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雷の化石、雷管石について3つの質問

この石の生成要因から日本でその存在を確認出来たのは1966年岩見沢市奈良町が最初らしいのですが、
(1)それ以降の発見はあったのでしょうか?
(2)この石の発見によって地学的、他の学問分野において新たに解明されるようなことはあるのでしょうか?
(3)地質地図や落雷分布図などの情報を使って日本でこの石を探し出すことは可能なのでしょうか?

ご存知の方がおられましたら宜しくお願いします。

A 回答 (2件)

この【雷管石】という名前さえ知りませんでした。




http://www.kaminari-nandemo.com/name/tabemono/po …
「ながいこと、日本では雷管石ができるような大きな電圧を発生する雷はできないと考えられており、事実、雷管石は発見されませんでした。 しかし、1966年6月6日に岩見沢市奈良町で発見された石が詳細な検査の結果、雷管石であることがわかり、日本初の雷管石とされました。現在、その石は岩見沢郷土科学館に資料として展示されています。 」

岩見沢郷土科学館でも「日本初」と表示しているから、これが最初の発見でしょう。
http://www2.city.iwamizawa.hokkaido.jp/kyouiku/H …

(1)
『この雷管石が日本国内では唯一、ここ岩見沢で発見されているそうだ。』という記載が
http://images.google.co.jp/images?q=%97%8B%8A%C7 … の1ページ目の最後の[岩見沢の雷管石]画像の説明についていました。

日本で他に「雷管石」が発見されたかどうかはわかりません。世界では沢山あるようですね。
http://www.google.co.jp/images?q=Fulgurites&num= …

(2) わかりませんが、おそらく何もないと思います。

(3)
この雷管石は、堆積や火成ではないので、地質図から探すのは無理だと思います。
「石英の多い砂が6億ボルトもの落雷のエネルギーで溶解し、電流が流れた砂の部分が通路のようになって、その周辺の砂が管状にガラス化した石ができる。砂漠の表面から地中に向かって管状の石ができます。この石は雷管石あるいはFulguritesと呼ばれます。」という説明があるので、石英の砂が必要条件かもしれませんが、石英でなくても、強大な落雷のエネルギーで砂などが溶解して塊になることは最低条件でしょう。
どうも普通は2億ボルト以下(一般的には1億ボルト以下)の雷のようなので、6億ボルトの雷が発生するのはかなり珍しいことになるでしょう。
http://www.jlpa.jp/04/04_1.html#0112
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/interview/13/inde …
http://www.gakkai-web.net/butsuri-jrsession/html …
http://www.otowadenki.co.jp/technical/05type.php
ここに「1回の落雷の放電量は数万~数十万A、電圧は1~10億V、電力量換算で平均約90万MWであるが、時間にすると1/1,000秒程度でしかない」と記載してあります。地表部分でどの程度の電圧になっているのでしょうか。自然現象による雷サージ(直撃雷サージ、誘導雷サージ)については、図表7のイメージでは3百万ボルトくらいのようですね。
http://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/stfc/stt0 …
砂や土壌の長石がガラス化するには1000℃以上の温度が必要ですし、雷は極く短時間ですから、雷の中でも特に大きな雷の膨大なエネルギーが短時間に必要なのでしょう。
http://www.e-net.or.jp/user/igayaki/kozan/k3.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E7%9F%B3
岩見沢市で見つかったのすから、他の場所にもあるとは思いますが、非常に珍しい者であることは間違いないでしょう。大きな雷が頻繁に落ちる地点を探しに行っても、雷管石を見つけるのは難しいと思います。
石狩・空知・後志地方では落雷も多いようです。日本で雷が多いのは次のところに載っています。
 http://www.kaminari.gr.jp/kiso/hatsurai.html
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こんにちは。

専門の範囲内でお答えできることだけお答えします。

(2)について
雷管石は岩石学的に分類すると「変成岩」に相当します。変成岩とは、もともとの岩石に熱または圧力が加わることによって変化した岩石です。変成岩を作る要因となった変成作用の分類を見ると、変成岩に関するほとんどの専門書に、雷起源の変成作用に関する記述はありません。したがって、雷管石の研究で、一般的な落雷で雷管石が容易に形成される事実がわかれば、変成作用の幅をちょっとだけ広げるきっかけになるかもしれません。

(3)について
落雷分布図(詳細なもの)があれば雷管石を見つけるのは論理的には可能です。ほとんどの岩石は約1400℃もあれば溶けてしまいますので、落雷で生じた温度がそれ以上であれば、雷と岩石の接触部は溶けます。溶けた岩石は気温によって急に冷やされるので、多くの雷管石の熱接触部がそうであるようにガラス化します。ですから、落雷を確認したら、ピンポイントでその場所に急行し、ガラス化した岩石を探せば良いというわけです。もとの岩石の種類が何であっても約1400℃以上の熱が加われば岩石は溶けますので、地質や岩石の違いで雷管石のできやすさが変わるわけではありません。ただし、黒っぽいガラス質の火山岩や蛇紋岩が分布している地域は、色と質が似ているため、雷管石ができたとしても探しづらいと思います。
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