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最近はあまり見なくなったのですが、かつては自動車雑誌でBMWの試乗記を読むと、必ずといっていいほど 「スモールシックス」や「ビッグシックス」 などの表記を目にしたものです。
インターネットの発達で様々な情報を入手できるようになり、自分なりにビッグorスモールのだいたいの区別というか、定義は理解できたつもりでいたのですが、もうひとつ 「ライトシックス」という呼称もあったことを思い出しました。
そこで、どなたかBMW6気筒エンジンの変遷について詳しい方がいらっしゃったら、ビッグ・スモール・ライトの定義を教えていただけないでしょうか。
さらには、どのエンジン形式がどの呼称に対応するか、(例えばM○○型はスモール、S△△型はライト、等)についても解説していただけるとありがたいです。

A 回答 (3件)

評論家の判断なのでしょうが、概ね2000ccが境目でしょうね。

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この回答へのお礼

お礼が遅くなりました。
ご回答ありがとうございます。
参考にさせていただきます。

お礼日時:2011/11/22 01:31

 BMWのビッグシックスは、評論家の勝手な呼称でも排気量による区分けでもありません。



※量産乗用車メーカとして歴史が浅いBMWは、永らく2000cc以下の4気筒エンジンを載せた小型車しか作っていませんでしたが、北米輸出が大成功して以降、ベンツやジャガークラスの高級セダンメーカとしての発展を図り、'70年代に入り遂に6気筒の量産に乗り出します。

※この6気筒は、それまでに開発していた大排気量のV12気筒を半分に切ったモノで、ボアピッチ(=各ピストン間の距離)が冗長な設計となっており、排気量の割りには全長が長い巨大な6気筒でした。
 これがいわゆる『ビッグシックス』です。ピストン間の距離が長かった為に、最初は2500ccぐらい?(すみません、正確な数値は忘れました)でデビューしながら、ピストンボアを拡大する余地が大きく、3500ccまで耐久性を犠牲にせず排気量UPが可能でした。

※このエンジン、デビュー時は単なるOHC2バルブの『設計的には面白みのない』エンジンとして登場しましたが、当初より各気筒のバランスが取られて組まれており、当時ベンツをして『最良』と言わしめたジャガー製12気筒に匹敵する滑らかな回転感を実現していました。(後のBMW6気筒の通称『シルキーシックス』は、実はこのビッグシックスに付けられた称号でした。)

※このエンジンは、BMWロードカー史上最良の1台として今日でも評価が高い初代アルピナB7~B10のベースエンジンになっただけでなく、丈夫なブロックとクランクシャフトの為に、レーシングエンジンとしての高度なチューニングにもよく耐えました。(3.0~3.5CSLは、ツーリングカーレース史上に金字塔を打ち立てた、あのポルシェ『ターボ軍団』を相手にサーキットで善戦しました。)

※と、いい事ばかりのビッグシックスですが、唯一にして最大の欠点は、その重量と長い全長にありました。
 エンジン単体で200kgfを超える重量は、例えば日本製直列6気筒と比べ50kgfも重く、またその長大がブロックはエンジンルームの『クラッシャブルストラクチャ』容量(衝突した時、変形して衝突エネルギーを吸収する空間)を狭くし、年々厳しくなる燃費や衝突安全性への要求に対し、限界が見えて来ました。
 そこでBMWがデビューさせたのが、ボアピッチを縮め全長を詰めて小型・軽量化を図った『スモールシックス』です。
 ビッグシックスを全ての面で凌駕する事を目的に設計されたスモールシックスは、排気量UPの余地こそビッグシックスほどではありませんが、しかしどれほど高性能でチューニングにもよく耐えるか?は、スモールシックスになっても『シルキーシックス』の呼称を継承していたり、また市販6気筒史上最高と言われる一連のMチューンエンジンを見れば一目瞭然ですね。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなりました。
ご回答ありがとうございます。
また、分かりやすくかつ詳細な解説、感謝いたします。
尊敬する沢村慎太朗氏の解説のようで感動しました。
あとは、ライトシックスの定義ですね…。

お礼日時:2011/11/22 01:31

 スモール・シックスやビッグ・シックスという表現は、M16A3さんがおっしゃるように評論家が表現上の雰囲気で命名した様に思いますね。



 基本的にここ10年くらいの間のBMWの6気筒エンジンは、320iに搭載の2000cc(後に2200cc?にUPしたかな)・323iと325iに搭載の2500cc・328iに搭載の2800cc・330iに搭載の3000cc・335iに搭載の3000ccターボ付(NAとは形式が異なりますが)・M3に搭載の3200ccと、排気量で区別すると概ね6種類になります。

 1気筒あたりのシリンダー容量が400cc前後から500cc前後なので、6気筒では必然的に2000ccあたりから3000ccあたりに納まる事になります。そこで2000ccあたりの排気量のエンジンをスモール・シックス或いはライト・シックスという表現をしてるのではないでしょうか。小排気量で6気筒になるとシリンダー容量が小さくなり、トルクは出にくいですが、軽く吹け上がるという意味でライト・シックスと表現したのではないでしょうか。
 2000ccから2200cc?に排気量UPしたのはトルクが出にくいからなのですが、2000ccでは4気筒の方が効率が良いのかも知れません。逆に3000ccや3200ccの事を評論家はビッグ・シックスと呼ぶのでしょう。

 個人的には1番バランスがいいと思うのはE46型前期323iに搭載の2500ccの170馬力です。2番目はE46型後期330iに搭載の3000ccの231馬力です。3番目はE46型後期325iに搭載の2500cc192馬力で、その当時は絹のように滑らかなシルキー・シックスとBMWが自ら謳うほど素晴らしいエンジンでした。
 
 現行のE90型前期の330iになって258馬力にパワーアップしてからはそのBMWらしい絹のような滑らかさが多少薄れた様に思います。

backst411さんのご質問での、エンジンの形式までは現状では解りかねますが、上記型式・車種名と排気量の仕分けで概ねご理解頂けますでしょうか。



  
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この回答へのお礼

お礼が遅くなりました。
ご回答ありがとうございます。
詳しく解説していただきまして、ありがとうございます。
何年か先にE46に乗りたいと思っているのですが、その際“クチプロレス”に負けたくないので…。
助かりました。

お礼日時:2011/11/22 01:30

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