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砂防ダムって良く聞きます。
砂防ダムの堆砂の容量を算定する場合、00年分とか200年分の
堆砂容量を確保するのでしょうか?
何年に1回とかで堆積土砂の排除作業は想定しないのでしょうか。

ちなみに、ため池ですと10年に一回程度の堆積土砂の排除作業を設計
に見込んで貯水容量を決定しています。

どなたか詳しい方がいらっしゃれば教えて頂けないないでしょうか。

A 回答 (2件)

場合によっては堆積土砂の排除作業を想定しますが、その場合も何年に一度というような排除計画は立てません。




まず、堆砂容量の考え方は、砂防ダム(最近は砂防堰堤と呼ばれます)の目的により2種類有ります。

山のすぐ近くの家屋を守る場合は
一発の土石流(100年に1度の大雨による山崩れを起こしてそのまま土石流に発展するタイプ)の土砂を、捕らえられる堆砂容量を1~数個の砂防堰堤で確保します。

この場合、土砂が溜まると意味が無くなるので、災害後には排除作業を必要とし、本来は、そのための計画や作業道路を準備する事が必要です。


もう一つは、平野部全体を洪水等から守る場合です。
山奥で、過去に大規模な山腹崩壊を起こしていて、すでに不安定な土砂が大量にある場合、
大雨が降ればかなりの確率で土石流は発生するし、土砂が流れて、川の平野部で溜まれば河床が高くなって、洪水が起きやすくなります。(川の堤防を頑張って整備しても、土砂が溜まって川が高くなって、永遠に堤防を高くしていかなければいけなくなり無意味なので、その土砂を山の中で砂防堰堤で止めようと言う考え方)

この場合は、ある起点よりも下に土砂を流さないように、数個~数十個の砂防堰堤で土砂を止めようとします。また、貯めた土砂によって、山の安定はかる効果を考えたり、川が緩やかになって、土石流が止まるを期待しているので、この場合は堆積土砂の排除は計画しません。

これで、回答になっていますかね?

蛇足ですが
日本は、新規造山帯で造山活動や浸食作用が活発なので、結局、どこの山でも崩壊する可能性がありますし、平野部は洪水や土石流で運ばれた、山の土砂で形作られていますので、本来、どこで土石流や洪水が起きてもおかしくない土地です。
先の回答者の参考URLの通り、自然の当然の作用で、それを止める必要があるのかと言う考え方もあるので、砂防堰堤以外で人の命や財産をどうやって守るか、人の命を守りつつ、河川の自然をどこまで維持するか、どこまで税金をかけるのか、バランスを取ろうというのが今の考え方のようです。

現在は、建物の立地抑制や、市民に対しての危険性の通知、市町村の避難活動を充実させるような流れになっているようです。

参考URL:http://www.cbr.mlit.go.jp/tenjyo/landslide/prote …
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この回答へのお礼

今回はありがとうございました。

ご返事遅くなりまして失礼しました。
仕事で、普段しない事に直面し、いろいろ悩んでいました。
他、設計洪水量も勉強中です。
再度、このサイトに質問があるかもしれません
その節はご指導のほどお願いいたします。

お礼日時:2010/08/16 20:17

こんばんは



参考までにですが
http://www.shiojiri.ne.jp/~hirayama/qa.html

この回答への補足

参考資料たいへんありがとうございます。

もう少しお聞きしたいのですが、砂防ダム
の設計洪水量って1/200の確率降雨量
で行うのでしょうか?

補足日時:2010/08/15 18:02
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