はじめまして。
薬理学を勉強していたら、分からないところが出てきましたので質問させてください。
よろしくお願い致します。
Gqタンパク質共役型受容体の作用機序について調べた中で疑問が出てきました。
標準生理学(医学書院)と青本(薬学ゼミナール)の本を見ると、プロテインキナーゼCとCa2+/カルモジュリンキナーゼは別の酵素であるように書いてありました。(青本の画像を参照してください)
しかし、虹本(ファーマプロダクト)や黒本(日本医薬アカデミー)やコスタンゾ明解生理学(エルゼビア・ジャパン)を見ると、プロテインキナーゼCとCa2+/カルモジュリンキナーゼが同じものであるかのように書いてありました。(下のコスタンゾ明解生理学の文章を参照してください。)どちらの本が正しいのでしょうか?
僕と致しましては標準生理学(医学書院)が一番信頼できるような本のような印象を持っているので、標準生理学(医学書院)と青本(薬学ゼミナール)の本が正しいと思っていますが、どうでしょうか?
※コスタンゾ明解生理学には以下のように書いてありました。
ホスホリパーゼC系
(1)細胞膜の受容体にホルモンが結合すると、αqサブユニットの立体構造が変わる。これによってGDPがαqから離れ、代わってGTPが結合してαqはGq・タンパクから解離する。
(2)αq・TP複合体は膜内を移動してホスホリパーゼCに結合してこれを活性化する。ホスホリパーゼCが活性化されると膜のリン脂質であるPIP2が分解されてジアシルグリセロールとIP3が遊離される。生成されたIP3は小胞体や筋小胞体からCa2+が遊離され、細胞内のCa2+が一過性に上昇する。
(3)Ca2+とジアシルグリセロールはCキナーゼを活性化して、このキナーゼによるタンパクのリン酸化によって生理機能が発現する。
拙い質問ですが、ご存知の方は答えていただけると非常にありがたいです。
ぜひともよろしくお願いいたします。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
プロテインカイネース=タンパク質リン酸化酵素です。
カルモジュリンもタンパク質ですから、プロテインカイネースによってリン酸化されるでしょう。
ということで、カルモジュリンカイネースと結果的に同じ作用があると言えます。
細胞内にはカルモジュリン以外にもプロテインはいくらでもあります。
プロテインカイネースの一つとしてカルモジュリンカイネースが同定され、
カルモジュリンカイネースはプロテインカイネースに分類されるでしょう。
そのような意味あいですが、それ以上でもそれ以外でもないでしょう。
より詳しくは、担当講座の教員にご質問するのが良いでしょう。
No.2
- 回答日時:
補足というかなんというか、PKCとCamKは別物ですからね。
プロテインキナーゼというくくりの中に、PKCとかCamKがあるわけです。あと、CamKはCa/カルモジュリン依存性キナーゼであって、活性化にCa/カルモジュリン複合体が必要なことから来た名前ですから、カルモジュリンをリン酸化するわけではないですよ。念のため
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