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原作未読、作品自体を初めて見た者です。
玉木宏さん主演の『砂の器』をかなり期待して見たんですけど、
初日途中から飽きてしまって全然楽しめないまま無理やり見ました。
『砂の器』ってなんか名作として有名ですよね。
以前新聞で読んだんですけど、
前回中居君が和賀役をやった『砂の器』はかなり評判が良く、
ドラマが終わった後も和賀の面影を探してドラマのHPを離れられない人や、
中居君をテレビで見ただけで泣けてくるという程の「和賀ファン急増」というのが取り上げられていました。
だから、「砂の器」というのはそんなに素晴らしい作品なのかと期待して今回見たんですけど、
イマイチのめり込めないまま終わったのは、
主役が指揮者和賀から刑事吉村に代わっていたからなのか?
それとも犯人が誰か知ってしまっていたからなのか、
はたまた松本清張作品が私に合わないのか・・・。
「砂の器」をよく知っている他の方からみて、先日のこの作品はどうだったのでしょうか?

A 回答 (5件)

吉村刑事が主役となるのは今回がはじめてです。

和賀が主役なのも中居君がはじめてです。もっとも、原作本の主役が誰かというと、今西刑事か和賀か、はっきりしないところがあると思います。これは、今西刑事対和賀の構図にした場合、1974年の映画を超えることができないという事情があるからでしょう。

感想を言えば、テレビはどちら(中居の和賀、玉木の吉村)も原作から離れてしまったドラマになっていて、それでも、人の宿命という点では中居君の方が描かれていたと思います。今回は、和賀が作曲家になる前の部分と彼の心の動きや闇の部分の描写が少なかったと思います。また、遍路に出る原因が、原作本をそのまま描くことは不可能なので、納得が行かない面があります。
まあ、平成の砂の器はこんなものかなと思います。
中居君のときは、主題歌がドリカムの「やさしいキスをして」で、毎回ジーンと来ました。
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この回答へのお礼

詳しい説明ありがとうございます。
本来、和賀が主役だと思ってましたが、中居君のドラマや原作、映画との違いがよくわかりました。
作り手にとって、ずいぶん製作意欲を掻き立てられる作品のようですね。
今回のは全体的に心理描写は少なかったですね。
だからふに落ちない点がいろいろ出てきたのかもしれません。
犯人を知ってしまったらもう楽しめない作品かなと思ったら、
映画の口コミサイトを見ると推理ドラマとしてではなく、
重厚な人間ドラマとして多くの方に絶賛されているようですね。
私も熱い人間ドラマ、見てみたいです。
元々重い話は苦手なので原作はちょっと手に取る気になれないんですが、
映画、中居君のドラマと見比べてみたくなりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2011/09/13 23:48

脇役である吉村刑事を主役にもってきたのは許せるとして(彼と和賀を空襲により生き延びた同胞みたいな描き方はちょっと無理矢理感ありですが)、もう少し和賀の描き方をやって欲しかったです。



また「のだめカンタービレ」で名指揮者役を演じた玉木さんとどうしても比べてしまい少し残念感もありました。

原作の出来が見事なのと、映画の出来が良いため、それを超えるのは至難の技というのはわかっているのですが。


ところで中居くんのドラマ、そんなに好評だったのでしょうか?
彼のファンだけなのでは?
確か残念な感じでみていましたから。
(脇の方が良かったですが)



映画を見られることをお勧めします。
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この回答へのお礼

レスありがとうございます。
和賀の描写は少なかったですね~。
そこがただの推理ドラマになってしまった所以ですかね。
映画の出来がいいと聞いて、今口コミ評価サイトを見てみたら
すごく評価が高くてびっくりしました。
しかも脚本が山田洋次さんと橋本忍さんなんですね。
見てみたくなりました。

中居君のドラマはほんとに評判だったらしくて、
その記事で紹介されていた女性たちは(主に女性ファンが多かったそうです)
特にスマップのファンでも中居君のファンでもなかったと書いてありました。
なんか女心をくすぐるものが中居君の和賀にはあったらしいです。
再放送したら是非これもみてみたいです。
ありがとうございました。

お礼日時:2011/09/13 21:59

pupPeteer119さんの回答の通りだと思います。


今度の作品では松本清張さんが泣いています。
原作で伝えたかったことが消えてしまっています。
残念です!!
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この回答へのお礼

レスありがとうございます。
やはりハンセン病の差別を扱っているところが、この作品の重厚感に繋がってると捉えられるのですね。
そういえば、あまりドラマで差別を扱っているものは見ませんね。
原作を読んだ人にしかわからない素晴らしさが原作にはあるようですね。
ありがとうございました。

お礼日時:2011/09/13 21:52

本を40年以上前に読みました。


加藤剛が犯人になった分もずいぶん前に見ました。中居さんの分は知りませんでした。
私の個人的な感想では「十分楽しかった」となります。感動しました。
現在の民主警察と違って当時の警察はずいぶん怖かったんだな~と思いました。
多少、おかしなところはありましたが、所詮ドラマなんですから楽しめりゃいいんですよ。
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この回答へのお礼

レスありがとうございます。
原作を読んだ方でも楽しめたんですね。
原作は40年以上も前なんですか。
参考になりました。ありがとうございます。

お礼日時:2011/09/13 21:48

原作では時代背景をベースとした暗さ、ハンセン氏病という病気に対して実際に行なわれてきた差別が重く渦巻いていて、犯人はもうどうしようもなく『そうするしかなかった』、という悲劇性を読者に強く訴え掛けてきます。



今回のドラマでは差別的なものに蓋をして、父親が無実の殺人容疑を掛けられた事でお遍路をして逃げ回っていたなどという安易な逃げでお茶を濁してしまったことで、犯人が犯行に及んでしまった心理的背景を物凄く薄っぺらなものにしてしまい、これが原因でストーリーの重厚さが失われてしまいました。

この脚本ではどんな役者を揃えても、役者さん達がどんなに頑張っても良い作品にはなりません。
それでも良い役者さん達が揃っていたので、彼らの頑張りにより大失敗というまでには至らなかったんじゃないかと思います。
結局、あの脚本とそれを採用したプロデューサーがどうしようもなく使えない人だった、ということでしょう。
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この回答へのお礼

レスありがとうございます。
原作はもっと重い作品なんですね。
犯行の動機は確かに薄く見えましたね。
差別的な背景に蓋をしたせいで、
よくある普通の刑事モノになっちゃったんですね。
曲調の変化に和賀犯人説を直感したり、なんか閃きの一つ一つが随分安直にも見えましたが、脚本の描写が甘かったんですかね。
でも、役者さんたちは好きな人達でした。
「砂の器」に詳しい人からの感想、大変参考になりました。
ありがとうございます。

お礼日時:2011/09/13 21:44

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