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カリウムが高くても、低くても、不整脈が起こるのはなぜですか?
高すぎても低すぎてもいけないのだろうということは何となく分かるのですが…
その機序を教えてください。

A 回答 (1件)

こんにちは。


ナトリウムとカリウムは細胞の内外で濃度関係が逆になっており、細胞外(血漿中)では、ナトリウムが4~5倍程多くなっています。
この濃度関係で、細胞膜を経て電圧が発生し、一種の電池状態になってるわけです。

血漿中(細胞外)のカリウム濃度が上昇すると、細胞中のカリウムとの濃度差が低下し、電圧が低下し、心筋を動かす電位差が足りなくなります。
従って、心筋が動かなくなる心不全の形態の不整脈になります。

逆に、血漿中のカリウムが低すぎると、電位差が大きくなり、心筋がちょっとした刺激で暴走してしまう形態の不整脈が発生します。

心臓移植などで心筋の酸素消費を抑えて許容時間を稼ぐ為に、「カリウム停止液」というカリウム濃度が高い溶液を心臓に流し込み、心臓を止めて移植手術に供するという応用がされています。

なお、この現象は心筋に限った事ではなく、全ての筋肉で同じ事がいえます。
高カリウムでは、筋肉の動きが悪くなり、低カリウムでは痙攣を起こします。
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