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CPU PLL電圧について


度々このサイトお世話になっています。

Specification
Mother Board :GA-EP45-UD3R(MAXFSB1600MHZ)
CPU:Quad6600(定格FSB1066MHZ)
Memory:DDR2-800

Vcoreを1.2875V(VIDと同一)、その他電圧はAUTOにして、2.4GHZ(266MHZ×9)から
3GHZ(333MHZ×9)にOCして2ヶ月程度になるのですが、ふとET6で調べてみると、CPU PLL電圧が1.5V(Normal)から1.65VにMCH COREが1.1V(Normal)から1.2Vに昇圧されています。
その他は、Normal値となっており、変化ありません。

サイトで調べると、CPU PLL電圧とは、FSBを生成するICの電圧となっています。

Vcore電圧をAUTOに設定するとBIOSで1.348Vと表示され、許容電圧ぎりぎりなので、1.2875Vに設定しています。

どうもAUTOすると、過大な電圧設定になるようです。
(ご指導願項目1)そこでCPU PLL電圧1.65VやMCH CORE1.2Vも過大電圧なのでしょうか。

ちなみにCPU PLL電圧をNormal(1.5V)、MCH COREをNormal(1.1V)にしても
4core100%負荷のかかる使い方をすることはありませんので、日常使用するに当たって特段の
不具合もありません。

(ご指導願項目2)どのような場合に不具合が出るのでしょうか。

A 回答 (2件)

まず、PLLについて。


基本は回答番号No.1のYorisinさんの考え方です。
CPUに入力しているクロックから、CPU内部のクロックを生成する回路です。
266MHz ×9 の×9 を行う回路と思っていただいて構わないでしょう。

> (ご指導願項目1)そこでCPU PLL電圧1.65VやMCH CORE1.2Vも過大電圧なのでしょうか。

Intelの電源電圧の許容値は電位に対して±5% です。しかしそれはノイズ成分も含めた値です。
実効値は ±2%, ノイズは±3% などのように記載されています。
1.5×1.02= 1.53V, 1.1×1.02=1.122V で過大ですね。

なお、CPUのコア電圧の許容値はもっと複雑です。

そもそも、1.65V や 1.2V という値も、実測定値ではなく、マザーボード上の電圧調整回路の
設定値だと思われるので、これにも何%かの誤差が含まれているでしょう。
(実測定値であったとしても、誤差はかなり含まれますが)

> (ご指導願項目2)どのような場合に不具合が出るのでしょうか。
何が起きてもおかしくないです。
最悪ハードの破壊、基板やCPUの損傷・焼損が起きてもおかしくないかもしれません。
私個人の意見としては、ハードの故障よりも、平然と処理が終了したのに、データが
おかしくなる危険性の方が怖いです。

でも、そういうリスクを自己責任で行うのが OC なんでしょ。
ビビっているのならば、故障した時の責任が払えないのでしたら、やめましょう。
IntelはOCなんて無論認めていません。OC に対して AUTOで設定される値は、
GIGABYTEが何らかの結果を元に設定した値で、AUTOにさらに設定値を変えるならば、
そのリスクは承知しましょう。GIGABYTEはIntelの仕様外の電圧値であっても、
こちらの方がOCで安定すると判断したのでしょう。

私個人の意見としては、OCなんてセコイことをするならば、そのリスクをお金にして
ワンランク上の環境を揃えるか、パフォーマンスの悪いWindowsなんかを捨てて
別のOSに変えるかします。

ちなみに、電力(発熱)は大丈夫ですか?
電力は、電圧・電流に正比例して、クロックの2乗に比例します。
クロックを、266MHz⇒333MHz の 1.25 倍にしているので、
1.25^2 = 1.56 倍の電力を食っています。
VIDが 1.2875V の CPU だと仮定して、1.348V にすると、さらに 5%(1.64V)の電力が上がります。

MCHも同様です。電圧 1.2/1.1 × 1.56 = 1.7倍の電力が消費されています。
こっちもやばそうですね。
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この回答へのお礼

電圧関係の実践的なロジックがよく理解できました。
ご指導いただくに当たり、多大な時間を要したことと思いますが、
大変感謝しております。
NO1さん(Yorisin)のご指導とあわせるとよりよく理解できます。


>>ちなみに、電力(発熱)は大丈夫ですか?<<
2ヶ月ほど、1.65Vと1.2Vの過大電圧で使用していて、ハード・データエラーは
起きていませんので、ハード的にはまだ壊れていないと思います。
その時のデータをみると、室温22度でオーバークロックのストレステスト(Prime95を3時間)
では、CPU温度Max53℃でした。

>>GIGABYTEが何らかの結果を元に設定した値で、AUTOにさらに設定値を変えるならば、
そのリスクは承知しましょう。GIGABYTEはIntelの仕様外の電圧値であっても、こちらの方がOCで
安定すると判断したのでしょう。<<
万一のハード故障は想定内でしたが、データがおかしくなることは、もっとも困ることであり、
あまり意識していませんでした。
よく考えると当然のことですよね。

日常使用するに当たって、オーバークロックの効果はあまり体感できていないのも実情であり、
わずかな性能UPと引き替えにおかしくなったデータ修復に桁違いの時間がかかることを考えると
本末転倒です。
これを機にオーバークロックは『確かにセコイ』ので、この辺で打ち止めにしました。。

お礼日時:2010/08/03 17:24

ご指導願項目1


 PLLは位相同期回路のことで、ざっくり言うと位相を合わせたクロックを生成する物で、
 多くは基準クロックをベースにより高周波/低周波のクロックをつくる部品です。
 PCのPLLはよく知りませんが、例えばLAN(Ethernet)では25MHzをベースに
 5倍で125MHzをつくったりします。
 

 さて、電圧については部品には動作電圧仕様があります。
 あまりにも高い電圧を与えると当然壊れます。
 また、電圧が高いほどより消費電力が増えるので発熱も増え、結果として故障の原因になります。
 一般的に、部品の動作保証電圧範囲は定格±3~10%程度であるため、
 Normal電圧を部品の標準電圧と考えると1.5±3~10%であれば、
 シビアな部品であれば1.455~1.545V(±3%)、一般的な部品であれば1.425~1.575V(±5%)、
 耐性の強い部品であれば1.35~1.65V(±10%)が動作電圧範囲となります。
 今回は1.65Vになっているとのことなので、耐性が強めの部品でも上限いっぱいいっぱいです。
 非常に危険といえるでしょう。
 何かの誤差やノイズで1.65Vを超えてしまうと、壊れなくても異常動作を起こす恐れがあります。
 (PLLなら、例えばクロック波形の歪みやリンギング、ジッタの増加、周波数や位相のずれなど)

 また、部品仕様にもよりますが、コア電圧とI/O電圧が同一な場合、
 クロック波形の電圧も変化します。
 受け側が対応できない電圧でクロックが供給されると、これまた誤動作や故障の原因となります。


 MCHの電圧も同様です。
 1.1Vに対して1.2Vは約9%の増加であるため、部品スペック適には良くてもギリギリ、
 悪ければ部品仕様を超えているので危険です。 
 発熱増加も同様に、単純計算で9%増えます。

 
 オーバークロックという行為に対して+10%程度の電圧増加が過大かと言われると微妙ですが、
 部品の仕様としては非常に厳しい範囲に入っていると思われます。
 個体差によって問題なく動き続ける物もあれば、動作が不安定になったり誤動作をする恐れはあります。
 あと、確実に寿命は短くなります。
 電子回路設計の経験者としての立場から言わせていただくと、
 安全に使うのであれば、+5%程度が上限と思います。
 ※ だたし、動作電圧が1V程度の部品は非常にシビアなため、±3%が仕様の物が多い。





ご指導願項目2
 これはオーバークロックをしていても電圧は標準のままで・・・という事でしょうか?
 であれば、
  ・データ化け、エラーの発生、
 その結果転送データの破壊や制御停止によるハングアップ、ブルーバック、再起動など
 いわゆる[動作不安定]というような状態が想定できます。
 当然、電圧を高めにしても同様の問題が発生しうるので、
 単純にオーバークロックをする事による悪影響が出やすくなるかもしれない
 と考えて良いと思います。
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この回答へのお礼

電圧関係のロジックがよく理解できました。
ご指導いただくに当たり、多大な時間を要したことと思いますが、
大変感謝しております。
NO2さん(geshon)のご指導とあわせるとよりよく理解できます。

NO1さん(Yorisin)とNO2さん( geshon)を併せてベストアンサーに選びたいのですが、
一人しか選べませんので、NO2さん( geshon)をベストアンサーに選ばさせていただきました。
・・・・申し訳ありません。


万一のハード故障は想定内でしたが、データ化けやエラーが起きることは、
もっとも困ることであり、あまり意識していませんでした。
よく考えると当然のことですよね。


日常使用するに当たって、オーバークロックの効果はあまり体感できていないのも実情であり、
わずかな性能UPと引き替えにおかしくなったデータ修復に桁違いの時間がかかることを考えると
本末転倒です。
これを機にオーバークロックはNO2(geshon)さんの言われるとおり、『確かにセコイ』
のでこの辺で打ち止めにしました。。

お礼日時:2010/08/03 17:22

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