プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

高校1年生です。
今、グループごとに調べ学習をしていて、医師不足について調べています。
いろいろ調べると、どうやら平成16年から新しい臨床研修制度が始まったようです。
さらに、昔のことも調べると、インターン制度と、臨床研修が努力義務であった時代があったことがわかりました。
今は大学ですべての分野について学び、2年間の臨床研修のあと、自分がやりたい分野を決めているそうですが、
昔(上にあるようなインターン制度などの時期)はどの時点で自分がやる分野を決めていたのですか?
調べたのですが、見つけることができませんでした。(-_-;)

よろしくお願いします。
質問わかりずらかったらスミマセン…

A 回答 (3件)

以前に同様の質問に回答させて頂きましたが、この問題は大変根深いものです。

未だに「算術に走るから」「医師数は足りているが偏在化しているだけ」「医局支配が諸悪の根源」などと言う人がいますが間違いです。

まず日本における事実から記載します。
1 医師数は人口千人当たり2.1人とG7で最低 (先進国の中でも最低レベル)
2 総保健医療支出の対GDP比は8.1%と低い (因みに米国16.0%、フランス11.0%、スイス10.8%、ドイツ10.4%)
つまり日本は医師の絶対数が少なく、医療費も極めて抑制されています。元々医師の絶対数が少ないのですから、医師不足なのは当たり前です。つまり、医師不足が騒がれたのが最近の話とだけで、元々医師は不足しています。
因みにほとんど報道されていませんが、WHOは日本の医療を世界一と評価しています!そして、その世界一の医療を支えているのは医師をはじめとした医療関係者の過酷な労働です。

何故絶対数が少ないのかですが、これは完全に政策によるものです。政府 (医師会ではありません)は医学部の定員を削減してきており、現在この政策は誤りであったと認めています。

ただし、ここ数年特に医師不足が騒がれるようになったのは1 小児科や産婦人科での事件が立て続けに起こった、2 地方での医師不足による病院閉鎖が相次いだからでしょう。
これらに関しては絶対数の不足に加えて、以下の理由が考えられています。
1 これらは特に激務で訴訟率が高い科です。特に大野病院産婦人科医の逮捕による影響は計り知れず、今日の産科医療崩壊の引き金です。その他にも理不尽な結果が多く、これらの科を志望する人が激減してしまいました。
2 こちらは地方の医局機能減退が関係しています。数年前からマッチング制度というものが出来、研修医は最初の2年間医局の影響を受けずに勤務することができるようになりました。様々な要因があるのですが、結果として地方大学の医局には人が集まらず、大学を維持するのに精一杯となり、地方にまで医師を派遣できなくなってしまったのです。


医師不足は絶対数が少ないだけでなく、様々な要因を含んだ根深い問題です。とここまで書いて気がつきましたが研修制度の事を聞いていらしたんですね、もし必要でしたら追加で記載致します。
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この回答へのお礼

ご丁寧な回答ありがとうございます。
無事に発表を終えることができました。

お礼日時:2009/11/27 21:47

医師不足の原因ということなら既にはっきりしているのです。


まず、以前は研修だけでなく研修終了後も長く大学に残って無給もしくはものすごく安い給料で働く医師がほとんどでした。
それは医学博士の称号を取るため研究を続けるためです。
その間各大学は教授の指示で関連病院に医師を派遣してきました。

ところが現在は新しい臨床研修制度とともに専門医制度ができています。臨床経験を積んだかどうかが問われるもので医師は博士号よりも専門医認定を早く得ようと動き出したのです。いわゆる研究より実技というか...
そのためたとえば手術症例の多い人気病院などに医師が多く集まり、研究のために大学病院に残っていた若い医師が減り、特に地方の大学病院などでは関連病院に医師を派遣できなくなりました。

また、よくいわれているように女性医師の増加です。女性の社会進出が増えたのはいいのですが、どうしても出産子育ての問題を抱える女性は当直などを避け、眼科や皮膚科や美容整形等比較的勤務の楽な科に進みます。その女性医師が半分にもせまろうかという時代、医師不足ではなく、実働医師が不足しているのです。

医療費削減の時代、自由診療で時間的拘束の少ないレーシックやシミ取りや二重の手術など利益の多い所に医師は流れています。

麻酔医以外何科を研修しようが何科でも開業できます。
外科で手術をしてきた医師が皮膚科や内科で開業することもありうるのです。

医師不足の原因、いろいろなことに目を向けてみてください。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
とても参考になりました。
調べていて感じたのですが、やはり医師不足はいろいろな要因がからんでいて、そう単純な問題でもないんですね。
良い発表ができるように頑張ります!

お礼日時:2009/11/13 19:00

医師国家試験に合格した時点で大学の各医局にはいるのが大多数でした。

各医局には例えば内科だと呼吸器科、血液内科とかいくつかのグループがあるので約2年の一般研修した後、その医局のグループに属し専門科に進みます。ただ、研修前にグループを決めていれば大学外の研修病院ではそういう専門科があるような病院に優先して配属されていました。
したがって、そんなには違いません。
ただ、現在のように各病院で初期研修するか、大学で初期研修するかでは医師の適正配置という意味では大違いです。各病院で初期研修するとその病院以外では初期・後期研修しませんが、大学と初期・後期研修すると各地の自治体病院でも研修配属されます。したがって、大学での研修をする医師が少なくなると、各自治体病院での勤務医師が激減します。
医師は不足していません。勤務医、特に各地での救急を担うような勤務医が少ないのであって、非救急病院での勤務医は急増しています。
職業として医師を選んだ人にとっては、救急を担当する勤務医は訴訟リスクは増える、クレーマー患者は増える、給料は安いとまるでいい事はありません。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
今と大きな違いはないのですね。わかりました。

やっぱり救急って一番大変なんですね。ドラマでもやっていましたし…。

お礼日時:2009/11/13 18:59

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