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「代行」という言葉について質問があります。以下の使い方は正しいでしょうか。

「社外弁護士が会社を代行して意見書を提出する。」

私は「代行」という言葉は「実行」や「執行」と似て、「~を代行する」という場合の「~」部分には作業や手続などが入り、人や会社などがくるのは変だと思っています。「会社を実行する」「会社を執行する」と言うのが正しくないのと同じように、です。

辞書を引いてみると、「[名](スル)当事者に支障があるときなどに、代わってその職務を行うこと。また、その人。「事務手続きを―する」「学長―」」とあります。

「代行」の直接前に、人がくる(例えば上のように「学長代行」)のは、「代行者」そのものを指す場合であると理解しています。

最初の例文では、「会社を代行する」というのは間違いで、「社外弁護士が代行する」と書くか、「意見書の提出を代行する」に訂正する必要があると思うのです。会社がお客様向けに発行する出版物に記載されるので、もし誤りであれば直すべきだと思っています。

私の認識が間違っていたら、どうか教えてください。

ちなみに、会社の仕事でこの文章を訂正したら、文章を書いた本人は、「グーグルで調べると何件かヒットするし、日本の裁判所や法務省のページにもこのような使い方がある」ので、問題ないといわれました。日本の裁判所や法務省が正しい日本語を常に使っていると考えるべきなのでしょうか。

A 回答 (2件)

おっしゃることで間違っていないと思いますが、代行と言う場合は必ず「誰それの業務」を代行するという意味ですから「業務」を省略して「誰それ」の方だけが残った状態だと考えられます。


会社の代行というのは「会社の業務」が省略された状態という訳です。
学長代行も本来は「学長業務代行」のはずです。
日本語の表現にはこのような省略がよく見られます。
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「会社を実行する」「会社を執行する」と言うのは正しくないですが、「会社が実行する」「会社が執行する」は間違いとは言えませんよね。



ということは、会社も行動主体になりうるということです。
その会社の行動を代行する意味で「会社を代行」というのは使えなくはない表現かと思います。

訂正するのであれば、質問者さんの「社外弁護士が代行する」「意見書の提出を代行する」だと、本来行動するべき主体が何か分からなくなっていますので、「会社に代わって意見書の提出を社外弁護士が行う」などの表現が妥当かと思います。

日本の裁判所や法務省が正しい日本語を常に使っていると考えることもないでしょうし、グーグルでヒットするからと言って正しいということもありませんが、たくさんの人が利用している表現であったり、公的機関が利用している表現であったりすることは、こういう使い方もあるんだなという参考にはなるでしょう。

この回答への補足

yoshi170様、ご丁寧なご回答をありがとうございました。

> 「会社を実行する」「会社を執行する」と言うのは正しくないですが、「会社が実行する」「会社が執行する」は間違いとは言えませんよね。

同意見です。会社「が」代行するが正しいのはまったく異論ありません。

「会社も行動主体になりうる」という点もその通りだと思います。

ただ、「会社も行動主体になりうる」、だから会社「を」代行するは間違いではない、というのは違うのかなと。なぜなら、会社「を」代行する、という場合、行動主体は会社ではなく、代行をする人だからです。

「が」と「を」で全然違ってきますよね。「~を代行する」という場合、「~」部分には、厳密にはやはり「代行する作業・手続」が来ないと日本語としておかしいと思うのです。いかがでしょうか。

私もyoshi170さんのおっしゃるとおり、「会社の代わりに。。。」で書いたのですが、どうも会社の人は、「代行」にこだわりがあるようで、「会社を代行して」に直されたのです。

私も仕事で表現に悩んだ際にグーグルを参考にするので、グーグル自体は否定しません。

参考にはならないかもしれませんが、日本の裁判所のホームページ内で、

(1)「会社を代行して」
(2)「会社に代わって」

のそれぞれを検索すると、(1)が数件しかないのに対し、(2)は950件以上ありました。

補足日時:2010/10/15 14:37
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