プロが教えるわが家の防犯対策術!

毎日のようにニュースで報道されているシーベルトですが、その正確な意味がよくわかりません。

これはある一瞬の放射線の強さのことですか、あるいはある時間の累積ですか。

つまり電力で言えば、KW なのか KWH なのかどちらでしょう。

例えば、X線 CT では~シーベルト被爆するとか、2号原子炉で午後2時に~シーベルトが検出されたとか言っていますが、その言い方はその定義から言ってた正しい言い方なのでしょうか。前者は累積、後者はある瞬間の強さのように聞こえますが。

A 回答 (7件)

#3です。


ちょっと数値に誤りがありましたので、訂正します。

「先の作業員があびた放射線が10[MeV]の中性子線だとすれば、この中性子線の線質係数は10なので、線量当量60[Sv]以上の被ばくをしたものと推定されます。」

60[Sv]→6[Sv]

ですね。

ついでに、

線量当量率 [Sv/h]
は、[kW]=[kJ/s]で、[Sv/h]とは[h]と[s]の違いはありますが、[kW]にあたることになります。
が、
[kW]の場合は、瞬間の値のイメージでよいと思いますが、[mSv/h]は、瞬間の値というより、1時間の積算値に換算した値とするイメージが強いのではないかと思います。一定の線源から出る放射線に被曝されるのではなく、大気中に放出されて変動する線源からの被ばくなので、瞬間の値は大幅に変動してしまうからです。(医療検診も含めて)日本人が1年間に受ける平均の放射線量は、4.4 [mSv]とされますが、X線撮影では瞬間的に大きく、この4.4[mSv/y]ということで、これを瞬間の値とは言いにくいのと同様でしょう。

線量当量 [Sv]=[J/kg]×係数
は、[kWh]=[kJ/s]×3600[s]=3600[kJ]で、[Sv]は[kWh]にあたるでしょう。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

理論的には[Sv]が[kWh]に、[Sv/h]が[kW]に相当するが、実際には放射線の

> 瞬間の値は大幅に変動してしまうから

[Sv/h]は一定時間の累積値から求めることになり、瞬間の値が求められる[kW]とは若干意味合いが異なるということですね。

よく分かりました。

お礼日時:2011/03/16 07:24

放射線の種類によって生物に対する影響が違うので、


生物学的影響を考慮した単位です。
Wikiに詳しく載っています。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2011/03/30 08:25

計測値は、[シーベルト/時(Sv/h)」(線量率という)というべきなのですが、TVも新聞も[h]を省略していうから、混乱が生じますね。



ですから、質問者さんの「kWか、kWhか?」という質問に対しては、まさに[kW](工率)なのです。
(放射線量はエネルギーの一種であるから[kW]と同じと考えて差し支えない)

実際には10分ごとの測定値を1時間積算して[Sv/h]と報告するようです。
(公設ポストではなく、モニタリングカーのデータです)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/ …
参考
http://www.bousai.pref.niigata.jp/contents/dbps_ …
    • good
    • 0
この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

今になって、Sv/h と Sv は kW と kWh に対比させるのではなく、自動車の速度 km/h と 移動距離 km に対比させたほうがわかりやすいと思えてきました。

いずれにしろマスコミは Sv/h と Sv をはっきり区別して報道して欲しいですね。

お礼日時:2011/03/17 18:01

A#1です。



まず、Wの定義を考えましょう。
一番わかりやすいのは、1秒あたりの仕事。
つまりJ/sです。

では、これに、h(時間)を掛けてみます。

ジュールのみになりましたね。
(hもsも時間の単位ですから、違いは係数のみに現れ、単位は消して良いです)


では、シーベルトを考えます。
先述の通り、単位はJ/kgです。

一方、一時間あたりの線量は、J/kg/hになります。

以上より、シーベルトとワットの関係でいえば、
Wと時間あたりのシーベルト
Whとシーベルト
が、対応することが分かっていただけませんでしょうか?


モニタリングポイントで、毎時何シーベルトといった場合には、
被曝させるだけの強さと考えられます。
そこに、何時間被曝したかを掛ければ、蓄積量になります。

1kwのドライヤーは、1kWの強さで熱風をつくります。
1時間使えば、1kWhの熱風がつくられ、熱が蓄積します。

こんな説明でいかが?
    • good
    • 0
この回答へのお礼

はいよく分かりました。

1回の X線 CT 検査での被曝量は ~シーベルト (kWh のようなもの)、

A原子力発電所の午後2時時点での放射線の強さは ~シーベルト/h (kW のようなもの)

というの正しい言い方なのですね。

どうもありがとうございました。

お礼日時:2011/03/15 20:23

単にシーベルト[Sv]といえば、累積です。

いま、壊れた原発周辺で発表されているのは、線量率(時間率)[Sv/h]、[mSv/h]、[μSv/h]で、正確には線量率といいます。。健康に影響があるかどうかは、ふつう累積値で評価されます。健康診断のx線などでの被ばくは、x線を当てている時間にあびた線量です。1回の胃のX線診断で受ける線量は0.6[mSv]程度とされますから、10回受ければ6[mSv]になります。日本人が1年間に自然から受ける平均の放射線量は2.4 [mSv]程度とされています。200[mSv]程度までは、臨床的な所見はないとされます。1[Sv]で明らかな放射線障害(吐き気など)を生じるようです。400[mSv/h]のところに3時間もいれば、放射線障害を生じるでしょう。
1999年9月30日、JCOの臨界事故がありましたが、211日後に死亡した作業員は、6~10[Gy](グレイ)程度被ばくしたのではないかとみられています。[Sv]と[Gy]と単位が違うので、にわかに比較ができませんが、体重1[kg]あたり放射線によって1[J]のエネルギーが吸収されるのが1[Gy]です。同じエネルギーを吸収しても、放射線の種類によって人体に対する影響が違うので、それを考慮した値が等価線量または線量当量といい、その単位が[Sv]です。
等価線量(線量当量)=吸収線量[Gy]×放射線加重係数(線質係数)
です。
先の作業員があびた放射線が10[MeV]の中性子線だとすれば、この中性子線の線質係数は10なので、線量当量60[Sv]以上の被ばくをしたものと推定されます。なお、100[Sv]では即死するとされます。

なお、当方は、1種放射線取扱主任者です。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

No.1 さんへのお礼で述べたような疑問がまだ残るのですが。

お礼日時:2011/03/15 19:25

シーベルトは、被曝の程度を定量するために用いる単位で、次元は、J/kgです。


大元になる単位にグレイというものがありますが、
その定義は
『放射線によって1キログラムの物質に1ジュールの放射エネルギーが吸収されたときの吸収線量を1グレイと定義する。』
となっています。
生物は、放射線の種類によって吸収されやすさが異なるので、
それを加味した(係数をかけた)ものがシーベルトになります。

さて、この定義からすれば、時間概念がシーベルトには含まれていません。
つまり蓄積量になります。
ちょうど、kWhと同じですね。

報道での意味ですが、きちんと言っているところと、そうでないところがありますね。
モニタリングポイントのは、1時間あたり何シーベルトという意味でしょう。
『自然界では一年間で何シーベルト』と、年単位で言っている場合もありますね。
報道を聞いてると、毎時何シーベルトを検出した。と言っている場合もあります。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

No.1 さんへのお礼で述べたような疑問がまだ残るのですが。

お礼日時:2011/03/15 19:24

大まかに説明すると、シーベルトは累計です。


TV等では時々、毎時という言葉を抜かして発表していますが、東電等の発表は基本的に1時間当たりの放射線量を示しています。
正しくはマイクロシーベルト毎時とか、マイクロシーベルトパーアワーとかです。
CTなどの場合は検査で浴びる総量を示していると思います。
こちらは単位はシーベルトで問題ないはずです。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

シーベルトは累計ということのようですね。ということは kWh に相当するのですね。そうすると、マイクロシーベルト毎時とか、マイクロシーベルトパーアワーの意味がまたよく分からなくなってくるのですが、これは kWh/h = kW つまりその瞬間の放射線の強さと言うことなのでしょうか。

お礼日時:2011/03/15 19:21

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!