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次のような説があります。

日米開戦の劈頭、ハワイのアメリカ海軍基地を奇襲するために日本海軍の機動部隊(司令長官南雲中将)が密かに単冠湾から出撃してハワイに向かった。機動部隊の行動をアメリカ側に察知されないため、山本連合艦隊司令長官は機動部隊に対して無線通信機による電波発信を一切、厳禁した。部隊はこの命令を良く守り、アメリカ側に気付かれることなく真珠湾に到達することができ、奇襲に成功した、というのが戦後の通説でした。

ところが、ワシントンの米海軍省は無線傍受などの諜報活動を通じて、ハワイ攻撃の任務を負う日本海軍の大艦隊がハワイに向かって航行している状況を、刻々、把握していた。機動部隊は山本長官の命令に違反して電波を発信しながら航行していたという説があるのです。

そして、ノックス海軍長官はハワイの基地(キンメル大将)にその情報を知らせなかった。キンメル大将が警戒態勢を取らなかったため、機動部隊はハワイ奇襲に成功した。ハワイの基地に警戒態勢を取らせないという方針は、ルーズベルト大統領の方針であり、ハル国務長官もスチムソン陸軍長官も承知していたというのです。

そうなると、真珠湾奇襲に成功できたのはアメリカのお蔭という事になってしまうのですか、どうなのでしょうか。

A 回答 (5件)

無線の傍受はともかく国内の世論を日本憎しに導くためにアメリカが日本の奇襲を成功させたことはあり得ます


経済封鎖で日本を追い詰めたのは日本を参戦させるための戦略だったのだから真珠湾はその仕上げでしょう
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この回答へのお礼

有難うございます。

ハワイ攻撃に向かう日本海軍の艦隊が航行中に無線電波を発信していたのかどうかを知りたいのですが。

お礼日時:2010/02/19 17:18

アメリカは最初日本軍の戦闘力を軽視してましたからね。


たとえ、日本軍がハワイに向かっている事を伝えなくて奇襲されたとしても
大した被害はでなくて、尚且つ良い参戦の口実になると、
その程度に思っていたのかもしれません。

となると、アメリカにも日本軍を軽視していたという誤算はあったので全てアメリカのお陰とはならないかと思います。
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この回答へのお礼

有難うございます。

ハワイ攻撃に向かう日本海軍の艦隊が航行中に無線電波を発信していたのかどうかを知りたいのですが。

お礼日時:2010/02/19 17:18

ことの真偽はともかくとして、次のことが言えます。


(1)アメリカは大部隊の移動を知っていた。
奇襲部隊はもとより、陸軍や、海軍のフィリピン攻撃隊
のような大部隊が攻撃準備を始めたこと(部隊の集結、
物資の集積、兵の休暇禁止など)、及び出撃を開始した
ことは絶対に隠せません。
但し、これが何時、何処に向かうかは?かも
(2)人種差別
アメリカだけでなく、白人は有色人種を蔑視していた
ので、大したことはないと考えていた可能性はあると
思います。なにせ、当初は爆撃機で零戦に立ち向かった
パイロットがいたくらいです。日本の戦闘機などは玩具に
に等しく、日本人は「おんぶ」で育つので、操縦者適正が
阻害されていると本気で信じていたようです。
(3)○○を忘れるな
太平洋戦争に限らず、相手に先に攻撃させ、国民には
「卑怯なだまし討ちに正義の鉄槌を下す」という宣伝の
ために「○○を忘れるな」を良く使います。スペインとの
戦争の時もその手を使ったとされています。
(4)天佑
フィリピンの場合は攻撃を受けることが分かっていたと
されています。実際に迎撃戦闘機は離陸して待ち構えて
いたらしい。しかし、霧で日本軍部隊の出撃が遅れたため、
迎撃戦闘機は待ちぼうけになり、燃料補給で着陸した時に
ドンピシャのタイミングで日本軍攻撃隊が表れたという
わけです。

総合すると、「アメリカのおかげ」というのは少し違う
と思います。多少、アメリカ側の油断はあったと思い
ますが、日本軍の作戦指導が優れていたため、緒戦の
成功が得られたと考えられます。

陰謀説に関しては当時の関係者は殆ど死に絶えています
ので、真相は永遠に謎です。最近は同時多発テロも知り
ながら、これを許したのではないか等、類似のウワサは
絶えませんが・・・

この回答への補足

有難うございます。

ハワイ攻撃に向かう日本海軍の艦隊が航行中に無線電波を発信していたのかどうかを知りたいのですが。

補足日時:2010/02/19 17:17
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真珠湾奇襲に参加した戦艦榛名の昭和16年度航海日誌が、アメリカで発見されました。

全貌の解明はまだですが、奇襲艦隊でのコミュニケーションは少なくとも真珠湾が終わるまでは「信号」を使用すると、銘記してあるそうです。つまり、手旗、発光信号しかつかわない、電波関係は使用しなかったわけです。なので、無線傍受の話は、おそらく日本側の偽電工作(日本の近くで艦隊が行動しているような無電をワザと発信する)にひっかかったと見るのが筋でしょう。艦隊の行動を把握していた、というのは極めて無理がある話だと思います。

また、マレー半島に向かっていた陸軍のコンヴォイは、6日には発見されています。ただ、シャム(タイ)に向かうと、勝手に誤解してくれました。しかも、陸軍がマレー半島のコタバルに上陸したのは、真珠湾より時間的に先です。しかも英国領土です。知っていたのなら、英国まで陰謀の仲間にしなくてはなりません。しかも、シンガポール防衛がんばってね、では英国がたまりません。一応がんばるつもりで、本国から戦艦2隻持ってきていたのがどうなったかは、周知のとおりです。陰謀だったら、英国はずいぶん気前よくつきあったとしかいいようがありません。おかしいです。

この「知っていた、知らなかった」はよくでる話で、関係者も物故しているから真相は藪の中ですが、いずれにせよ数千人単位のアメリカ人を見殺しにして、あげく太平洋艦隊が半年つかえなくなり、日本の南方進出初期作戦が成功してしまったわけです。日本に先手をとらせて、たたく、というのはいかにもありそうな話ですが、それにしては被害が大きすぎ、かつプライドの塊、マッカーサーがフィリピンで大恥をかいたわけですが、もし上層部の陰謀だったら、政治力があり大統領候補とも後年言われたマッカーサーの耳に入らないのも、考えにくいです。

さらに、真珠湾で先手を打ったのはアメリカです。アメリカの掃海艇が、日本の特殊潜航艇を砲撃しています。この報告を受けても、通常配置だったのは、皆が「そんなわけない」と思っていた証拠かもしれません。オアフ島のレーダーも、なんか来たと探知していますが、B17が来た、と解釈しています。

いうなれば、9・11のテロ。あれについてアメリカ政府は山のような情報を持っていたかもしれません。真実もあったかもしれません。ただ、情報がありすぎて、いちいち付き合っていられない状態だったとおもいます。
真珠湾も、似たようなことだったのではないかと思います。

この回答への補足

ありがとうございます。


>艦隊の行動を把握していた、というのは極めて無理がある話だと思います。

本日、R.B.スティネット(著)/妹尾作太男(訳)『真珠湾の真実』(文藝春秋)を読み始めました。まだ、全部を読んだわけではありませんが、第12章には次のように書かれています〔要約のみ〕。

日米開戦に先立って、太平洋の各地に散らばっている米海軍の電波監視局(※)が、海を越えてやってくる電波を捕えて、
(1)日本の外交暗号や軍事暗号を解読し、あるいは、
(2)日本の船舶の動きを監視する
業務に従事していた。サンフランシスコの第12海軍区情報部は、これらの監視局がキャッチした電波情報を一個所に集めて管理し、分析した。

※太平洋地区の監視局リスト
(1)アラスカ・ダッチハーバーのStation KING(アラスカのダッチハーバーにあった監視局の名称。以下、同じ)
(2)アラスカ・シトカ島のStation AE
(3)シアトルのStation SAIL
(4)サンフランシスコのStation FOX
(5)サンフランシスコのStation TWO
(6)サンディエゴのStation Item
(7)真珠湾のStation Hypo
(8)ミッドウェー島のStation AF
(9)グァム島のStation Baker
(10)フィリッピン(米植民地)のStation Cast
その他、3件

電波の方位を測定した結果、1941年11月30日から12月6日(米時間)までの間に、北太平洋を東進し、北緯40度西経165度付近で進路を東南に取り、北緯30度西経157度付近で進路を真南に取った船団があることが分かった(オアフ島の方角)。船団が発する電波は日本海軍が使用する4000キロサイクルの周波数帯だった。さらに、その電波は仮名暗号を用いていたので、情報部は、日本海軍の艦隊がオアフ島に向かっていると、断定した。当然、この情報はホワイトハウスまで報告された。

しかしホワイトハウスは、その情報を、真珠湾のキンメル海軍大将とショート陸軍中将に通報しなかった、というのです。

補足日時:2010/03/03 21:47
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2010/04/14 18:22

No.4です。



スティレットの本は面白いのですが、そういう謀略をして太平洋戦争に勝利した国が、どうして64年のトンキン湾事件で、先に撃ってきたベトナムに対する報復という政府の主張がでっち上げだったことがばれてしまうというドジをふむのか、かなり無理です。つまり、アメリカの陰謀演出能力が問われることになります。アメリカがそんなに巧妙な国ならば、太平洋戦争であれほどの犠牲を出さなくて済んだはずです。

また、アメリカはこの時期、外務省暗号は解読しており戦争はかなりの確率でありえる、と承知していました。しかし、海軍のD暗号は解読できていません。
なので、解読できない暗号が該当海域(北大西洋)にでてきたら、対応しないのは考えにくいです。特に、真珠湾のハイポ・ステーションは、太平洋艦隊に情報を流していました。

それと、戦争になった場合、日本の軍事力は南方に向く、と連合国は分析していました。アメリカもです。実際そうだったわけです。ハワイまでは遠すぎる、こないだろう、という「常識的判断」をしたと考えるのは、かなり妥当だと思います。
事実、奇襲艦隊は燃料消費がネックになり、長期滞留をさけ、二次攻撃隊を収容したらすぐに帰路についています(搭載航空機用油脂が欠乏したこともあります)。往路では、航行中の燃料補給に大変な手だてをしています。そして、このようにハワイを直撃するのが遠すぎると判明したから、ミッドウェー作戦(MI作戦)をやるに至ったわけです。それほど、真珠湾は上手くいった、奇襲だったのです。

だれかが何か知っていた可能性は、どこまで突き詰めても残ります。ただ、その肝心な情報が、スカ情報や、どうでもいい情報に紛れてしまった、というのが、やはり筋だとおもいます。

あと蛇足ですが、ソ連。
ソ連は日本側の行動をかなり読んでいました。いわゆる人的な諜報活動、ヒュミントです。ソ連が真珠湾関連を知っていたら、日本軍が絶対に北進しないように即刻アメリカに通報し、南方で戦争してもらう、という筋書きができます。また、情報ながしたのに無視されたとしたら、ソ連崩壊後の情報開示で、なにか面白いことがでてくるとおもいます。
日本と国境線を接していたソ連ですらつかんでいなかった情報を、アメリカがつかんで、しかも国内工作に使う、というのは、やはり無理があると思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2010/04/14 18:21

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