アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

1933年(昭和8年)大阪で、信号無視の兵隊を交通整理中の警察が注意をしたことから、当時の内務省対陸軍の対立にまで及ぶいわゆるゴーストップ事件がおきましたか。勿論今の自衛隊員が信号無視をしたなら当然自衛隊員に非があると言うことで決着がつくでしょう。しかし当時軍人の犯罪はすべて憲兵が取り扱っていたから、こんな大事件になったと思います。そこで皆さんにお聞きしたいのですが、もしこの事件が当時いわゆる1933年に外国、米、英、独等で起きたらどのような決着がついたのでしょうか。くだらない質問ですが、よろしくお教えください。

A 回答 (3件)

前提をすこし・・



軍隊というのは、それだけで「国家」の形をしているひとつの組織になっています。旧日本軍でも現在の各国の軍隊でも(自衛隊は除く)、軍隊は自治組織(独立組織)というのが原則になっています。

そのため、軍隊の車両は通常のナンバープレートは必要ありませんし、軍内部で起きた犯罪などは憲兵(軍警察)と軍事裁判によって、裁かれることになります。

これは、どの国であっても軍隊は外国に出て戦うため、戦争している外国に一般の行政機関を配置することが出来ないので、そのような組織形態をとっているのです。
現在アフガニスタンに出兵しているアメリカ軍の基地内(前線も含めて)アメリカ憲法・アメリカ国内法・軍の服務規程によって秩序が維持されています。アフガニスタンの法律が適用されるわけではありません。

では、各国の軍隊が自分の国にいるときはどうなるか、といういうと軍の仕事をしているとき、以外は一般の国民として通常どうり各国の国内法が適用されることになります。
これは戦後も戦前も関係なく、民主的な国家ができて以来ずっとそうですし、西洋の国家に限っていえばローマ時代までさかのぼって、ほぼそのような方式で来ています(ただし、中世の封建国家はちょっと違うこともありました)

どの国でも、軍隊に対する「シビリアンコントロール(文民統制)」は国家の要ですから、なにも起きていない常時は普通の一般市民と同じ扱いを受けますし、非常時(有事)の際の国内での軍の独立性と非常時の定義は厳密に決められています。
もし戒厳令などが引かれれれば、兵隊が信号無視しようと戦車が一般車を押しのけようと、問題ないということになるのです。

で、戦前の日本です。
このころの日本は軍部の暴走が始まりだした頃になるといえます。「総帥権」です。
旧日本軍は国家組織上、一般的な民主国家(国民主権国家)のように文民(大統領や内閣総理大臣など)のコントロールは受けず、元帥である天皇に直接的に指揮を受けるような法令になっていました。いや性格に言うと、そのようにも解釈できるし、文民統制をうけると解釈もできる、という内容だったのです。
そのため、昭和に入ってから軍部は「総帥権」を楯にして、文民統制からの脱却を量るようになっていくのです。

そのような政治的な思惑がある中で起きたのが、ご質問の事件であり、軍部としては文民統制から脱却するテコとして作用するように振る舞い、そしてこの事件後、軍人の統制は平時の一般的な国内であっても憲兵が警察権を実行するようになりましたので、軍部としては利益を得たといえます。

当時の外国(当時の独立国としての西洋諸国)では、文民統制の重要性をよく理解していましたから、このようなことはありえなかったはずです。
それぐらい、軍隊=暴力組織、をコントロールするのは難しいことだといえます。

現代の自衛隊は「軍」という形を取っていませんので、自衛隊内で起きた犯罪などもすべて警察が処理することになります。また有事立法もありませんから、日本で戒厳令など国内に軍隊が展開されることもありません。
逆を言えば、敵国が攻めてきたとしても、航空機は航空管制の許可をもらわないと高度を下げることも進路変更をすることもできませんし、戦車を移動したくても信号無視は出来ないということになります。

有事立法は必要ですが、それをコントロールする見識も国民に求められます。1930年代であっても西洋諸国の国民はそのような見識を有していたといえます。
    • good
    • 0

逆に現在の中国だとどうでしょうかね。

同じような問題が起きるような気がしますが・・・。
    • good
    • 0

話は簡単です。

警察が訴追の判断を行ない、罪科の可能性ありと判断したときには送検し、これに基づいて裁判が行なわれ、そこで下される判決に従って事が処理されます。統帥権などという山県が持ち出した怪物は日本にしかないものだったのです。外国では兵員も通常の公務員と同じで、交通違反の扱いは警察がこれを行ないます。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!