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航空機のQNHについて質問です。
QNHの値によって最低利用可能フライトレベルがかわるのですが。どうも理解できません。
最低利用可能フライトレベルがFL140の時には13000フィートの航空機と間隔が取れないと聞いたのですがなぜでしょうか?
また最低利用可能フライトレベルがFL150のときに、FL140を飛行することはできると思うのですが???。
フライトレベル140と14000フィートの違いはQNEでセットしているかQNHでセットしているかの違いなのでしょうか?
高度的には同じではないのでしょうか?
わかる方もしくは詳しい本などをご存知の方がいましたら回答をよろしくお願いいたします。

A 回答 (4件)

質問に回答する前にQNH、QNEについておさらいしましょう。



高度計をQNHでセットすると、高度計は海抜の高度を指示します。 つまり高度ゼロ=標準海面高度となります。

高度計をQNE(29.92)でセットすると、高度計は国際標準大気の高度を指示します。
というより、気圧高度計は国際標準大気における高度を指示するように作られています。
そのままでは実際の高度と違った高度を指示する場合がほとんどですので、実用に供することができません。 そこで気圧が変化しても海面高度に合うように高度計を修正して使います。
したがって、高度ゼロが標準海面高度と一致するのは大気圧が29.92inHg(1013.2 hPa)のときのみで、大気圧が高く(低く)なると指示高度での飛行高度は実高度(QNHでセットした高度)より高く(低く)なります。

>最低利用可能フライトレベルがFL140の時には13000フィートの航空機と間隔が取れないと聞いたのですがなぜでしょうか?

聞き間違えでしょう。 最低利用可能フライトレベルが140ならば、間隔はとれています。
13000フィートの航空機と間隔が取れない場合は、最低利用可能フライトレベルを変え145とか150などにあげます。

>最低利用可能フライトレベルがFL150のときに、FL140を飛行することはできると思うのですが???。

できません。 最低利用可能フライトレベルが150ということは、QNHが、29.41-28.92の間であるということなので、この場合、FL140は実質無いことになります。 つまり、13,000ftのすぐ上はFL150となります。

>フライトレベル140と14000フィートの違いはQNEでセットしているかQNHでセットしているかの違いなのでしょうか?

言葉だけでいえばそうなりますが、QNEとQNHを勝手にセットするのではありませんので、答えとしては「違う」となります。 もちろん実高度も両者で違うことは、冒頭の説明でお分かりでしょう。

パイロットは、上昇中飛行高度が13,000フィートを通過したらすぐに高度計をQNE(29.92)にセットします。 降下中は、最低利用可能フライトレベルを通過した直後QNHにセットします。

>(フライトレベル140と14000フィートは)高度的には同じではないのでしょうか?

違います。
冒頭のおさらいで書いた通りです。 大気圧が変化すると指示高度も変化します。 

ではなぜQNH、QNEなどの方法があるのかといえば、飛行する場所によって大気圧が違いますので、垂直間隔を維持するためには飛行中頻繁に高度計の修正を行わなければなりませんし、実際に行っています。

垂直間隔を維持するためだけに高度計が必要な、海上とか、山などの障害物の影響のない高高度などでは、この空域を全ての飛行機が同じ方法で高度計をセットすれば、どの方法を取ってもかまわないので、一度セットすれば変更しなくて済むためQNEを使います。

最低FLは、各国で地理的条件を勘案して決めています。 日本では140です。 注、最低利用FLは大気圧によって変わります。

この回答への補足

ひとつひとつ丁寧に教えていただきありがとうございます。少しずつわかってきました。では、もう少し具体的な質問をしてみます。例えば、あるエリアのQNHが、29.90(最低利用可能フライトレベルが150)とします。その上空をFL180で飛行している航空機(QNEにセットしている)が、「リクエストFL140 due to weather」といってきたら、管制部の管制官とそのエリアの管制官(例えばエリアの管轄がFL160以下だとします)では、どのようにして、パイロットのリクエストに答えるのでしょうか?
?最低利用可能フライトレベルは150だから、フライトレベル140はムリだという?
?そのエリアのQNHにセットしなおして、14000ftで飛行してもらう(エリアの管制官にハンドオフ)?
?ほかに航空機が無ければ、そのエリアだけ13000ftの航空機がいないのを確認し、管制部の管制官に伝え、フライトレベル140で飛んでもらう(エリアの管制官はポイントアウト)?

今の僕の理解ではこの3つしか、うかんできません。
これでいいのか、また他にもっといい方法があれば教えていただきたいと思います。
お忙しいとは思いますが、よろしくお願いしますm(_ _)m

補足日時:2010/04/09 09:54
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>あるエリアのQNHが、29.90(最低利用可能フライトレベルが150)とします。

その上空をFL180で飛行している航空機(QNEにセットしている)が、「リクエストFL140 due to weather」といってきたら、管制部の管制官とそのエリアの管制官(例えばエリアの管轄がFL160以下だとします)では、どのようにして、パイロットのリクエストに答えるのでしょうか?

>?最低利用可能フライトレベルは150(145)だから、フライトレベル140はムリだという?

一言、“Unable 140 だめ”。

その他の質問の方法はすべてなし。

管制官としては、通信の途絶えがいつ起きるかわからないので、不安全要素を含む許可は出せないのです。
また pilot も分かっていますので、そのような理不尽な要求はしません。 ルートを変えるとか、他の高度を選択するとか、他の手段を考えます。
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 すでにお気づきのように、フライトレベルはQNH(標準大気圧 29.92inHg)を基準にしたもので、日本ではFL140以上で使われる高度になります。


 そして、この高度は、気象条件によって(高気圧や低気圧の時に)平均海面からの高さは変わります。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9% …

 一方、14,000ft以下では、滑走路や地表との高度差を正確に知るためにQNE高度が使われます。
 そして、この高度は気象条件によらず平均海面からの高さは変わりません。

 ここまでの説明でもうおわかりだと思いますが、低気圧の中をFL140で飛行している時、実際の高度(平均海面からの高さ)は14,000ftより低くなっています。
 したがって、低気圧の時はFL140と13,000ftの高度間隔が十分に(1,000ft)取ることができなくなります。
 そこで、FL140で飛行することは止め、それより上のフライトレベルで飛行するようにすることにするのです。


 この辺りのことはネットに説明しているものがありますので、それらを参照されても良いと思いますが、もし書籍などでお調べになりたいのでしたら、次のようなものがよいと思います。

 ・航空交通管制協会刊 「航空管制入門」
 ・日本航空機操縦士協会刊 「AIM-J(Aeronautical Information Manual Japan)」 など
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ここは天文学のカテゴリーです。



QNHとQNEがあるからです。
http://www.good-news.jp/aviation/ifr/ifrminfl.htm

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E5%BA%A6% …

ついでに。
http://en.wikipedia.org/wiki/Spaghettification
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