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最近、官僚主導から政治主導に転換すべきだ!ってよく聞きますよね。
みなさんは今、官僚主導体制のどういった事を問題だと思いますか?
また、それらはどうしたら克服出来ると思いますか?

A 回答 (7件)

少し長くなります。


マックス ウエーバー(ドイツの社会学者)によれば官僚制組織とはもっとも合理的 効率的組織とされています。
ピラミッド組織であり上下の関係を重視し 公私の区別など規律を重視し組織としては合理的に機能すべきものです。静態的組織と呼ばれ環境の変化には迅速に対応しにくい組織です。また ある程度組織が大きくなると 権威主義 形式主義 事なかれ主義 非能率 セクト主義などが はびこります。俗っぽく言うと 決められた手法で 決められた守備範囲で規則を犯さずやればよいということになります。高度成長時代は何もしなくても
(極端ですが)経済の成長は約束されていました。すなわち変化の乏しい時代であったともいえます。このような時代は官僚制度はうまく機能していたと思います。
しかし現代のように 昔の10年今の1年といわれるほど
環境の変化が激しく しかもファンダメンタルな部分も
急激に変化しており もはや静態的組織ではついていけなくなっています。このような環境ではセクショナリズムを打破し組織を活性化させる動態組織が機能します。
すなわち プロジェクト組織とマトリックス組織です。
プロジェクト組織とはある目的(プロジェクト)のために
必要な専門家を集めプロジェクト完成までの責任をもつ
戦略的な成果主義の組織です。マトリックス組織とは
考え出された時点では思想的な組織と思われましたが現実には多くの欠点があり現在はほとんど採用されていないので 説明は省きます。
私見ですが 政治家は選挙の公約があります。これがプロジェクトではないでしょうか?優秀な人材(官僚も含め)を集めチームを作り完成させるのが政治家の責任 実行力とおもいますが。このような視点で選挙をかんがえるのも
ひとつの方法と思います。
蛇足ですが 今までは減点主義がはびこっていました。したがい リスクは出来るだけ避けることになります。
10個悪いことをやっても11個良いことをやればその人はいい人だとも言います。これからは加点主義で人を評価する時代だと思います。
ご質問の趣旨とは 少しずれましたね。
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教育に携わる者からの私見を書かせて頂きます。

官僚自身のみならず、多くの皆さんが勘違いしていると思うのですが、試験に強いことと頭がいいことは別です。試験勉強のためには、疑わずに邁進する能力が問われます。これは(本来実務家に徹すべき)官僚には重要な資質です。

しかし、(社会的に)起こっている問題の原因を推察したり、その対策のためのアイディアを出すためには、別の能力、すなわち、疑わしいところは疑って本質を見抜くという力が必要になります。現在の制度で官僚になる人は、必ずしもこのような力に長けているわけではありません。

にもかかわらず、一般市民の声に耳を貸す必要などはなく、行政が事実上の意思決定を行うことが日本のためになると信じて疑わない、このような体質が最大の問題だと思います。(形式的には、審議会だの国民会議だのをつくってこれに従っている様に見せていますが、審議委員の人選を行政が行っているのでは、意味がないですね)

解決の糸口は、希望者から無作為抽出した市民オブザーバーを省庁内部におくなどの、徹底した情報開示から得られるように思います。審議会の構成員を決めるためにどのような話し合いが行われたのか、これを透明にすればいいわけです。もちろん、法案作成の過程の、会議録、政治家やその他有力人物との接触、陳情などの内容を、開示することも望まれます。なお、「政治主導に転換」というのは、現状で政・官がもたれあい関係にある以上、あまり実効的な意味を持たないと予測します。
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官僚って結構かわいそうな人たちなんですよ。


まず、一般的に彼らは給料高いと待遇いいといわれていますが、それはあくまでも日本全国民の平均値から見た話。彼らと同じ学歴、彼らと同じ能力の人たちと比べれば…。その分ちやほやされてるじゃんと思うかもしれませんが、それが落とし穴。無意味にちやほやされればそりゃ誰だって勘違いしちゃいますよ。
実際、彼らはよくやってるほうですよ、そりゃ、先進国のレベルではやや劣るところもありますが。仕事に比べて給料が安い。そうすると人間は何を考えるかというと…結局なんとかその仕事を利用してなんとか儲けようとするんですよ。天下りしかり、ワイロしかり、接待しかり。裁判官ではないですが、きちっとした給料と待遇を授ければ大抵の人間はある程度きっちり仕事するもんです。その上できっちりと仕事に対して責任を取らせる。これが一番ですね。
ところが、日本は変な社会でして…弱者の理論が通ってしますんですね。やれ公僕だから給料安いのはあたりまえだ、やれ公僕が自分より給料高いのは許せない、と。そのくせ失政に対しては責任を取れ、とか。
そんなの、官僚だってへそ曲げますがな。いったん組織としてへそ曲げてしまえば…まぁ組織ぐるみの犯罪・背信行為は余計に事務処理がうまいだけに…。

あ、話の筋がぶっ飛びすぎましたね。
結局、現官僚体制は責任をとらない性根の腐ったやつらが自分の保身のことだけ考えて政治をうまくしようということに問題があるんですよ。だからその流れを断ち切ってやればいいんです。やったことに対して報酬をわたし、そして責任も取らせる。これですね。
究極のところ、政治家に対しても、そして日本のすべての組織に対してもおんなじことだと思うんですけどね。
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今までの回答者のご意見への補足です.



国民から代表者として選ばれた政治家が,国民の考えを代表して,国民の考えを反映させて,国を運営する基本的なこと,すなわち法律をを決めるというのが議会制民主主義の基本です.(政治家は国の運営原則を決める.)

官僚は,国民の代表者である政治家が決めたこと,すなわち法律の細かい実施にあたるというのが,職務です.
(官僚は政治家が決めた国の運営原則に従って細かい実行行為にあたる.)

ところが,現在の日本の政治家は,国の運営原則の立案能力に欠けています.ついつい,官僚に立案を依頼しています.官僚は,あたりまえですが,自分たちがやり易いように立案します.
個々の官僚は優秀ですが,政治家と官僚の関係の基本的なところが,間違っています.

どうすれば,よいか?
答えは,政治家が国の運営原則の立案能力を高めることです.具体的には,政治家(個々でも,政党レベルでも,どちらでもよいのですが)が自分達の立案組織,立案体制を整備することです.

現在でも,個々には政策秘書,政党には政務調査会など立案組織はありますが,機能していません.このあたりに問題があるように,私は思います.
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政治を進めていくためには代表者となる人間が必要ですから官僚は必要ですが、問題はその官僚の年齢ではないでしょうか?70、80台の年齢で社会の現状を把握し、それに対して次々とアクションを起こしていくのは精神的・体力的に困難です。


ですから、官僚の若齢化が必要だと思います。
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こんにちは。



日本における官僚主義に特化して考えるなら、いくつかのキーワードが
クローズアップされるでしょう。それは「現状分析」「現状維持」「ジャッジメント」
そして「リーダーシップ」です。

日本の官僚は世界的レベルで見ても非常に優秀とされ、特に「現状分析力」については
高い能力を持っているとされます。
そもそも官僚は学校の勉強がよくできて、一流大学を優秀な成績で
卒業した者のに与えられる職業です。(と、いう伝統を日本は築き上げてきたわけです)
ただし、それは情報収集力が高いということではなく、あくまで今ある
情報の分析についてです。そういった分析結果から
彼らが弾き出す結論は、
常にリスクを回避した「現状維持」の方向性です。

彼らはこれまで延々と築き上げてきた慣例やシステムを変えることなく、
現実をその中に組み込もうとします。なぜか? 官僚組織とは変化ではなく安定を求め、
今あるものの中でベストを抽出するように延々と歴史が繰り返されてきた組織だからです。
さらに、そこに官僚の自己保身が透けて見えます。

そこで必要なのが「ジャッジメント」です。つまりは判断し、現状を変える
「リーダーシップ」にほかなりません。情報分析ではなく、積極的な情報収集、
未来に向けてのグランドデザインを引き、方向性を見定め、現状を変えてゆくこと。

それができる立場にいるのが政治家にほかなりません。安定成長を
つづけてきたこれまでは、官僚体制もとりあえずうまくいってきました。
しかし、今は現実の変化に対して、いかにフレキシブルに対応し、
現状を打破していくかを求められている時代です。

まあ、口で言うのはたやすいんでしょうけどね。。。
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官僚とは、国民の代表ではありません。


頭が良くて、公務員の上級試験に受かって採用された
人々です。

政治家は、選挙によって国民から選ばれた人です。
妙な事をすれば、議員を辞職したり、次の選挙で
落選したりします。そうなると、無職となります。

官僚は、その点でも責任がありません。
妙な事をしても、そこは公務員。よほどのことが無い限り
免職にはなりません。お気楽です。

国民によって選ばれた政治家が、イニシアチブを取り
官僚を従わせるしかないと思います。
しかし、クルクルと大臣が替わる現状に於いては、それは
無理かと思います。大臣はお飾りです。
たまに、やかましい大臣がきたとしても、その間はじっと
我慢していればいいことです。どうせ、また替わるのですから・・・。
要するに政治家は、官僚から舐められています。

官僚が優秀で、天下国家の事を考えて仕事をしていたのは
明治の頃までです。
今は、ただの公務員であり、自分達のことしか考えていない
と思います。

克服するには、今の現状を改めることかと思います。
しかし「言うは易し、行なうは難し」

おそまつ。
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