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すみません大学2回のものです。人体の構造(神経系)について少し質問させてください。

交感神経は胸腰随から出ていると習いました。
でも、例えば体温が低下した時にそれを察知するのは「視床下部(脳)」ですよね?
でも立毛筋や血管を収縮させるのは「脊髄」から出ている交感神経ですよね?

交感神経がはたらくのには視床下部からの命令が必要ですよね?(この場合「体温が下がってきたから立毛筋・血管を収縮させろ!」って…)
でも交感神経が脊髄から始まっているんなら脳からの命令は届かないのではないでしょうか?

これは交感神経と脳をつなぐ別の神経が存在するということでしょうか?
ではなぜその交感神経と脳を連絡する神経も含めて「交感神経」と呼ぶことはしないのでしょうか?

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上記に関連することなのですが…(すみません以下は蛇足なのでわかる方のみ答えてくだされば結構です)
上眼瞼垂下、眼球陥凹、瞳孔収縮などが症状としてみられるある病気(Horner症候群)の解説に「視床下部から脳幹を通って上位胸随の脊髄中間外側核へ達する交感神経繊維の断絶によっておこる…」と書いているのですが、「交感神経は脊髄からでている」んですよね?でもこの疾患の解説はあたかも交感神経が脳(視床下部)から出ているかのように書かれています。
これはどういうことなのでしょうか?

長々と質問すみません汗
よろしくおねがいします。

A 回答 (1件)

こんにちは。


解剖学といいますのは「構造分類」と「機能分類」、この辺りを頭に入れておきませんとしばしば混乱します。
動物の神経系は中枢神経と末梢神経に分かれます。感覚神経が中枢へ上向する「求心性線維」であるのに対しまして、自律神経は脳中枢から身体へ下向する「遠心性線維」です。脳と脊髄までは中枢神経に分類されますので、脊髄を出てから身体の標的器官に至る線維が「末梢神経」ということになります。そして、これは「構造的な分類」です。

では、これに対しまして「機能分類(役割分類)」を致しますと、「視床下部」は身体全域の自律神経を束ねる最上位中枢です。
ですから、
「視床下部」
「脳幹・自律神経核群」
「脊髄・中継神経核」
「自律末梢神経―標的器官」
このような一連の階層をひっくるめたものが我々の自律機能を司る「自律神経系」ということになります。

>これは交感神経と脳をつなぐ別の神経が存在するということでしょうか?

「網様体脊髄路」といい、果たしてこれは脳幹から脊髄を貫く自律神経系の幹線線維であります。ですから、「Horner症候群」という病気のことは何も知りませんが、この経路が遮断されるならば何れの器官にも重大な機能不全が発生するというのは間違いのないことです。
体温の低下は内臓感覚を介して体温中枢に入力されるわけですが、自律中枢ではこれに対して交感神経優位が選択されます。この命令は網様体脊髄路を下向し、そして、脊髄中継核から身体全域に分岐する末梢神経によって血管や立毛筋に緊縮が伝えられます。
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