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最近センセーショナルな事件が発生すると、容疑者が逮捕された時点でどのマスコミも実名、顔写真、ビデオをばんばん公開しています。でも逮捕された時点ではまだ真犯人で有罪と決定したわけではないですよね。中には最終的に裁判で無罪となる方もいるはずです。まだ真犯人で有罪と決定する前にこのように写真やビデオや氏名を大量に放送することはプライバシー権や肖像権の侵害になり憲法違反とはならないのでしょうか?マスコミの方は一般にどのように考えているのでしょうか?教えてください。

A 回答 (4件)

 マスコミに対して懐疑的な立場です。



 最近、センセーショナルな報道が多くなった理由としては、やはり、インターネットの普及で新聞購読率、テレビ視聴率などが軒並み激減している現実があるように思います。背に腹は変えられないのがマスコミ関係者の本音としてあるのではないかと思いますね。

 もう1つは、インターネットの普及で容疑者の周囲にいる個人でも、容疑者の実名、顔写真、ビデオを公開している人がいる点でしょう。ニュース報道よりも先に公開されてしまうと、ニュースの価値が無くなるので、マスコミが先を争って公開するようになったと思われます。

 センセーショナルな報道が増えたのは、犯罪者のプライバシーを守るのが難しい世の中になったのが理由のように思いますね。マスコミが容疑者の実名を隠して報道した幼児殺人事件がありましたが、近所の人が容疑者の実名、顔写真、経歴などをインターネットで公開してしまい、容疑者が自殺未遂を起こすに至っています。

 情報公開が容易になったと言えば、それまでですが、政府やマスコミの秘密主義に憤っている人達が数多くいるのも事実です。被害者のプライバシーが踏み躙られるのに、加害者が法の名の下に隠される真実が多いのは、理不尽に感じられるからでしょう。

 ニュースで見ていると良くわからない事件でも、インターネットで十分な情報が入手出来ると驚くような真実がわかる例もあります。ニュースでは平凡な殺人事件のように報道されたものが、インターネットでは外国人犯罪だったという一文が加わるだけで、事件に対する認識が大きく変わるからです。

 テレビを見ない、新聞を読まない人が増えているのも、詳細な情報を入手出来ない面が多いからでしょう。インターネットでは1つの事件に対して追加的な情報入手が可能ですし、マスコミ報道が終わった後も、論議が続いている例もあり、マスコミが隠している情報を公開している人もいます。

 センセーショナルな事件報道ほど、マスコミは同じ内容の繰り返しになって、新しい情報が入って来ない事がありますが、インターネットでは、そういう場合でも何らかの議論や情報の追加が続いている例が多いようです。

 マスコミは一過性のニュースで終わってしまい、後は忘れるだけという例が多いですが、インターネットは昔の大事件でも情報を入手して議論が続けられるなど、マスコミが出来ない情報交換が続けられる利点が多いですね。

 最近のニュースを見ていて思うのは、ニューヨークで起こった同時多発テロ事件のように、1つの事件に対してマスコミの見解が真っ二つに割れる例が少ない事でしょうか。センセーショナルな報道が多い割りに、深く追求した報道が少ないのが消化不良のように思われて、マスコミ報道に不満が溜まっている視聴者が多いように思います。
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これまでも何度か同じような質問があるようですが、そこでのやりとりをご覧になった上でのご質問という前提で。



報道機関が原則、容疑者を実名で報道するのは、一言で言いますと「誰が逮捕されたか分からない社会」よりはマシだからというのが理由です。国家は時に権力を恣意的に振るいます(戦前の治安維持法の例などあらためて言うまでもないことでしょう)。そしてその国家権力のうちもっとも強力なものの一つ、逮捕権が適正に執行されているかどうかを世に問うている訳です。それにより、「逮捕された○○さんは犯行時に私と一緒にいたんだから犯人であるはずがない」といった新たな証拠が出てくる場合がありますし、「このような微罪で逮捕するのは別件逮捕ではないか」といった、不適正な権力執行の存在そのものを知ることができますから、それを批判することもできる訳です。顔写真などもその延長線上にあります。

>>プライバシー権や肖像権の侵害になり憲法違反とはならないのでしょうか?<<

私人である報道機関の行為について直接「憲法違反」の問題が生じることはありませんが、民法上の不法行為責任を負う場合はあります。具体的には、上述のような公益上の利益を逸脱するような報道(たとえば犯罪行為と直接・間接に関係しない容疑者の過去の女性遍歴とか幼少時の記録を暴露するもの)については、報道機関が損害賠償の責めを負う場合があるということです。また特に裁判員裁判の対象になる事件の場合には、一般市民である裁判員に予断を与えないような報道が必要であり、そう言うことも踏まえて各報道機関は昔に比べるとより慎重な報道を行うようになってきていますね。
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この回答へのお礼

非常に論理的説得力ある回答で一部すっきりしました。私人の間の問題であるから憲法違反というわけではないですよね。しかし昨今のテレビ報道(とくにワイドショー)はどれがどのような容疑で逮捕されているか、という点を明らかにするための報道とは思えないのです。大挙して容疑者の自宅に押しかけたり、容疑者のビデオを流したり。もし犯人でなければ大変な苦痛と恐怖、屈辱感を本人と家族に与える者だと思います。いずれにしても丁寧に教えていただきありがとうございました。

お礼日時:2010/05/19 21:03

私は某局で報道のVTR編集をしています。


質問についてですが、確かにおっしゃるとおりです。ですから逮捕された容疑者と報道しています。その人物を犯人と思うかどうかは、視聴者に任せています。そこはどう感じ取ろうが自由ですから。

とはいうものの、容疑者と報道したからにはその後どうなったのかまで報道するのが責任かもしれません。が、なかなか現実的には難しいですね。全ての事件について、その後まで報道してたら時間が足りませんからね。

TVのニュースを観て、気になる事件などがあったら裁判所へ行って裁判を傍聴してみるというのも真実を知る一つの手段です。
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各社ともに容疑者としての報道に留めていると思いますけど


無罪になった場合は慰謝料払う覚悟はあるのでしょうね。
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