プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

 ド素人ブリーダーです。
 昨秋、初めての産卵で、何匹かを今春になって取り残しに気づき
ヒラタケボトルに移植したのですが、最近の猛暑のためか
地中に潜らず地表でごろごろしています。何度埋め直してもやはり地表に。
食欲もないようで大きさもカナブンの幼虫みたいです。
 こうなると、もう潜らないし、正常に羽化する可能性も低いと聞きました。

 次回同様のことが起こったときのために、素人考えなのですが、猛暑対策として
ヒラタケボトルごとキャンプ用の安物クーラーボックスに入れて毎日氷を入れ替えて
冷やしてやればこの猛暑だけでも乗り切れるのではないでしょうか。
 毎日ふたを開ければ窒息しないように考えます。

 アドバイス頂ければ幸いです。

A 回答 (3件)

>それぞれ62mmと67mmの♂となって元気にしています。



なるほど、その子達は、1産卵ロットの早期に産み付けられたもので、気温が下がる冬場をすでに3令になってから迎えた子供たちです。
現在まだ幼虫をしている子供たちは、同じ産卵ロットの後期のもので、孵化時期が遅くなって、2令で冬を迎えてしまった子供で、それだけのことであり、病気でも異常でもないと思います。2令で冬を迎えてしまうと、成虫での活動期が1シーズン遅くなるのです。小さい幼虫はメスである可能性もあります。
菌糸ビンを、黒くなる前にもう一本の新しいビンに移せば、70ミリオーバーは確実だったと思います。菌糸が黒くなるほどに放置すると、パラパラになって蛹室が作れず場所を求めてアバレることが多いです。結局適切な場所が見つからず表面でサナギになるケースも多いです。
ひょっとして、現在のアバレの原因は菌糸ビンの中がパラパラ状態であるからではないでしょうね?白い部分は十分でしょうか?


>母親は今、別の♂とペアリングしていますが、2年連続の産卵は難しいでしょうかね?

まったく問題ありません。むしろ越冬してからのほうが多くの卵を産みます。
今からの産卵で注意することは、気温が下がり始めると産卵しなくなるので、早い目にセットに投入することです。秋の気配を感じると産卵を中止する場合がありますので、早い目にセットに入れて、朝晩の気温があまり下がらないような場所に飼育ケースを置きます。
それから、今からの産卵だと、当然2令で冬を迎えるので、来年の春から夏に成虫を得ることは難しいです。ちょうど1年後の今頃から蛹室を作り始めるという「一年一越型」のライフサイクルになります。来年の夏に成虫を得たいのであれば、温度管理をして1月頃まで25度を目安に一定温度でキープします。すべての幼虫が脱皮して3令になったころを見計らって18度くらいに飼育温度を下げ、冬を演出すると次に気温が25~28度くらいにすると蛹化スイッチが入ります。2令で冬を感じるか、3令で冬を感じるかで、蛹になる時期が半年以上ずれるということを頭に入れておけば、いつまでエサを食わせるか(太らせるか)、いつサナギにならせるかをある程度自由にできます。
オオクワガタは気温が20℃以上にならないとサナギになることはできませんので、低温で飼育して幼虫期間をできるだけ引っ張り、十二分に太らせてから蛹化スイッチを入れるという飼育テクニックもあります。ただし、ひとつ間違うと「セミ化」と言って、永遠にサナギにならない幼虫も現れます。80ミリ級の成虫とセミ化幼虫は紙一重というところです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
パラパラ状態、それが原因かもしれません。
本来、木の中で育つ幼虫が柔らかいマット状の環境では大いに違和感ありですよね。
いろいろ勉強になりました。
もう1回のビン交換で70オーバー、惜しいことをしました。
また、エース級を育てるには緻密な温度管理が必要なのですね。

お礼日時:2010/08/24 08:49

多分、移動痕が見えないのは「居食い」といって、ビンの中央に蛹室のような穴(居食い穴)に住んで、周囲の壁を食べています。

余計な運動をしないので、一番大きくなります。
飼育の理想的な形です。この二匹が一番楽しみです。
移動痕をビンの周囲に残しているのはメスの場合が多いです。
オスの場合は「アバレ」と言って、何か気に入らないことがあるのか、ビンの中を動き回ったり、表面に出てきたします。このような個体はいたずらに体力を浪費するので、遅く羽化する割には小型の成虫になる場合が多いです。
これを鎮めるためには、ガチガチに詰めたクワガタ幼虫飼育用発酵マットに移すのがセオリーです。うまく気に入ってくれればスグに蛹になります。

>先日1匹が地表で蛹になりました。小さな♂で、今もぐるぐる回っています。

多分アバレの子だと思います。もし、正常に羽化すれば、蛹室に入ったまま来年の5~6月に自力で出てきてエサを食べます。成虫の姿で蛹室のなかで冬を越すことを「越」といいまして、その個体は「一年一越型」ということになります。
また羽化することを「化」と言いまして、「一年一化型」というのは、幼虫期間が1年、成虫になると冬を越さずに活動を始めるライフサイクルを言います。8月に孵化して菌糸ビン飼育をすると3令幼虫で冬を越して3月頃にサナギになって4月に羽化します。

地表でサナギになった個体は、28~30日間で成虫になりますので、それまでにしっかりと勉強してキチンとした蛹室を作って入れてやらないと、羽化不全となります。
地表では左右に壁が無いため、うつむきになった姿勢をキープできずに転んでしまいます。その状態で脱皮していくと、後羽根も前羽根も伸びず、また頭も起こせない場合があります。
写真は、地表で羽化した個体ですが、このような醜い姿になります。
後羽根はまったく伸びず、背中の柔らかい部分がムキ出しなので、細菌に感染しやすい、また頭が起こせてないのでエサを食べることができません。この成虫の寿命は2~3ヶ月です。
属に羽化不全と言うものがどれだけ恐ろしいものかあまり認識されていませんが、このような姿になりますので、とても飼育意欲が出るようなものではありません。
1年以上飼育してきた結果がこれでは泣くに泣けません。

人工蛹室で羽化しても4~5ヶ月間は活動せず、もちろんエサも食べません。蛹室のなかで寝返りを打ったり仰向けになったりしますが、心配は要りません。仰向けになっていても起こす必要はありません。

>残り3匹のうち、1匹はなんとか地中に戻りました。
 2匹は依然、地表にいます。

いったんマット飼育に替えるべきですが、アバレの個体は結局地表でサナギになる可能性もあります。その場合はサナギになって20日を経過した頃を目安に、人工蛹室に入れることになります。
「透明プヨプヨ病」でなければ時期がくればサナギになると思います。
「 ド素人ブリーダーです。」の回答画像2
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この回答へのお礼

丁寧な解説、重ねてありがとうございます。
「アバレの子」って言うんですね。
実は、兄弟のうち別の2匹だけ、昨冬に割り出してヒラタケボトルに移植しており、
梅雨ごろにはボトルの表から見える白い菌糸部分がなくなるほど動き回って、
ヒラタケはすっかり黒く(糞?)なっていました。初夏に無事羽化し、
それぞれ62mmと67mmの♂となって元気にしています。

母親は今、別の♂とペアリングしていますが、2年連続の産卵は難しいでしょうかね?

お礼日時:2010/08/23 17:42

オオクワガタですね。


昨秋に産卵木を割って何匹かの幼虫を取り出して、その産卵木のカスとマットを保存してあり、今年の春に残っていたのに気が付き菌糸ビンに入れたということですね。
その幼虫は、白くて健康そうではなく、皮膚にツヤがなく透明っぽい印象でしょうか?中身は水だけという感じでしょうか?
であれば「透明プヨプヨ病」と言われる病気で、やがて菌糸にまかれて死亡します。
そうでもなければ、来年の初夏に羽化するライフサイクルになっているだけと思われるので、「クワガタ幼虫飼育用」とうたった高級マットを100円ショップで売っている800CC~1000CCくらいのジャムビンに堅く詰めてその上に幼虫を転がしてみることです。幼虫が健康であれば潜っていきます。
2ヶ月ほど飼育して、もう一度菌糸ビンに入れれば成長する可能性が高いです。
オオクワガタは晩秋に孵化した場合は、2令幼虫の期間が10ヶ月ほどになり、「1年1越タイプ」の成長サイクルになるものがいます。菌糸ビン飼育の場合、冬に向かって気温が下がるときにすでに3令になっていれば「1年1化タイプ」といって、春にさなぎになり夏に活動を始めます。しかし2令のときに気温が下がり始めると、次の秋まで3令にならずに過ごすものがいます。お手元の幼虫は多分産卵の末期の分で、孵化時期が遅くなったために3令になるのを見合わせているのではないでしょうか? そうすると現在は2令なので、体長が2~3センチ程度だと思います。そのままほとんど食べもせず成長せずに秋まで過ごして脱皮し、3令幼虫になったらモリモリ食べるはずです。
菌糸ビンに潜らないのは、菌糸の勢いが強すぎてガスが出ていたり、逆に猛暑のために劣化しているためとも思われます。幼虫が健康であれば、二ヶ月ほど経てば、3令に脱皮するはずなので、そこで菌糸ビンに入れてやれば来年の初夏には立派な成虫の顔が見られると思います。なお天然の場合は、幼虫期間は約二年です。また人工飼育下でもマット飼育の場合は1年と半年、菌糸ビン飼育で9月までに産卵させた場合のみ、「1年1化型」といって7~8ヶ月で成虫になります。(温度管理をした場合はこの限りではありません。)
それから夏の暑さ対策ですが、自然界では気温35度でも土の中は土の水分が蒸発するときの放射冷却で20℃台です。できれば30度以上にはしたくないので、保冷ボックスに保冷剤を一日2回交換すれば25度以下をキープできます。
また、多少手間ですが、ビンの下半身を布でくるみ輪ゴムを掛け、2~3センチの水を張った容器にセットすれば28度くらいがキープできます。
水はスグに減るので追加を怠らないようにします。

なお、クワガタの幼虫はほとんど酸素を消費しないので密閉状態でも酸欠にはなりません。
ただ、表面に出ている場合は、マットや菌糸から有害ガスが出ている可能性があり、フタを取って息を強く吹きかけて換気する必要があります。

この回答への補足

 丁寧な解説、ありがとうございました。
 大変勉強になります。
 現在何令幼虫なのかというのはよくわかりませんが、健康状態は良いと思います。
 詳しく説明しますと、今春にヒラタケボトルに移植したのは全部で8匹。
 そのうち、夏前に黒くカビてしまったのが2匹。消息不明(移動跡が見えない)のが2匹で、
残り4匹が健在です。
 先日1匹が地表で蛹になりました。小さな♂で、今もぐるぐる回っています。
 人工蛹室を用意しないと正常羽化は厳しいと聞きました。
 残り3匹のうち、1匹はなんとか地中に戻りました。
 2匹は依然、地表にいます。
 一度、ヒラタケをやめてマットに変えてみます。

補足日時:2010/08/23 08:57
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この回答へのお礼

自分の投稿を読み直してみて、文章力のなさを痛感しました。
タイトルに入れたつもりだったのですが、一番大事な種類が抜けていましたね。
全くご推察通り、オオクワガタです。
”補足”に記しましたように、現存の最大個体が地表で蛹になっていますが、残りはご推察通り
体調3cmほどです。病気ではないと思います。
潜らないのはヒラタケの劣化が原因でしょうかね。マットに変えて猛暑対策を施して秋まで様子をみてみます。

お礼日時:2010/08/23 11:06

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