No.2ベストアンサー
- 回答日時:
私もきちんと勉強したわけではないので自信はありませんが、それでよろしければ。
社会主義というのは、全ての労働・負担・生産・利益が一人一人平等だということです。
誰かが懸命に働いて得た利益も、分配され各人へ渡ります。
なので、仮にリーダーがいたとしても、その人も同じ立場に居、全員の懸命な働きがあれば、その全員が豊かに平和に暮らすことが可能です。
ただし、人間は完全ではありません。中には少しだとしてもサボってしまう者もいるでしょう。だとしたら他に一生懸命働いている者はどう思いますか?その分もそのサボっている人に富が分配されるのに。
それに、まとめるリーダーじたいが、自分が受けている利益以上を求めたとしたら、誰がそれを戒めるのか。
そこに理想と現実の差を感じますね。
私は、本当の社会主義が実現されている国はないと思っています。
過去のソ連も、今の中国も北朝鮮も、「社会主義」という名を借りた独裁政治です。
大変分かりやすい回答ありがとうございました。sydneyhさんの回答を読まなかったらわたしは思い違いをするところでした。大変助かりました!ありがとうございました。
No.5
- 回答日時:
訂正と補足です。
N0.4で、
×プロレタリアート革命
○プロレタリア革命
所謂「計画経済」もN0.4で述べたように成功した面もあるのです。そして、古くは、マルクス・エンゲルスが「共産党宣言」で「当面の目標」として掲げた課題を「資本主義」の側が先取りする形でパクリましたし、「計画経済」のいいところも西側の官庁主導で「5ヶ年計画」のような形で採用されました。
現代の資本主義は、極めて柔軟で自分自身を変えていきます。適切な譬えかどうか分かりませんが、殆ど死にかけた自民党が小泉氏の登場で一気に息を吹き返したように、自己変革能力は歴史上類を見ません。
寧ろ、所謂西側の政治経済体制、近代資本主義こそが、歴史上類を見ない希有な存在なのです。それに比べれば、(ソ連型)社会主義など、古くからある硬直した伝統社会にも近い存在でした。
(ソ連型)社会主義が「失敗」したことは誰しもが認めるでしょう。しかし、我が世を謳歌する近代資本主義が最善だとは言いきれないように思います。(詳しくは省略)
ロシアの経済困難のきっかけは既に述べたような、「硬直化」が原因でしょうが、いまだに立ち直れない理由を列挙すると、
1)インフラから何から何まで老朽化している。
2)人々が「ぬるま湯」生活に慣れきっている。(別荘や社会保障制度...)
3)インフレなどで多くの年金生活者や公務員の生活が困窮。
4)国営工場などでできた製品の(国際)競争力のなさ。
5)「資本主義」に対応できたのは一握りの財閥など....。
などが挙げられるのではないでしょうか?
No.4
- 回答日時:
#一応、マルクス主義的な意味での「社会主義」を前提にしますが、英国の労働党と深い関係を持つ「フェビアン協会」的な社会主義や、今の「社会主義インター」などの社会主義、社会民主主義もあります。
>社会主義経済は生産手段が国民によって共有される経済制度のことですよね
半分正しいです。建前上は「国民」という概念は存在しません。「生産手段の共有」は正しいです。
「社会主義というのは、全ての労働・負担・生産・利益が一人一人平等」は全くの誤りです。失礼!何を根拠にこのようなことをおっしゃられているのか理解に苦しみます。
「能力に応じて働き、労働に応じて消費する」というのが(マルクス主義的な意味での)社会主義で、「能力に応じて働き、必要に応じて消費する」というのが共産主義です。
マルクス主義、そしてレーニン自身の考えや著作から言うと、「社会主義国家」などと言うものは形容矛盾です。両名とも「国家は死滅する」と言っているのですから...。それが正しいとは主張しません!!寧ろ非常に空想的で実現不可能なものだと思っています。
マルクスは、資本主義(彼自身の言葉によると「近代ブルジョア的生産様式」)は、それ自体に内在する矛盾によって、プロレタリアート革命が起こり、社会主義・共産主義に移行すると考えたのですが、その「運命」を英国を筆頭とする、西欧諸国に限定しました。わざわざロシアの女性革命家ヴェラ・ザスーリッチ宛ての手紙で明言しています。であるにもかかわらず、1917年旧暦10月レーニン等は、なかばクーデタのような形で、権力を握りました。その主体はマルクスが考えたプロレタリアートではなくて、レーニン等のインテリ、職業革命家でした。支持基盤も少数派に過ぎませんでした。それでも、レーニンは「NEP、新経済政策」など現実的な対応能力を持っていましたが、レーニン死後に権力を握ったスターリンは、「一国社会主義」などと、マルクスはおろか、レーニンですら考えもしなかったことをやり始めました。「社会主義建設」のために、膨大な人達が犠牲になりました。世にも恐ろしい、スターリン独裁、恐怖政治が始まったのです。その責任は一人スターリンに負わせるべきではないでしょう。レーニンやトロツキーも反対者を容赦なく弾圧しました。
スターリンとその亜流らによる「計画経済」、「社会主義建設」は失敗ばかりではありません。遅れた農業国が戦後は米国と肩を並べる超大国、科学技術先進国になりました。しかし、その歪みは、食糧一つ手に入れるのに行列しなくてはならないなど酷いものでした。一党独裁で言論の自由もない、亡命者も相次ぐ閉塞社会でした。その歪みに対して敢然と挑んだのがゴルバチョフです。
そのゴルバチョフの齎した自由化は、民族問題を噴出させ、一気に東欧・ソ連邦解体に繋がりました。その後ロシアの大統領になったエリツインの改革も中途半端のまま、一部財閥は肥え太ったものの、いまだに経済状況ははかばかしくありません。
寧ろ、政治的には共産党一党独裁で、天安門の学生を押しつぶした中国の方が確実に近代化に成功しつつあります。中国人は利己主義的な国民性がありますから、金銭的な刺激さえあれば一生懸命働くのです。
小さいころから、社会主義、共産主義の国は危険というようなイメージがありましたが、マルクスの社会主義、共産主義は全く危険なものではなく、むしろ理想的なものだったんですね。ametsuchiさんのいう「社会主義国家は実現不可能なもの」はわたしも同感です。詳しく教えていただき大変助かりました。ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
前の人の労働意欲の問題はいい指摘だと思います。
わたくし、専門はポーランドなもので、ロシアには詳しくないのですが、社会主義が成り立たなかったのは、党員と非党員との間で差別があった(たとえば物資が安く手に入ったり)ことがあります。党員になればいいのでしょうが、なろうとする人は少なかったです。
ポーランドでも、どうしても住む場所と車が必要なので党に入り、そのことで友人に申し訳ないと謝る、という現象もあったそうです。
結局、そういったバリアフリーの徹底ができなかったのが失敗だったと言えるかもしれません。経済の困難ですが、それは資本主義への移行がうまくいかないというのと、もう1つは国土が広すぎ、しかも土地がそれほど肥沃ではないというのがあるのではないかと思います。
なるほど・・・。社会主義は人間が平等に生活できる社会を目指したものなのに、差別があっては社会主義は成り立ちませんよね。人間が平等に生活できる社会はできるのでしょうか?分かりやすい回答ありがとうございました。
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