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 中古建設機械の販売会社への転職を考えています。インターネットでこの業界について調べてみましたが、資本金が一千万くらいの小さな企業が多いことや、販売先は中国、東南アジアなどの海外などへも広がりつつあるというくらいのことしか分りません。

 どなたかこの業界に詳しい方、何でもいいので教えてください。よろしくお願いいたします。

A 回答 (2件)

わたしも神奈川県で中古建機を扱っている会社を経営しております。

おっしゃるとおり資本金1000万の会社で従業員も10人ほどです。中古建機だけでなく勿論新車や、他の産業機械も扱っております。

さて、中古建機を扱うお店ですが、大手というのは聞いた事ありませんね。メーカーや大きな販売店が下取り機を転売する事はあっても、中古建機を仕入れてあるいは積極的に集めて売っている大手というのは聞いた事はありません。

おそらく儲からないからでしょう。
下取り機となると話は別です。お客様に新車を入れてもらい、下取りで仕入れる。これだと仕入金額が極端に安くできます。
あるいはお客さんに処分してくれと頼まれたものを
渋々受け入れる格好を取りながら、ほとんどただで
もらってくれば、これも儲かります。

ところが中古の専門店であれば業販という形でほとんどの売り物を仕入れる事になります。そうなると同じ業界から仕入れてくるわけですから足下見られます。
いくらで売れるか業界人なら知ってるわけですから
300万で売れるなと思えば「270万でどうよ?」と言う話をされてしまいます。
あるいは売る側のお店も本来ユーザーに売ればもっと高く売れるわけですからなかなか業販に応じません。
結局高いものを仕入れる事になりますから、お客様にその分転嫁されてしまいます。
するとそのお店の評判は、「中古屋なのに高いぞ!」となり売れなくなります。

また、お客さんにうまく売れたとしても、新車ではありませんから当然故障が新車に比べ多いです。納入翌日にトラブル発生と言う事も頻繁にあります。
どんなに保証はありませんよとお客さんに説明しても、納入後すぐのトラブルは間違いなくクレームをつけてきます。
まさか修理を先払いで行う業者もいませんから修理してしまったあと、お客さんは「はらわねーよ!そんなもん」と
来るのが常道です。
お客さんには「新車じゃないよ、新車と同じ品質が欲しいのだったら新車のお金出してよ」と言っても後の祭り
いつまで経っても売り掛けは残り、それを回収するため営業は奔走し、かえってマイナスの仕事になってしまいます。

そんなわけで大手や堅い商売をしているところは、わざわざ仕入れてまで中古機はあつかいません。

ではそれでも扱っているところがあるのはなぜでしょう?
お客さんが外国人がおおいからです。
そういう業者は東南アジアをはじめ、ヨーロッパ、南米などにもお得意さんをもち独自のルートで仕入れて売っています。主に部品取り用の機械です。

それに
外国はお金もなく物価も安いため
業者が国内販売する値段と、外国に販売する値段とはまったく違い、2重価格になっています。外国の方が圧倒的に安く売らなければならないのですが、定期的に買ってくれるし、なんでも買ってくれるので薄い利益と知りながら
独自ルートの仕入で、販売しています。
ではそれを国内向けに売ればいいではないか。とおもうでしょうけれど、するといつ売れるかもわからないし、余計なものはデッドストックになり、お金を機械置き場に捨てておくようなものですからリスクが高すぎユーザーへの国内販売はやりません。
では国内業販は?と言う事になると、買い手は結局外国向けに売っている業者となり安くないと買ってくれません。
つまり自分が外国に売るのと同じかそれ以下の価格になってしまうわけです。

もし中古屋をやるとしたら、ユーザーから直接買ってくる事が望ましく、それも買いたたいて、めちゃくちゃ安く仕入れられるノウハウと、広く球数を揃える事ができるノウハウを持ってすれば、中古建機専門店ももうかるでしょう。

まあ、今のところ「蛇の道は蛇」の業者以外は専門店では食べていけないのが実情です。

やはり新車販売を優先的に行い、その結果出てきた下取り機を売っていく事が一番儲かります。(と言っても蔵は建ちませんよ)
それに新車なら数年すると故障が始まり、その機械が使えなくなるまでに機械代の50%は修理代でさらに儲ける事ができます。
つまり1000万の機械なら、10年がかりになるかも知れませんがもう500万修理代で取れると言う事です。

中古ですと修理がすぐに始まりますが、そういうお客さんはよく知っていますので次の中古にすぐ切り替えてしまい
それも、一回売って二度おいしいはできません。

また、中古の場合はお客さんが探しに来て、これがいいとおもうとその機械は他のお店にはないですから、自分のお店で買ってもらえますが、逆にリクエストされた時には
注文通りの、あるいはそれに近いものさえなかなかありませんから。お客さんは他のお店でいいと思ったものを
買ってしまいます。つまりお得意さんはできないっていうことです。

メリットとしては、その機械は日本中探してもそこに1台しかないわけで、お客さんが欲しいといえばある程度価格はつり上げられます。
単発では儲かるけれど、持続できないと言う事にもなります。

もう一つは
やはり「中古屋さん」になってしまうと、業界でも一ランク下に見られる事もあります。いわゆる信用がちょと足らないとでもいいますか。
うちにも業販で外国相手の中古屋さんが買い付けに来ますが、絶対に掛け売りはしません。現金取引です。

まそんなわけで、中古建機専門店は小規模でなおかつ「わっかんねーよな。どこに客がいるんだろう?」「どっからしいれてんだ?」的業者に任せておいたほうがいいようです。
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この回答へのお礼

待っていた甲斐がありました。
まさに私が求めていたアドバイスです。
大変勉強になりました。どうもありがとうございます。

どうも建機の素人がいきなり始められるような商売ではなさそうですね。
販路探しのほうは自信があるのですが、残念です。

お礼日時:2003/06/24 14:10

日本の大手の建設機械メーカーの子会社はどうですか?


探すと出てきますよ。規模は大きくないですけど大抵100%出資ですから。
販売先は海外ですから、当然英語主体ですが、、、一例のURLは参考URLに。

参考URL:http://www.kuec.com/home.html
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この回答へのお礼

どうもありがとうございました。
参考にさせていただきます。

お礼日時:2003/06/09 22:38

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