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私の狭い知見に基づいた質問なのですが、ヨーロッパ系言語の一部ですと三人称の「持つ」という意味の単語で「ある」という意味を持たせるケースがあります。以下例となります:
フランス語: Il y a un livre. (aの不定詞: avoir)
スペイン語: Hay un libro (hayの不定詞: haber)
セルビア語: Ima knijga (imaの不定形: imati[自信なし])

昔ヨーロッパ系言語の多言語翻訳をしている方と話をしている時に、こうした例は「神様が持っている」≒「ある」という説明を受けた事があるのですが、実際のところ、どうなのでしょうか?

A 回答 (3件)

主に不特定のものがあるというときの非人称表現のことと思いますが、確かに時々そういう説明を見ます。

しかし今までに見たのは日本人によるものなので、ネイティブスピーカーがどう思っているかは分かりません。むしろ一般に宗教意識が低い、というか西洋の神とは感覚が違う日本人だからこそそういう言い方がなじむのではとさえ思います。
存在の表現以外では感情や自然現象の非人称表現がよく知られており、そういうものも神ないしは超自然的な力が起こすと説明されることがあります。他にも主語を表現しない非人称表現はあり、変わったところでは

ロシア語
1 Волной разбило лодку.
2 Волна разбила лодку.

ともに「波でボートが壊れた」ということですが直訳では1は「波がボートを壊した」2は「波でボートを壊した」。2は受け身でもなく主語もありません(受け身も当然できますが)。この2のケースをある文法書は恐ろしい超自然的な力によるものでそれを口に出すのをはばかったから、と書いています。


しかし印欧語の非人称表現はそもそも主語を特定しない、動作や状態だけを表現することが可能であるから生じたのではないかと思います。「ある」ということは誰か人か団体が所有することでありこれを表現しないこと、自然現象や感情はそれが起きること自体を動詞で表現するので主語はいらない、「ボートが壊れた」の例は確かに起こしたのは自然の力であろうけれど、別に恐ろしいから言わないというほどのことはなくよく分からないだけではないかと思います。英仏独のように主語が必須の言語では有形無意の代名詞を主語に立てるため一層神の存在を感じるように見えるのでしょう。


>セルビア語: Ima knijga (imaの不定形: imati[自信なし])

不定詞は imati で合っています。「本がある」というときは肯定文でも Ima knjige と生格形にし、「彼(彼女)が本を持っている」というときは Ima knjigu と対格にします。「持ってない」はどちらも否定生格になるため同じになります。Nema knjige.
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この回答へのお礼

天候などの自然現象に関するご指摘、非常に腑に落ちる説明です。
英仏独と西などの人称代名詞を主語として必要としない言語の対比も興味深く読ませて頂きました。
セルビア語の格変化に関するお話などの丁寧なご説明、本当にありがとうございました。

お礼日時:2011/03/08 09:17

2です。

訂正があります

1 Волной разбило лодку.
2 Волна разбила лодку.

1と2が逆でした。お詫びして訂正いたします。
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スペイン語のケース:



haberと神を関連付けた説明を見たことはありません。

現代スペイン語ではhaberは人や物の存在の有無を表し、持つの意味では使われません。
Hay mucha gente 大勢の人がいる。
Hay muchos libros たくさんの本があります。
(Tengo muchos libros. 私は沢山の本をもっています。)

しかし、特定の物(人)が場所に関係するときはestarを使います。
El libro esta' en el escritorio. その本は机の上にあります。

Hay mucha gente(たくさんの人がいる)は無人称形の文なので、主語は人ではなく神だという
説明は便法として成り立つと思います。語源的にはhaberの三人称単数現在ha(ある)+y(ここに)
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