働きー(動詞の連用形)

(b)みじか・い(形容詞)…みじか-(形容詞の語幹)

(b-2)よ・い(形容詞)…よー(形容詞の語幹)

(c)な・い(形容詞)…(お金が)なさ-「無い」の場合は(形容詞の語幹+「さ」)

(d)あどけな・い(形容詞・接尾語「…ない」)…あどけなー/あどけなさー(形容詞の語幹/形容詞の語幹+「さ」)

(e)読まな・い(動詞「読む」の未然形+打ち消しの助動詞「ない」)…読まなー(※一般的)/読まなさー(俗・新しい用法?)

(e-2)すまな・い(動詞「済む」の未然形+打ち消しの助動詞「ない」)…すまなー(※一般的)/すまなさー(俗・新しい用法?)

(e-3)知らな・い(動詞「知る」の未然形+打ち消しの助動詞「ない」)…知らなー(※一般的)/知らなさー(俗・新しい用法?)

それで、質問者様がおっしゃっているのは、次の決め事になりますね。

|打ち消しを 表す助動詞の「…ない」につづくときは「…な-」(読まな-)となるのが一般的。『明鏡国語辞典』

私も本来はこうあるべきだと思っていました。

ただ検索の過程で、次の記述を見つけました。
他にも興味深い内容になっていますので、ぜひご覧になってください。

◆ことばの話1504「知らなすぎる?知らなさすぎる?」
http://www.ytv.co.jp/announce/kotoba/back/1501-1 …
> ただ、『来なさすぎる』は、『明鏡』の記述(これに従えば「来なすぎる」になる) とは反していますね。おそらく、語幹1拍(カ変・サ変・上一・下一)のものは、別ルール(「さ」付きに なる)になると考えたほうがよさそうです。
> しない ○しなさすぎる ×しなすぎる
> 来ない ○来なさすぎる ×来なすぎる
> 見ない ○見なさすぎる ×見なすぎる
> 出ない ○出なさすぎる ×出なすぎる

「来ない」(動詞「来る」の未然形+打ち消しの助動詞「ない」)
「知らない」(動詞「知る」の未然形+打ち消しの助動詞「ない」)

打ち消しの助動詞「ない」の後には「…な-」“だけ”がくるとしますと、今度は逆に「来なすぎる」「見なすぎる」「出なすぎる」となって少し違和感を覚えます。

ここは質問者様のおっしゃる、(通常の形は)「知らない ⇒ 知らなすぎる」が一般的(「さ」付きは俗用法)ということで、上にあるように

> > 語幹1拍(カ変・サ変・上一・下一)のものは、別ルール(「さ」付きに なる)

と考えればうまくいきそうですね。
助動詞「ない」=「「さ」なし」とは単純には法則化できないようですね。
これには音の響きなども関係してくるのでしょうか。

「来ない」と「知らない」はおそらく同じ分類になると思いますが、文法には詳しくないものですから、もし私の解釈が間違っていたらどなたかご指摘ください^^;

最後に『明鏡国語辞典』より引用いたします。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。しかし、ご引用の
しない ○しなさすぎる ×しなすぎる
> 来ない ○来なさすぎる ×来なすぎる
> 見ない ○見なさすぎる ×見なすぎる
> 出ない ○出なさすぎる ×出なすぎる
とはまた、大胆な見解ですね!
私自身は○の方の表現にこそ違和感を覚えますが。
「え、一週間に3時間?!大学生として、勉強をしなすぎるんじゃないの?!」と言うかも知れませんけど、「しなさすぎる」って、私自身は舌がもつれる感じがしますけど…
これは、私個人の感覚ですが、今まではなんと、一般的な感覚かと思っていました。

お礼日時:2009/10/19 02:17

こんにちは。

三分割になります。すみません。

> 「(知ら)なさすぎる」と「なすぎる」にまで、「さ」が入るとは、少し驚きました。

40代です。「知らなさすぎる」については私自身は使いませんが、確かにテレビなどでたまに耳にすることがありますね。

少し調べてみたところ、『明鏡国語辞典』には「俗に」とか「「さ」を介することもある」となっていました。

> 他方、「よさすぎる」は、いかがでしょうか。「カッコよさ過ぎるよ」「人がよさすぎるよ」などと使われますか。

これについては、使うこともありませんし、ほとんど耳にしたこともないです。

> 「なさそうだ」「よさそうだ」も含めて、入るのがなぜ「さ」なのか

なぜ「さ」なのかということに関しては私の想像になりますが、「形容詞・形容動詞の語幹」に付いて名詞を作る「大きさ」「懐かしさ」「嬉しさ」「華やかさ」なども少しは関係しているのでしょうか。

「知らなさすぎる」になぜ「さ」が入ったのかということに関しては、下記サイトにある次の説あたりが妥当ではないかと思います。

> > 助動詞の『ない』(付属語)ではなく、単独の動詞(自立語)の『ない』の場合は『なさそう』という表現があるために、ついこの『なさそう』という語感のよい言葉をほかの動詞の未然形にくっつけて、『知らなさすぎる』という形が出てきてしまうのではないかということですね。

> > 形容詞の『ない』や、一部の接尾語の『ない』の影響(類推)で 『知らなさすぎる』が出てくるのでしょう。

> > それは『1音節+すぎる』という語感の安定性が悪いために、後の音を引っ張った名残り、というものです。つまり『なすぎる』では気持ちが悪いので、『なっすぎる』というように『すぎる』の『S』を引っ張り、この促音が転じて『さ』になったのではないか、ということです。

#3に引用する内容をまとめてみますと、以下のようになると思います。
ちょっとごちゃごちゃしていますがお許しください^^;

○すぎる

(1)「働きすぎる」など、「動詞の連用形」に付く。
(2)「短すぎる」/「よすぎる」など、「形容詞の語幹」に付く。
(3)「(お金が)無さすぎる」など、「形容詞の語幹+「さ」」に付く。
(4)「あどけなすぎる」「あどけなさすぎる」など「接尾語「…ない」」の場合は、「形容詞の語幹/形容詞の語幹+「さ」」に付く。
(5)「すまなすぎる(※一般的)」「すまなさすぎる」などのように「打ち消しの助動詞「ない」」の場合は、(一般的ではないかもしれないけれど、明鏡国語辞典では)一応二通りがあるとされている(明鏡では「そうだ」についての説明になっていますが、#2に添付するサイトの例からも「すぎる」についても当てはまるような気がします)。

#1
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この回答へのお礼

ご丁重なお答え、ありがとうございました。わたしもあわてて『明鏡』を見て、北原先生、ずいぶん許容が広いですね、と思いました。『問題な日本語』の方にも書いていらっしゃるようなので、帰国した時に見てみます。

「その色は濃すぎると思うよ」って、言いますよね。「濃さ過ぎる」「濃さそうだ」とは言いません。
「よい」と「ない」には「よさそうだ」と「さ」がはいり、「ない」の方にはさらに「なさすぎる」と「すぎる」も「さ」が入る、と言うわけですね。
しかも、助動詞の「ない」も「知らなさすぎる」というふうに、入るのは、私には強い違和感がありますが、「強調」ではないか、というお答えをいただき、そうなのかもしれない、と思いました。
ありがとうございました。

お礼日時:2009/10/16 01:42

> 入るのがなぜ「さ」なのかもお教えいただければ



「…なさすぎる」のほうは簡単な話。
「~なそうだ」に「さ」を入れるかどうかの問題・混乱が
「~なすぎる」にまで及んでいるだけのことでしょう。
出版業界では「過剰な"さ"問題」とか言っています。

で、なぜ「~なそうだ」に「さ」を入れるかどうかに
混乱があるのかというと、以下のリンク先を見ても
分かるように、「ない」に「さ」がつくときは
その「ない」が文法的にどうなのかによって
「さ」がついたりつかなかったりします。
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%8 …

しかし、その「ない」は文法的に何なのかが
少なくとも、わかりやすいとは言えない。

たとえば「つたない」「できない」「たよりない」。
これらの「ない」を文法的に一瞬で説明できますか?
私は一瞬、考えてしまう^^

そういった文法的な細かさやわかりにくさに
一部の日本人が追いついていないってだけのことでしょう。


なお「よさすぎる」のほうは、少なくとも私は
聞いたことがありません。
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この回答へのお礼

お答え、ありがとうございました。「よさすぎる」は、多くの人が言わない、とおっしゃっているので、現時点では、日本語としてアウトなのかと思います。
「ない」について、
・独立した形容詞の「ない」…「思いやりがない」「根性がない」等
・接尾語化した「ない」…「たよりない」「なさけない」「つたない」等
・助動詞「ない」…「わからない」「できない」「知らない」等
がありますが、
回答で指摘され、『明鏡』を見たら、みんなセーフみたいな感じで書いてあります。北原先生、それはないんじゃありませんか?という感じですけど…ありがとうございました。

お礼日時:2009/10/16 01:31

形容詞は語尾の「い」を除いて「すぎる」を付けることができますが、「ない」→「なさすぎる」だけが例外と考えていいでしょう。



もともと「ない」という状態が「過剰」である、という発想自体が異常ですから、「なさすぎる」の発生過程を調べれば、事情が分かってくるかもしれません。

「公徳心」や「お色気」は「少なすぎる」と表現したほうが理に適っていると思うので、「なさすぎる」は使いたくない、という人がいるのもうなずけます。
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この回答へのお礼

あ、そうですね。「ない」という状態が「過剰」であるという発想に違和感があるのですね。参考になりました。
現実には「公徳心が少ない」という意味で「公徳心がない」と言いますけど、形としては「ない」は「ない」ですから「なすぎる/なさすぎる」は、変な感じを伴うわけですね。「公徳心のかけらもない」とか「全然公徳心がない」というふうに強調した方が自然な感じがします。あ、でもある基準を考えると、「法曹界に生きる人として公徳心がな(さ)すぎる」とか、「二十歳の娘としてはお色気がな(さ)すぎる」と言うかも知れません。(そう言えば私もよくそう言われていたような気がしますが)。でも「知らなさすぎる」(助詞の「ない」)はいい気がしませんが。お答え、ありがとうございました。

お礼日時:2009/10/15 00:26

なぜ「さ」が入るのかってことについては, ここでも何度か質問として (そして回答として) 挙がっていると思います. なぜ「さ」なのかはよく分からないけど, 語調を整えるためには何かを入れたいということのようです.


で, この「のだめの言葉」は「形容詞としての『ない』」と「助動詞としての『ない』」が混同されているのではないでしょうか.
おそらく, 形容詞としての「ない」であれば「さ」を入れることが多いでしょう. 一方, 助動詞としての「ない」であれば「さ」を入れないのが本来です. これは「すぎる」のみならず「そうだ」についてもそうで, 本来は「知らなさそうだ」ではなく「知らなそうだ」とすべきところです.
一応ぎりぎり30代. 個人的には「知らなさすぎる」「知らなさそう」と「さ」を入れるのにはちょっと違和感があるな.

参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/qa1523066.html
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この回答へのお礼

参考URLも含めて、参考になりました。2005年の時点で、すでに問題となっていた表現だったわけですね。
語幹が1音節の形容詞「よい」「ない」の語調を整えるために「よさそうだ」「なさそうだ」という形になるとして、「濃い」の場合は、「このコーヒー、ちょっと濃そうだね」と言って、「濃さそうだね」とは言わないみたいですね。他方、「良さ」「無さ」「濃さ」と名詞化するときの「さ」は全部に付きますが、…。
しかし、Taoosanも「知らなさすぎる」にはいささかの違和感をお持ちなのですね。まして「よさすぎる」はお使いにならない、と思ってもよろしいでしょうか。お答え、ありがとうございました。

お礼日時:2009/10/15 00:07

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